------------------------------------------------------------    ◆アランツァクリーチャー事典     【怪物】 後編 ------------------------------------------------------------ 【怪物】 錬金術師が造った成功、あるいは失敗作です。 錬金術によって生まれるだけで、繁殖することはありません。 食事はまれにしかしませんが、他の生物を殺すことそのものを好む種もいます。 ・バジリスク ・ハーピー ・バンダースナッチ ・人飼い ・ホムンクルス ・マンティコア ・ミノタウロス ・目玉岩 ・メデューサ ・肉兵士 ------------------------------------------------------------   バジリスク レベル:4 生命点:6  攻撃回数:2 宝物:後述 ≪反応表≫ 1-6【死ぬまで戦う】 これは【怪物】に属するクリーチャーである。 このクリーチャーの攻撃は【斬撃】の特性を持つ。 このクリーチャーは【死ぬまで戦う】。 第1ラウンド以降、このクリーチャーに対して戦うすべてのキャラクターは、行動が終わるたびに【幸運ロール】を行う(目標値はこのクリーチャーのレベルから1を引いた値)。 失敗したキャラクターは【石化】してしまう。 【アンデッド】【植物】【ゴーレム】【兵器】【建造物】のタグを持つクリーチャーには効果がない。 主人公が【石化】した場合、冒険を即座に終了する。 【石化】を解くには、主人公は自身のレベルに等しい枚数の金貨を支払うこと。 〈従者〉の【石化】を解くには、その従者を雇うのに必要な従者点に等しい枚数の金貨を支払う。 「鏡」を片手に持って戦うことで、【石化】を逃れながら戦うこともできる。 その場合、手がひとつ塞がるが、そのキャラクターは自動的に【幸運ロール】に成功する。 バジリスクの血には猛毒が流れているため、【斬撃】の特性を持つ武器による【攻撃ロール】に成功するたびに、キャラクターは【幸運ロール】を行う(目標値はこのクリーチャーのレベルに等しい)。 失敗した場合、【毒】の属性を持つ返り血を浴びてしまい、生命点に1点のダメージを受ける。 これは【アンデッド】【ゴーレム】【兵器】【建造物】のタグを持つクリーチャーには効果がない。 このクリーチャーを倒したなら、その身体から〈バジリスクの瞳〉を2個入手することができる。 これは1個あたり金貨10枚の価値がある。 ***  バジリスクは砂漠で単独生活を行う。伝説的な生き物であるため食事はとらず、繁殖もしない。数は非常に少なく、その危険さから砂漠の民はバジリスクの生息情報に対して常にアンテナを張っている。  バジリスクは一見すると大きなトカゲと間違える。視線によって対象を石化させる能力を持つ。バジリスクの視線にさらされた人間は、石になる危険をおかすことになる。  バジリスクは非常に危険な怪物であり、砂漠の民はこれを殺すよりも避けるほうを選ぶ。出会えば危険な生き物ではあるが、バジリスクによる被害はかぎられているからだ。砂漠でじっとしているかぎりバジリスクは、ほとんどない周囲の植物を枯らしながら息をするだけの、我々の社会との関わりない生物なのである。  珍しいバジリスクの瞳には好事家が高値をつける。 ------------------------------------------------------------   ハーピー 出現数:2d6(最低5体)  レベル:4  宝物:通常 ≪反応表≫ 常に【劣勢であれば逃走】 これは【怪物】に属するクリーチャーである。 このクリーチャーの攻撃は【斬撃】の特性を持つ。 このクリーチャーは【劣勢であれば逃走】する。  このクリーチャーは大きな両翼を広げて飛行しているので、飛び道具だと狙いやすい。そのため、飛び道具で攻撃する場合は【攻撃ロール】に+1の修正が得られる。  このクリーチャーは第0ラウンドに歌を歌う。  この歌は【魅了】の効果を持つ呪文として扱う。  対象1体はこのクリーチャーのレベル(4)を目標値として【対魔法ロール】を行い、失敗すると、その瞬間から第1ラウンドの終わりまで【魅了】状態になり、敵側に寝返る。  ただし、【アンデッド】【ゴーレム】【植物】【兵器】【建造物】のいずれかのタグを持つ対象には、【魅了】は効果がない。そのため、それらのタグを持たないクリーチャーが優先的に選ばれる(プレイヤーが選択)。  【魅了】状態になった対象は敵の1人として扱い、主人公側への攻撃を行う(そのレベルは「技量点+4」として扱う)。  この状態は敵が【逃走】するまで続き、【逃走】後は正気にかえる。 ***  ハーピーは顔や脚は人間に似ているが、残りは鳥というモンスターだ。食欲が旺盛で心根が汚く、都市部では空から飛来して街壁を越えて、人間の乞食や老婆のような弱者を狙って食べ物を奪う。顔立ちは卑しい者も美しい者もいる。鳥人と違って腕はなく、翼のみである。視力が高く、都市や荒野を空高くから抜け目なくさがすことで、残飯や弱い生き物を見つけるいつもの日課を果たす。  ハーピーの恐ろしさはその魅惑的な歌声にある。歌声に耳を傾けてしまうと、彼女たちのために尽くして生きたいという強い衝動に駆られる。  住みかは人里離れた山岳部にあることが多い。荒野や都市部で姿が見られるものの、巣があるわけではない。  くちばしはなく、ぎざぎざした歯の生えた口を直接ゴミや死体に突っ込んでものを食べる様子が不快感をもよおし、人間やエルフには総じてきらわれる。 ------------------------------------------------------------   〈バンダースナッチ(Bandersnatch)〉 レベル:3  生命点:6  攻撃回数:3  宝物:通常 ≪反応表≫ 1−2は【ワイロ】(1d3+2個の食糧) 3−5は【敵対的】 6は【死ぬまで戦う】 バンダースナッチは、大型犬にも似た貪欲な捕食者であり、12時の遅い朝食、3時のお茶、6時の夕食、9時のデザートと、その日の活動を始めてから3時間ごとに狩りを行う。 バンダースナッチは、3という数字に強い執着心を持っていることもあるのか、何故か『現在の生命点が3の倍数になっているキャラクター』を優先的に攻撃対象にする。 その条件を満たしているキャラクターに限り、バンダースナッチのレベルは本来のものに+3され、負傷を受けた時のダメージも通常の1点ではなく2点になってしまう。 {斜体}バンダースナッチは悔しかった。本当はダメージも3点にしたかった。そうであれば、対象の生命点を何回でも3点ずつ削れたというのに。{/斜体} ------------------------------------------------------------   人飼い レベル:1 生命点:10  攻撃回数:0 宝物:通常(2回) ≪反応表≫ 1-6【死ぬまで戦う】 これは【怪物】に属するクリーチャーである。 このクリーチャーは攻撃手段を持たない。 このクリーチャーは【死ぬまで戦う】。 人飼いは自分自身の【家畜】として、人飼いの虜戦士を連れている。 人飼いの虜戦士は常に前線で戦う。 このグループを倒すにはふたつの方法がある。 ひとつは、人飼いの虜戦士をすべて倒すこと。 もうひとつは、人飼い(常に後方に控えている)に対して、飛び道具または呪文による攻撃を行い、生命点を0以下にすること(第0ラウンドに行うやり方と同じ要領で攻撃が可能)。 人飼いが倒されると人飼いの虜戦士は戦いをやめてぼんやりするため、ロープと従者点が足りているなら、すべて【捕虜】にすることができる。   人飼いの虜戦士 出現数:1d6+4体  レベル:3  宝物:なし ≪反応表≫ 1-6【死ぬまで戦う】 これは【家畜】【人間型】に属するクリーチャーである。 このクリーチャーの攻撃は【斬撃】の特性を持つ。 このクリーチャーは【死ぬまで戦う】。 ***  マドレーン諸島を原産とする人飼いは、人を堕落させ従事させる恐るべき怪物である。  その外見はしわの多い、丸っこい肉のかたまりで、しわにまぎれて目や鼻のようなパーツが存在し、体全体で人の顔のようである。  人飼いはその口から舌に似た突起を突き出し、これを口に入れるように人間型種族を誘惑する。この突起から分泌される液を飲むと、幸福感と性的快感が全身を貫き、人飼いの虜(とりこ)となる。人飼いの出す液は人飼い汁と呼ばれる。人飼いはこの人飼い汁を不定期に与え、多くの人間型種族を従え続ける。この液には麻薬的快感の他に2つの効果がある。  1つは養分である。人飼い汁には人間型種族の活動に必要な魔力が含まれる。そのため、これを飲めば飼い人(人飼いに飼われている人間型種族をそう呼ぶ)は何も食べずに生きていける。  もう1つは女性にのみ効果がある。人飼いが繁殖期に至ると、成熟した人間型種族の女性は妊娠する。お腹に宿される子は人飼いである。人飼いは肉食生物で、中型から大型の動物を丸ごと食べる。人飼いが人を飼うのは、肉の確保を人間にやらせるためである。人飼いは自ら狩猟を行う能力がないため、人間に狩りを代行させるのである。食料が不足してくれば人間そのものが人飼いの食料となる。  戦いにおいては虜にした人間(人飼いの虜)に自分を守らせる。  人飼いに飼われている人間型種族を人飼いの虜と呼び、よりいっそう力が強くなる分泌液を人飼い汁のなかに混ぜて与える。これのおかげで人飼いの虜戦士は驚異的な力を発揮する。そのいっぽうで、限界を超えて力を引き出される彼らの寿命はかなり短い。 ------------------------------------------------------------   ホムンクルス(未成熟) 出現数:1d3+2体  レベル:3  宝物:なし ≪反応表≫ 1-2【歓待】 3-4【友好的】 5-6【中立】 これは【怪物】【人間型】に属するクリーチャーである。 このクリーチャーの攻撃は【斬撃】の特性を持つ。 このクリーチャーは【死ぬまで戦う】。 このクリーチャーの反応が【歓待】か【友好的】であるとき、各主人公は最大1体ずつホムンクルスを従者として勧誘することができる。 その場合【幸運ロール】を行うこと(目標値はこのクリーチャーのレベルに等しい)。 成功した場合、技量点0、生命点1の「戦う従者」を1体、従者として雇い入れる(無料)。 ホムンクルス(成体) レベル:4  生命点:5  攻撃回数:1  宝物:なし ≪反応表≫ 1-2【歓待】 3-4【友好的】 5-6【中立】 これは【怪物】【人間型】に属するクリーチャーである。 このクリーチャーの攻撃は【斬撃】の特性を持つ。 このクリーチャーは【死ぬまで戦う】。 このクリーチャーの反応が【歓待】か【友好的】であるとき、各主人公このクリーチャーを従者として勧誘することができる。 その場合【幸運ロール】を行うこと(目標値:7)。 成功した場合、このクリーチャーを「相棒」として迎え入れる(無料)。 これには7点の従者点を必要とする。 そうした場合、その能力値は次のとおりである。 ・〈相棒:戦士(ホムンクルス)〉  技量点:1  生命点:5  筋力点:4 装備品:なし 特殊技能:【全力攻撃】【全力防御】【かばう】 ***  ホムンクルスは錬金術師にとって、もっとも大きなマイルストーンとなった生きものだ。錬金術師の試験管から誕生した怪物で、もっとも人間に近い性格をしている生命である。ホムンクルスは生まれたての時点では、2本足で歩きまわる丸っこいスライムのような外見をしている。生まれてから1年が経過するまでに、若く中性的で人間に似た風貌へと少しずつ変わる。世の中のことは分からないままだが、多少の意思疎通はできるようになる。錬金術で造られた他の怪物と異なり、他の種族に対する憎しみや攻撃性がない。不完全ではあるが、現時点でもっとも人間に近い怪物と言える。  ホムンクルスの寿命は平均で7年ていど、12歳までに老衰を迎える。死亡するとその肉体は時間とともにゼリー状に崩れて、蒸発して消えてしまう。 ------------------------------------------------------------   マンティコア レベル:5  生命点:7  攻撃回数:2  宝物:なし ≪反応表≫ 1-3【敵対的】 4-6【死ぬまで戦う】 これは【怪物】に属するクリーチャーである。 このクリーチャーの攻撃は【斬撃】の特性を持つ。 このクリーチャーは反応が【死ぬまで戦う】であったとき以外には、生命点が半分以下になったところで【逃走】する。 このクリーチャーは第0ラウンドに、釘のような棘を尾から発射する(攻撃回数は2回)。 接近戦時には2本の前脚で戦うため、第1ラウンドから攻撃を行うことができる。 ***  太古の遺跡や地下迷宮で人々に対する邪悪な憎しみを日々つのらせている怪物がいる。錬金術師の実験の偉大なる成果であるマンティコアは伝説の生き物で、食事を必要とせず人間型の生き物であれば人間やオークからコビットやトロールまで引き裂くことをいとわない。非常に強力なモンスターで、初級レベルの冒険者が戦うには厳しい相手だろう。  マンティコアの外見は、老人の顔をもちコウモリの翼が生えたライオンである。大きな太いサソリのような尾をもつ。オスのマンティコアはこの尾に毒があり、刺して注入することで出血毒を与える。 ------------------------------------------------------------   ミノタウロス レベル:5  生命点:5  攻撃数:1  宝物:通常 ≪反応表≫ 1-2は【ワイロ】(金貨20枚) 3-5は【敵対的】 6は【死ぬまで戦う】 これは【怪物】【人間型】に属するクリーチャーである。 このクリーチャーの攻撃は【打撃】の特性を持つ。 このクリーチャーは先攻でなかったとき【死ぬまで戦う】。 このクリーチャーは第1ラウンドに【突進】を行うので、各キャラクターは【防御ロール】に-1の修正を受ける。 と同時に、【突進】は隙が大きいため、第1ラウンドの【攻撃ロール】に+1の修正を受ける。 各キャラクターが【防御ロール】に失敗した場合、怪力から振り回される戦斧によって、生命点に2点のダメージを受けてしまう(対象が従者の場合、ダメージを受けるのは1人だけでよい)。 {斜体} 小島で見つけた粗末な{ルビ:いおり}庵{/ルビ}から姿を現したのは、これまた粗末な格好のクリーチャーだった。 頭部がツノのある牛、下半身も牛。あとはたくましい人間男性の身体。 ミノタウロスだ。 生活臭のある{ルビ:よそお}装{/ルビ}いには、こんな辺境の離島で暮らすにふさわしい、変わった理由があるのかもしれない。 {/斜体} ***  錬金術師の実験の成果なのか失敗なのか、ミノタウロスはその過程で誕生した。まれに盗賊都市のような場所で人間に紛れて生活していることもあるが、ふつうは人里離れた地下迷宮の奥深くや、人間から遠く離れた小島などで暮らしている。  首から下は筋骨たくましい人間の男であるが、上は凶暴な雄牛そのものという姿である。2本の見事な鋭い角をもち、これで相手を突き殺すのがお気に入りの攻撃方法だ。牛の性質が残っているらしく、よく突進を行う。  性格は凶暴で、自身の部屋に入られると怒り狂う。入られなかったとしても、もともと人間型種族には言われなき憤怒と悪意を抱いている。 ------------------------------------------------------------   目玉岩 レベル:3  生命点:8  攻撃数:2  宝物:通常 ≪反応表≫ 1-6【敵対的(後述)】 これは【怪物】に属するクリーチャーである。 このクリーチャーの攻撃は【打撃】の特性を持つ。 このクリーチャーは先攻でなかったとき【死ぬまで戦う】。  このクリーチャーは第0ラウンドに主人公すべてを見つめる。  これは魔法の呪文として扱う。  見つめられた各主人公は【対魔法ロール】を行う(目標値はこのクリーチャーのレベルに1を足した値)。 失敗したキャラクターは一念発起して、ヘトヘトになるまで目玉岩の世話をはじめてしまい、生命点を1点失う。 ただし、【アンデッド】【ゴーレム】【植物】【兵器】【建造物】のいずれかのタグを持つ対象には、この呪文は効果がない。 主人公が一念発起しなかった場合でも、世話をすることを選んでもいい(生命点を1点減らす)。 目玉岩の世話をした場合、このクリーチャーの反応は【友好的】となる。 ***  砂漠地方に点在して暮らす目玉岩は、人間のようにあるていどの知能をもつ生物には脅威である。  目玉岩の外見は、大きなただの岩である。移動することはなく、同じ場所にとどまり続ける。生きていくには少々の水分が必要なので、オアシスのそばに存在することが多い。一見すると分からないが、ふだんは閉じている巨大な瞳をもつ。  目玉岩が狙うのは単独行動をする人間型種族である。1人で旅人などが目玉岩のそばをそれと知らず通ると、大きな瞳を見開いて旅人を見つめる。旅人が目玉岩の瞳を見ないようにして逃げればそれまでだが、知識不足から瞳を見つめてしまったら、下手をすると旅人は目玉岩に惚れ込み、手足のように使われるようになる。水を運び込み、常にピカピカになるまで磨く。食事もとらず奉仕を続けた結果、疲れ果てるまで。とりことなってしまった旅人を見つけて解放してくれる心ある砂漠の民もごくまれにいるが、たいていの場合は財布だけ抜き取られて終わる。  その性質が次第に有名になるにつれ、目玉岩に捕まる人は減りつつある。オアシスのそばにいる目玉岩は退治されてしまい、最近は滅多に人の通らない砂漠の奥地へと追いやられる傾向にある。 ------------------------------------------------------------   メデューサ レベル:3  生命点:8  攻撃数:1  宝物:修正+1 ≪反応表≫ 1-6【死ぬまで戦う】 これは【怪物】【人間型】に属するクリーチャーである。 このクリーチャーの攻撃は【斬撃】の特性を持つ。 このクリーチャーは常に【死ぬまで戦う】。 第1ラウンド以降、このクリーチャーに対して戦うすべてのキャラクターは、行動が終わるたびに【幸運ロール】を行う(目標値はこのクリーチャーのレベルから1を引いた値)。 失敗したキャラクターは【石化】してしまう。 【アンデッド】【植物】【ゴーレム】【兵器】【建造物】のタグを持つクリーチャーには効果がない。 主人公が【石化】した場合、冒険を即座に終了する。 【石化】を解くには、主人公は自身のレベルに等しい枚数の金貨を支払うこと。 〈従者〉の【石化】を解くには、その従者を雇うのに必要な従者点に等しい枚数の金貨を支払う。 「鏡」を片手に持って戦うことで、【石化】を逃れながら戦うこともできる。 その場合、手がひとつ塞がるが、そのキャラクターは自動的に【幸運ロール】に成功する。 ***  メデューサは地下迷宮の奥深くに生息する怪物である。錬金術の結果として生まれるが、どうやって造るかはよく分かっていない。ものを食べることはなく、若い女性のときも老婆のときもあるが、男性であったことはない。  メデューサは石化の力を持った視線で冒険者を石にする。この力以外に持っている力は個体ごとに異なり、剣術を扱うものもいれば魔法に秀でたものもいる。 ------------------------------------------------------------   〈肉兵士(Meat Soldier)〉 出現数:1d3  レベル:6  宝物:修正+1 ≪反応表≫ 1は【劣勢であれば逃走】 2−3は【敵対的】 4−6は【死ぬまで戦う】 これは【怪物】【人間型】に属するクリーチャーである。 このクリーチャーの攻撃は【斬撃】の特性を持つ。 主人公側から攻撃した場合、このクリーチャーは【劣勢であれば逃走】する。 このクリーチャーは盾を持っているため、飛び道具で攻撃した場合は【攻撃ロール】に−1の修正を受けてしまう。 {斜体}ウェーブがかった髪が特徴的な少年は、腰に吊るした剣を素早く抜き放つと、優しく手を差し伸ばそうとしたランタン持ちの喉笛を鋼の刃で切り裂く。人間の急所を熟知しており、その剣筋には一切のためらいがなかった。 「冒険者はアリのように仲間を引き寄せるから、一匹残らず潰さないと」 少年はひとりごちた──ごくありふれた声のトーンで。 {/斜体}