------------------------------------------------------------    ◆アランツァクリーチャー事典     【巨大生物】 ------------------------------------------------------------ アランツァ世界でも特に大きな生物にこのタグがつけられます。 組織を作って集団で倒すのが一般的です。 特別に「ダメージ」と「防御点」が設定されています ・シーサーペント ・サウロプシーダ ・鎧砂虫 ・巨人 ・龍 ・ヒドラ ・クラーケン ・盲目の電撃竜 ・要塞ヤドカリ ・ワイバーン ------------------------------------------------------------ 〈シー・サーペント(Sea Serpent)〉 レベル:6  生命点:6  攻撃数:2  ダメージ:2  防御点:1  宝物:なし ≪反応表≫ 1-5は【ワイロ】(食料1d3+2個 or 〈弱いクリーチャー〉2体) 6は【死ぬまで戦う】 これは【巨大生物】【水中】に属するクリーチャーで、攻撃特性は【斬撃】である。 〈シー・サーペント〉に対して【斬撃】の特性を持つ武器で攻撃した場合は、厚い表皮を切り裂けるため【攻撃ロール】に+1の修正が得られる。 ***  最強の海洋生物の名を問うたときシーサーペントの名を答える者も多い。大陸東岸部であるマドレーン諸島周辺に生息し、中型以上の魚や海に落ちた不幸な陸上生物を食べる。完全な肉食で食欲旺盛、戦闘に負けるよりも飢えて死ぬことのほうが多い生き物である。  その外見はうろこのない長いヘビに似ている。色は白く、大きな口に鋭い歯がびっしりと生えている。  能力値は3歳になった平均的な大人のシーサーペントである。ふつう遭遇するのはこれで、これよりも若いシーサーペントはもっと戦闘能力が低く、1歳ごとにレベルと生命点が1点ずつ下がる。シーサーペントはどこまでも大きくなり、巨大なシーサーペントがクラーケンと戦うのを見たという漁師の話が、湖畔都市イルフムには残されている。   シーサーペントに寿命はない。際限のない食欲を満たしてより大きくなるか、腹を満たすには大きくなりすぎて飢えて死ぬか。それとも、より強い生き物に食べられるかのいずれかしかない。3歳の時期に繁殖期を迎え、数千個の卵を産む。そのうち無事に大人になるのは1匹か2匹と言われている。 ------------------------------------------------------------ 〈サウロプシーダ(Sauropseida)〉 レベル:5  生命点:8  攻撃数:特殊  ダメージ:2  防御点:1  宝物:なし ≪反応表≫ 1-2は【ワイロ】(〈弱いクリーチャー〉3体) 3-6は【敵対的】 これは【巨大生物】【怪物】に属するクリーチャーである。 第1ラウンドからの接近戦において〈サウロプシーダ〉は、ワニ、ヘビ、カメレオンの頭部で、それぞれ1回ずつ行動する。 〈ワニ〉の頭部は、噛みつきによって攻撃する。攻撃特性は【斬撃】である。 キャラクターが負傷を受けた場合、鋭い牙によって噛みつかれてしまうため、生命点に2点のダメージを受けなければならない。ただし、対象が従者(弱いクリーチャー)なら、ダメージを受けるのは1人だけでよい。 〈ヘビ〉の頭部は、毒牙によって攻撃する。攻撃特性は【斬撃】である。 キャラクターが負傷を受けた場合、ただちに【生命ロール】を行うこと(目標値:6)。 判定に成功したなら、噛み傷だけだ。対象のキャラクターは、生命点に1点のダメージを受ける。 判定に失敗したなら、猛毒が全身をかけめぐっていく。対象のキャラクターは【毒】によって、生命点に2点の追加ダメージを受けなければならない。 〈カメレオン〉の頭部は、まだ〈サウロプシーダ〉が【透明化】していなければ、そのラウンドでは【透明化】の能力を行使する。この頭部だけでなく、全身が透明化する。 次のラウンドから、各キャラクターは【攻撃ロール】に-1の修正を受けてしまう。 この効果は、〈サウロプシーダ〉に1点以上のダメージを与えるまで持続するが、【騎乗生物】に属するクリーチャーは、この能力による【攻撃ロール】のペナルティを受けることはない。 〈サウロプシーダ〉が【透明化】しているとき、〈カメレオン〉の頭部は、粘着性のある舌で攻撃する。攻撃特性は【打撃】である。 この攻撃に対して、主人公が【防御ロール】でファンブルを発生させた場合、装備している〈武器〉または〈盾〉のどちらかが、舌によって奪われてしまう。 奪われた装備品は、この戦闘が終了するまで取り戻せない。 〈サウロプシーダ〉が【透明化】していないとき、厄介な能力を持つ〈カメレオン〉の頭部を狙ってもよい。 ただし、クリーチャーも自分の弱点を把握しているため、この頭部を積極的に守ろうとする。そのため〈カメレオン〉の頭部を攻撃するときに限り、【攻撃ロール】に-2の修正を受けてしまう。 もし攻撃が命中した場合、1点でもダメージを与えることができれば、〈カメレオン〉の頭部は、ふがいない本体の指揮に激怒する。一時的にパーティを無視して、ワニとヘビの頭部に八つ当たりをはじめて、しまいにはお互いに怒りをぶつけ合う。 以後〈サウロプシーダ〉は【透明化】の能力を行使しない。また、次のラウンドに限り〈サウロプシーダ〉は一切の行動をとらない。 {斜線} カメレオンの頭部は額から血を流しながら激怒する。 みるみるうちに全身の色が変化する。 黒のような赤のような、ダークな血の色合いへと変わったのだ。 「カメレオンと同じですだ、怒ると色があんな風に変わるんですだよ……。」 不安そうな従者とは裏腹に、カメレオンの頭部は他の頭部へと噛みつき、戦いは有利な方向へと進んでいる。その攻撃は八つ当たりにも、自傷行為のようにも見えた。 {/斜線} ***  サウロプシーダはケラーツヴェルグ地方に住む魔法使いが、パトロンにあたる領主の金銭的サポートを得て開発した合成生物の傑作である。その外見はキメラで、3匹の生き物をくっつけて合成して作られた生き物である。異なるのはこのキメラが3匹のは虫類を用いて作られている点だ。  サウロプシーダの体はワニをベースに作られていて、頭部のひとつもワニそのものだ。残りの2つの頭部はヘビとカメレオンである。ヘビの口は毒を持ち、カメレオンの首は粘着質の舌を持ち合わせている。カメレオンの首は透明化によって背景に同化し、攻撃を有利に運ぼうとする。この同化をどうにかするにはカメレオンの首を激怒させる必要がある......カメレオンの首がひどく怒ると背景の同化が解け、怒りで黒ずんだ姿が見えるようになる。 ------------------------------------------------------------ 〈鎧砂虫(Armored Sand Pill-Bug〉〉 レベル:5  生命点:8  攻撃数:2  ダメージ:2  防御点:1  宝物:なし ≪反応表≫ 1-3は【中立】 4-6は【ワイロ】(カーグ鉱の鉱石1個) これは【巨大生物】【虫類】に属するクリーチャーで、攻撃特性は【打撃】である。 強固な外殻を持つ〈鎧砂虫〉に対しては、【斬撃】と【打撃】による攻撃は効果が薄いため、【攻撃ロール】に-1の修正を受けてしまう。 また【雷】を用いた攻撃をしたときは、攻撃や呪文などの【判定ロール】に+1の修正が得られる。 戦闘が始まってから、第6ラウンドが終わるまでに〈鎧砂虫〉を倒すことができなかった場合、このクリーチャーは【逃走】してしまう。 自力で〈鎧砂虫〉を倒した場合、1d3-1個の〈カーグ鉱の鉱石〉を入手できる(ただし、最低1個は入手可能)。 ***  西方砂漠には豊かな生産物などほとんどないように見える。砂の砂漠が延々と続くだけの土地で人々はどうやって暮らしているのだろう。答えは、漁と交易である。だが、漁場は海だけとはかぎらない。西方都市で漁という言葉を使うとき、海での漁を指すときと砂漠という海での漁を指すときのふた通りがあるのだ。  西方砂漠には、砂地を泳ぐ怪物たちが存在する。東から来た人々は砂の中で魚が泳ぐのを見て信じられないと驚く。水のなかで暮らす魚しか知らないためだ。砂ザメ(サンドシャーク)のような外の世界から来た人には十分に珍しいが、彼らにとっては一般的な砂中生物にはじまり、この鎧砂虫のような大型生物まで、そこにはさまざまな生物が存在する。  鎧砂虫は武器や防具、建築資材として利用さえされる大型生物で、セフトの人々にとって生きていくに欠かせない、非常に重要な資源である。鎧砂虫を狩る秋の季節になると、何十人もが団結してこの生き物の捕獲にあたる。  鎧砂虫は体長20メートルにもなる砂中生物で、ダンゴムシに似ている。砂上でも砂中でも移動できるたくさんの脚をもち、複数の節目をもつ身体を段階的に動かすことで砂の抵抗を減らす。身体の先端部は円錐状に細くなり、これも抵抗を減らす役に立つ。食事は鉄に似たカーグ鉱と呼ばれる金属を食べて育つ。カーグ鉱は人間の手に届かない地下深くにあるため、ドワーフやゴブリンの採掘か、悪魔が武器として持ち込むか、鎧砂虫の外殻から採掘するしか手段がない。鎧砂虫を1匹倒せば参加者全員が無事に3ヶ月は暮らせると言われ、西方砂漠における秋の関心事である。  鎧砂虫は人間には追いつけない速度で砂の中を移動するので、セフトの民は砂上船を使ってこれを追いかける。砂上船は海の上を走る船によく似た乗り物で、魔力を動力として動く。  鎧砂虫を狩るさいには、最初にロープのついた銛を打ち込み、たやすく逃げられないようにして弱らせる。甲殻が尋常でなく硬いため、砂上船に設置した強力な武器で攻撃を繰り返す。戦いは長時間にわたるのが通常で、砂漠に住む複数の種族が共同で狩りを行う。  ------------------------------------------------------------ 〈巨人(Giant)〉 レベル:5  生命点:7  攻撃数:2  ダメージ:2  防御点:1  宝物:なし ≪反応表≫ 1-2は【中立】 3-4は【ワイロ】(2個の食料 or 〈弱いクリーチャー〉1体) 5-6は【敵対的】 これは【巨大生物】【少数種族】【人間型】に属するクリーチャーであり、攻撃特性は【打撃】である。 【防御ロール】でファンブルが発生した時、魔法のものでない盾を装備している場合、通常のダメージに加えて、盾が破壊されてしまう。 魔法の盾を装備している場合には、通常のダメージのみを受ける。 ***  巨人は人間をそのまま大きくしたような生き物であり、その起源も人間にあると言われている。一般的に人間は集団を形成して、そのなかで生活し続けてきた。しかし、スォードヘイル山脈の一帯にあるテホという土地には、ごく少数の集団を形成して何世代も生き続ける人間たちがいた。彼らは長期的にノードと呼ばれる魔法の力の影響を受け続けて巨大化した。ノードは浴びた者の内面的な欲求に呼応して、その肉体を変える。冷涼な地方で暮らしていること、外敵に怯えて生きることに大きなストレスを抱えていたため、わずか数世代で肉体が人間の数倍にまでたどり着いたのではないかとされている。  その成り立ちに関連して、巨人にはさまざまなサイズがある。一般的な大きさは数階建ての建物ほどあるが、もっと人間に近い大きさの者もいる。人間に近い大きさの巨人は半巨人と呼ばれ、人間とともに旅をすることもある。  半巨人は別として、巨人はその大きさゆえに都市生活になじまない。たいていの巨人は山岳地帯で単独生活を送っていて、子どもを作るシーズンにのみ家族を形成する。しかしながら、テホの遺跡には文化的な生活を営む巨人たちも少数ながら存在していて、彼らは自分たちで建てた石の家に家族単位で静かに暮らしている。  巨人はもともと人間であるが、その多くが蛮人のような生活を送っているため、他の人間型種族を食べることにためらいはない。冒険者が襲われるとしたら彼らの縄張りに入ったという理由か、あるいは彼らが腹を空かせているからだろう。巨人は申し訳ていどの腰みのをのぞき、衣服を着用しないケースが多い。身体のサイズが大きいため、温度差に強いのであろう。 ------------------------------------------------------------ 〈龍(Dragon)〉 レベル:6  生命点:9  攻撃数:2  ダメージ:2  防御点:1  宝物:修正+2 ≪反応表≫ 1は【無視】(※逃走と同様) 2-5は【ワイロ】(これまで獲得した財宝すべて or 魔法の装備品2個) 6は【敵対的】 これは【巨大生物】【龍族】に属するクリーチャーであり、攻撃特性は【斬撃】である。 また、炎に対する耐性を持っているため、【炎球】のような【炎】の攻撃特性を持つ攻撃は効果がない。 〈龍〉は、戦闘の第0ラウンドでは炎の息を吐く。その攻撃数は2回で、攻撃特性は【炎】である(攻撃対象は任意で選ぶこと)。  対象のキャラクターは【対魔法ロール】を行うこと(目標値:4)。  判定に成功したなら、炎を避けることができる。  判定に失敗したなら、凄まじい炎によって火傷を負ってしまうので、生命点に2点のダメージを受けなければならない。対象が従者(弱いクリーチャー)なら、ダメージを受けるのは1人だけでよい。  また〈龍〉は、牙と爪を持ち前の武器としているため、炎の息を吐いた後であっても、持ち替えの必要なく第1ラウンドから接近戦の攻撃を行える。 ***  全身をウロコに覆われた巨大な怪物である。翼をもち、空を飛んで火を噴く。高い知能をもち、一部には魔法を使うものもあるという。  龍は神話的な存在であり、しばしば人間型種族の崇拝の対象となる。神話によると最初の龍である「歌う者バスケス」が産みおとした龍の数は全部で108匹であり、現時点では100頭を割っているというのが大方の見方である。龍は減ることはあっても増えることはない。  龍の研究者は多いので、この神話的存在についての情報は多い。はっきりしていることは、龍にはそれぞれ個性と個別の特性があり、同じものが1頭としていないということだ。  龍は頭がよく、力もあり、そして人間の言葉もしゃべる。そして、その多くが宝を欲している。そのため、一部の龍は人間社会に食い込み、政治的に働きかけて権力を自分のものにした。オークやゴブリンの社会に対して同じことをした龍もいた。だが、政治的になった龍はむしろ弱くなった。戦いの世界では災害級の強さを誇っていた龍も、異種族である人間の世界では、長く権力を保つことができなかったのである。  すべての龍は炎か、それに代わるなにかを吐く。ホワイトドラゴンは氷の息を、ライトニングドラゴンは稲妻の息を吐く。ホワイトドラゴンの弱点は高熱による攻撃で、低温による攻撃は効果がない。ライトニングドラゴンは雷系に耐性があって効果がないが、巨大であること以外に特に弱点はない。 ------------------------------------------------------------ 〈ヒドラ(Hydra)〉 レベル:1d3+3  生命点:レベル+2  攻撃数:なし  ダメージ:2  防御点:1  宝物:修正+1 ≪反応表≫ 1-3は【ワイロ】(1d3+2個の食料 or 2体の〈弱いクリーチャー〉) 4-6は【死ぬまで戦う】 これは【巨大生物】【龍族】に属するクリーチャーである。戦闘では【死ぬまで戦う】。 〈ヒドラ〉には、クリーチャーのレベルに等しい本数の〈ヒドラの首〉があり、主人公たちを攻撃する。 キャラクターが【斬撃】による攻撃を行った場合、厚い皮膚を切り裂けるため【攻撃ロール】に+1の修正を得る。 キャラクターが【炎】による攻撃を行った場合、強靭な肉を焦がすことができるため、攻撃が命中した場合、生命点に与えるダメージは通常よりも1点多い。 〈ヒドラの首(Hydra's Head)〉 出現数:本体のレベルと同じ  レベル:本体のレベル+1  宝物:なし ≪反応表≫ 常に【死ぬまで戦う】 〈ヒドラの首〉は〈弱いクリーチャー〉として扱う。〈ヒドラの首〉は【龍族】に属しており、攻撃特性は【斬撃】である。戦闘では【死ぬまで戦う】。 キャラクターが【斬撃】による攻撃を行った場合、厚い皮膚を切り裂けるため【攻撃ロール】に+1の修正を得る。 各キャラクターは、それぞれが〈ヒドラ〉と〈ヒドラの首〉のどちらを攻撃するかを決めてから、攻撃を行うこと。 〈ヒドラ〉の生命点にダメージを与えるたびに、〈ヒドラの首〉が1本破壊される。 〈ヒドラ〉が倒されると、〈ヒドラの首〉はすべて破壊される。 〈ヒドラの首〉がすべて倒されると、頭部を失った〈ヒドラ〉は破壊される。 本データは〈ハチクビヒドラ〉のものである。〈ミツクビオニヒドラ〉のデータは次のとおり。 〈ミツクビオニヒドラ(Three Heads Hydra)〉 レベル:5  生命点:3  攻撃数:なし  ダメージ:2  防御点:1  宝物:修正+1 ≪反応表≫ 1-3は【ワイロ】(1d3+2個の食料 or 2体の〈弱いクリーチャー〉) 4-6は【死ぬまで戦う】 〈ヒドラの首(Hydra's Head)〉 出現数:3  レベル:6  宝物:なし ≪反応表≫ 常に【死ぬまで戦う】 〈ミツクビオニヒドラ〉には再生能力があり、生命点が減らされなかったラウンドの終わりに生命点を1点回復し、〈ヒドラの首〉も1本再生する。 データの他部分は上記〈ヒドラ〉と同様である。 ***  ヒドラは複数の頭部を持つ竜型の生物で、頭を使って容赦ない攻撃を仕掛けてくることで知られている。生息数はそれほど多くないがどこでも出会うことはある。たとえば森林や山岳地帯でも、それなりの食料があれば生きることができるのだ。ほ乳類などの肉を好み、腐敗したものでも新鮮なものでも関係なく食べる。体長は最大10メートル。緑色のうろこをもち、沼地などに生息することが多い。  ハチクビヒドラはその名に反して、4本から6本の首を持つ。再生能力はない。  ミツクビオニヒドラは再生能力を備えた3本の頭をもつ。  倒すために胴体を狙うこともできる。胴体が死ねば頭部も死ぬのでこれは有効な手段であるが、胴体を攻撃する間じゅうずっと頭部からの攻撃をかわし続けなければならない。 ------------------------------------------------------------ 〈クラーケン(Kraken)〉 レベル:4  生命点:8(後述)  攻撃数:2  ダメージ:2  防御点:1  宝物:修正+2 ≪反応表≫ 1-4は【ワイロ】(1d3+5体の〈弱いクリーチャー〉) 5-6は【死ぬまで戦う】  これは【巨大生物】【水中】に属するクリーチャーであり、攻撃特性は【打撃】である。戦闘では【死ぬまで戦う】。  クラーケンには8本の〈クラーケンの脚〉があり、主人公たちを攻撃する。 〈クラーケンの脚〉 出現数:8  レベル:3  宝物:なし ≪反応表≫ 常に【死ぬまで戦う】  〈クラーケンの脚〉は〈弱いクリーチャー〉として扱う。〈クラーケンの脚〉は【水中】に属しており、攻撃特性は【打撃】である。戦闘では【死ぬまで戦う】。  各キャラクターは、それぞれが〈クラーケン〉と〈クラーケンの脚〉のどちらを攻撃するかを決めてから、攻撃を行うこと。  〈クラーケン〉の生命点にダメージを与えるたびに、〈クラーケンの脚〉が1本破壊される。  〈クラーケン〉が倒されると、〈クラーケンの脚〉はすべて破壊される。  〈クラーケンの脚〉の脚がすべて倒されると、泳力を失って〈クラーケン〉は破壊される。 ***  クラーケンは軍隊にも匹敵するという海の難敵で、倒すのが非常に難しい。淡水にも適応するため、湖でもその姿が見られる。かつてはアリクララ湖にクラーケンが出没し、湖畔都市イルフムに甚大な被害を与えた。  その外見はイカによく似ている。2本のよく動く棘触手と8本の補助向きの触手を使って戦い、本体は海の中である。棘触手を使って船上の犠牲者をさらい、補助である8本の触手は棘触手をかばい、余裕があるときにだけ攻撃を行う。海のなかから触手を伸ばして戦うクラーケンを倒すことは簡単ではない。  船上での戦いは困難だが、海のなかに潜って戦うのはもっと難しい。ふつうの人間型の種族が海の中で戦う場合、水深度-4で戦うことになり、能力値に12点のペナルティがつく。  クラーケンは伝説の生物である。工夫と人数次第では倒すことも不可能ではないが、多くの場合それは相応の困難と犠牲をともなうことになるだろう。 ------------------------------------------------------------ 〈盲目の電撃竜(Thunder Dragon of Blindness)〉 レベル:5  生命点:6  攻撃数:2  ダメージ:2  防御点:1  宝物:なし ≪反応表≫ 1-3は【ワイロ】(1d3+2個の食料 or 1d3体の〈弱いクリーチャー〉) 4-6は【敵対的】 これは【巨大生物】【龍族】に属するクリーチャーであり、攻撃特性は【斬撃】である。 また、雷に対する耐性を持っているため、【雷撃】のような【雷】の攻撃特性を持つ攻撃は効果がない。 〈盲目の電撃竜〉は、戦闘の第0ラウンドに雷撃を発射する。これは飛び道具として扱われ、その攻撃数は3回である。攻撃特性は【雷】である。 対象のキャラクターは【対魔法ロール】を行うこと(目標値:4)。 この判定に失敗した場合、雷撃を受けたことで火傷を負ってしまうので、生命点に1点のダメージを受けなければならない。 〈盲目の電撃竜〉は、牙と爪を持ち前の武器としているため、雷撃を発射した後であっても、持ち替えの必要なく第1ラウンドから接近戦の攻撃を行える。 接近戦の武器による【攻撃ロール】でファンブルが発生した場合、〈盲目の電撃竜〉は自らの体を覆うように放電する。ファンブルを出したキャラクターは生命点を1点減らさなければならない。これは【雷】の特性を持つ。 キャラクターが【打撃】の特性を持つ「接近戦の武器」で攻撃するさい、〈盲目の電撃竜〉の背中にある雷石を狙うこともできる。 その場合は〈盲目の電撃竜〉に1点以上のダメージを与えたときに、ただちに【幸運ロール】を行うこと(目標値:7)。 判定に成功したなら、クリーチャーの生命点にダメージを与えるだけでなく、背中にある雷石も破壊できる。以後〈盲目の電撃竜〉は、放電の能力を行使できなくなり、レベルは3として扱われる(【防御ロール】におけるカウンター攻撃が封じられる)。 判定に失敗したなら、単に通常のダメージを与えただけである。 自力で〈盲目の電撃竜〉を倒した場合、背中の雷石を破壊していなければ、1個の〈雷石〉を獲得することができる。これは金貨60枚の価値がある。 雷石を破壊したなら、申し訳程度に青く光る破片だけが見つかる。希少価値が失われているため、この破片に価値はない。 ***  各都市の下水道には独自の生態系が存在する。ネズミ人という知的種族が地下世界での主導権を握り、ガガギギという神を崇めて大ネズミを飼う。ほとんどなんでも分解するスライムのような生き物もいる。盲目の電撃竜は下水界におけるトラのような存在である。ネズミ人を中心に補食して、ゼラチンキューブを食料にすることもある。  盲目の電撃竜は本物の龍と混同されやすい存在だが、実際には百竜の近縁種と目されている。白っぽい身体に大きな口があり、目は退化して存在しない。口には唇がなく、むき出しの牙がずらりと並んでいる。白い色をしていて肌はゴム質でウロコはない。足には吸盤があって壁にへばりつくことができる。全身に稲妻をまとうことができ、そのときには多少青っぽく見える。  トーンの地下水道にはこの盲目の電撃竜が住み着いているが、どのような経緯でそうなったかは知るよしもない。地下水道に住んでいる例はそこまで多くはないが、盲目の電撃竜は湿気の多い洞窟に住んでいることが多い。基本的には肉食で、大型動物や大きな昆虫などを捕食する。  盲目の電撃竜の背中には雷石と呼ばれる石(魔力石)が存在する。彼らはここから稲妻を発生させる。ハンマーのような鈍器を用いれば、この雷石を破壊することができる。雷石を破壊された盲目の電撃竜は稲妻を放つことができなくなる。雷石は魔力石の一種であり、盲目の電撃龍の肉体の一部である。破壊すると戦利品獲得のさいに「魔力石」を選択することはできなくなる。 ------------------------------------------------------------ 〈要塞ヤドカリ(The Hermit Crab with the Fortified Shell)〉 レベル:4  生命点:7  攻撃数:3  ダメージ:2  防御点:1  宝物:修正+1 ≪反応表≫ 1-4は【ワイロ】(1d3体+2体の〈弱いクリーチャー〉) 5-6は【敵対的】 これは【巨大生物】【水中】に属するクリーチャーであり、攻撃特性は【斬撃】である。 〈要塞ヤドカリ〉に対して【斬撃】の特性を持つ武器で攻撃した場合、クリーチャーは強固な殻の中に身を隠すため【攻撃ロール】に-1の修正を受けてしまう。 また【打撃】の特性を持った武器で攻撃した場合は【攻撃ロール】に+1の修正が得られる。 {斜線}  〈船〉が島に接岸しようという、まさにそのとき。紫色のローブを着た女性が、密林から飛び出してくる。バキバキと音を立てて木々をなぎ倒し、巨大な〈なにか〉がその背後に迫る。  砂煙をあげながら、要塞ヤドカリが姿を見せる。女性よりもはるかに大きい……追いつかれるのは時間の問題だ。 {/斜線} ------------------------------------------------------------ 〈ワイバーン(Wyvern)〉 レベル:7  生命点:8  攻撃数:3  ダメージ:2  防御点:1  宝物:なし ≪反応表≫ 1は【無視】(※逃走と同様) 2-6は【ワイロ】(1d3+5体の〈弱いクリーチャー〉) これは【巨大生物】【龍族】【巨大生物】に属するクリーチャーであり、攻撃特性は【斬撃】である。 〈ワイバーン〉の大きな翼は狙いやすいため、飛び道具で攻撃する場合は【攻撃ロール】に+1の修正が得られる。 戦闘の第1ラウンドのみ、このクリーチャーは、1人の「戦わない従者」を優先的に狙ってくる(プレイヤーが選ぶこと)。 ただし、第2ラウンド以降は「戦わない従者」をターゲットに選択することはない。 ***  ドラートルなどと同じように龍の親戚と推察されるワイバーンは、火を吐くことこそないものの飛ぶことに関しては龍を上まわる能力をみせる。剣竜とも呼ばれるこの巨大生物は非常に鋭い牙とかぎ爪を持ち、見た目の割には軽い。  龍やドレイクと比べると、ワイバーンの動きは鳥に近いと言われる。ただし、うろこのある外見と、口からはみ出るほど長い牙は鳥とはとうてい思われない。鳥に近いのは狩りのさいの動作であって、外見や性質ではないのだ。空中から襲いかかってはこの牙を敵に突き立て、熊ほどの大きさを持つ生物までであれば、身体に牙を突き刺したまま飛び上がって巣に持ち帰る。  ワイバーンは通常、足を踏み外せばたちまち滑落してしまうような、人間型種族には危険すぎる山岳地帯に生息する。ふだんは山羊などを仕留めて過ごしているが、土地に不慣れな旅人が縄張りに足を踏み入れたときには、嬉々として襲いかかる。このときワイバーンは空中から襲いかかり、不利な足場での戦いを余儀なくされる相手は【防御ロール】でファンブルが発生すると転倒して、次のラウンドを体勢を立て直すことに消費せざるを得なくなる。  ワイバーンは通常1体で行動するが、繁殖期にはつがいで空を飛ぶ姿が見られる。繁殖期は5年に一度ほどの周期で訪れる。メスのワイバーンは卵を産むまでの1年間、出産の直前までオスとともに行動する。出産後は高山にある洞窟などに居を構えて、ほ乳類と変わらない献身でヒナを育てる。ヒナは1〜6体生まれて、それぞれが肉食の大食漢である。そのため、オスのワイバーンは大量の肉を求めて、大空を飛びまわり、少人数で行動する無力な旅人や弱いゴブリンなどを中心に行うようになる。オスが倒されるとリスクを冒してメスが狩りを行うようになり、結果として巣穴は無防備になる。