■ ゲームブック『アイアン・マジシャンズ』攻略のヒント ■ --------------------------------------------------------------------------------  0.主人公キャラクターについて --------------------------------------------------------------------------------  戦闘力に関しては男主人公の方が優れていますが、女主人公には交渉能力の高さというアドバンテージがあります。  魅力点が高いと主人公に対する相手の反応が良くなるので、ゲームの難易度的には女主人公の方が有利に探索を進める事ができます。  男主人公は機械系の敵に対処しづらい弱点があるため、魔法の持ち合わせがなければ、レ・アールで旧式のブラスターを購入するのも良いかもしれません。 --------------------------------------------------------------------------------  1.エンディングへと至る《真の道》について --------------------------------------------------------------------------------  本作はマジック・バッテリーの充電量を除けば、エンディングに必須となるフラグは存在せず、探索エリアをどこから回ってもクリアできる構成になっています。  比較的効率の良いルートは存在しますが、たとえそこから外れたルートを進んでいたとしても30点分の【エネルギー】を確保する事は可能です。  また選択ミスによるゲームオーバーが数箇所配置されていますが、あなたが慎重な行動を取るように努めていれば、そのような場面も問題なく避ける事ができるでしょう。 --------------------------------------------------------------------------------  2.魔法工学校 --------------------------------------------------------------------------------  プロローグが終了したら、エッフェルに言われた通りに教授の元を訪れましょう。  研究室にいる教授からは戦闘の手順を、図書室にいる女性教師からは魔法の使い方について教えてもらえます。  魔法の使い方を教えてもらった後で男主人公は『稲妻』の魔法、女主人公は『催眠術』の魔法が貰えるので必ず彼女と話しておきましょう。  また図書室では学術書の難問に挑んでいる上級生の男子生徒もいて、彼に代わって問題を解いてあげると報酬として魔法を一つ貰う事ができます。  学園のメインホールでは、各探索エリアに関する情報を入手する事ができます。そこから正門に向かうと、そこではエッフェルが主人公の事を待っています。  彼からパリ市内の地図とコンパスを受け取り、移動に関するルールを教えてもらうとチュートリアルは終了し、いよいよミッションの開始となります。  エッフェルに話しかける前に、誰かが置き忘れた荷物袋は調べておきましょう。   受付の警備員に落し物の報告をすると50フラン、袋の中を物色するとポーションが見つかって体力点を1点増やす事ができます。  希少品であるフラン硬貨を入手しておくか、あるいは今後の戦闘に備えてポーションを持ち去るべきか、どちらを取るかはあなたの自由です。 --------------------------------------------------------------------------------  3.レ・アール --------------------------------------------------------------------------------  レ・アールでは、フラン硬貨に余裕があれば様々な装備品を揃える事ができます。  書店では基本的な魔法を取り扱っています。交渉に役立つ【催眠術】の魔法、そして生命点を回復できる【活力】の魔法は、この店で取り扱っている事を覚えておきましょう。  銃砲店ではエネルギー・ブラスターと呼ばれる銃器を取り扱っています。これは魔力を含んだ液体を入れたカートリッジを装填し、高出力の魔力を射出する強力な武器です。  最新モデルの狩猟用ブラスターは魔力点、大型で取り扱いに難がある旧式のブラスターは科学点にボーナスがあります(戦闘時のみ)  長所となる能力にボーナスを得るか、あるいは弱点となる能力をサポートするか、どちらのブラスターを購入するかはあなたの自由です。  薬局では主要能力値を1点上昇させるポーションを取り扱っていますが、その値段は150フランと非常に高価です。  単純に戦闘力を上げるだけなら、銃砲店でエネルギー・ブラスターを購入した方が効率的ですが、  イベントクリアにどうしても能力値の高さが必要な場合は、ここでポーションを購入する事も検討した方が良いでしょう。  衣装店では、上品な印象がする紳士服と婦人服の他に、マスクも取り扱っています。  マスクは単純に正体を隠すためのものと、羽飾りをつけたパーティ用のものの二種類があります。  学生である主人公にとってはあまり縁のない装備ですが、探索の中で上流階級の人たちと接する機会があるなら、こうした物も必要になるかも知れません。  レ・アールは一見すると平穏なエリアのように思えますが、物乞いの男に施しをした時に、主人公の魅力点が一定値以上だとイベントが発生します。  どうやら数日前から得体の知れない存在がこの付近に出没するらしく、主人公は彼からその調査を依頼される事になります。  一本道なので迷う事はありませんが、最後の分岐点でどちらの道を選んだかによって謎の存在の正体が変化します。  また調査の途中で役立つアイテムを幾つか入手できるので取り逃さないようにしましょう。  主人公が怪異を鎮める事ができれば、物乞いの男から魔水晶を報酬として貰う事ができます。 --------------------------------------------------------------------------------  4.ルーブル美術館 --------------------------------------------------------------------------------  ルーブル美術館では、学生の行方不明事件が発生しています。  消息を絶ったのは古魔術科のシモンという名の生徒ですが、この事件を調査するために美術館に入った別の生徒も数名行方不明になっている状態です。  美術館の入口は警察によって封鎖されているため、中に入るには少し頭を使う必要があります。  ノーリスクで入るならシモンの母親から貰った通行証を見せるのが最善の方法ですが、シモンの家族の信頼を得る場合、正装をしていなければまともに取り合ってもらえません。  美術館に入る許可が下りたなら、警察官がナポレオン三世の居室まで案内してくれます。  ナポレオン三世の居室で展示物のケースを調べた場合、魔水晶と同じ材質のオベリスクから【エネルギー】を1点獲得できます。  この部屋から奥に進むと後戻りができなくなってしまうので、オベリスクの魔力だけは確保しておきましょう。  美術館の奥は『二枚の絵画が展示された部屋』『照明が消えている部屋』『彫像が並んだ部屋』の3つのエリアで構成されています。  特に注意しなければならないのは最初の部屋の脇にある回廊で、ここを無理に通過しようとすると、フォース・フィールドに焼かれてゲームオーバーになってしまいます。  とりあえずフィールドが張られた回廊は後回しにして、それ以外の場所を調査しましょう。そのうち怪異の原因を突き止められるはずです。  主人公が美術館で発生した事件を解決させる事ができれば、館長から魔水晶を報酬として貰う事ができます。  なお英訳の際にニュアンスの食い違いがあったのか、美術館での探索において一部の選択肢に不具合と思われる箇所があります。以下のエラッタを適用してください。   ・セクション233:選択肢「君が軍隊を持っているなら(If you have Army)」の一文を「君が彼の軍隊に加わるなら(If you join to his Army)」に変更してください。 --------------------------------------------------------------------------------  5.ピティエ・サルペトリエール病院 --------------------------------------------------------------------------------  この病院には、催眠術の専門家であるジャン=マルタン・シャルコー医師と、彼の同僚である魔術師の一団がアルジェリアから招かれています。  シャルコーも主人公と同じフランス人であるため、エッフェル塔の完成に関わるミッションに協力してくれるかも知れません。  彼は直接的なサポートはできませんが、主人公が研究を手伝ってくれるなら、これまで研究資料として集めた魔水晶の中から純度の高い物を報酬として渡す事を約束してくれます。  主人公は研究室に行く前に、朝から様子が落ち着かない患者たちをなだめるようシャルコーに依頼されます。  ここからは全ての病室を回って患者から事情を聞き、研究室の前にいる医師と共に問題の解決にあたる事になりますが、上手くいかなくても研究室に入る事はできます。  それでも事態を解決する方法を突き止めれば報酬が貰えるので、できればそれを受け取っておきたい所です。  このようなリドルを行う場面では『予知』の魔法を使えば自動的に正解を言い当てた事になるので、レ・アールの書店で一つは購入しておいた方が良いかも知れません。  結果はどうあれ、報告を済ませれば医師は扉の傍からどいてくれるので、主人公はようやくシャルコーが待つ研究室へと進めるようになります。  病院の研究室では、魔法工学に用いられた機械と魔法の力を明確に区別するための研究が行われています。  主人公は簡単な実験に付き合うだけですが、魔法の技術を確かめるテストが結構曲者で、ここで生命点を大きく消耗してしまう恐れがあります(ただし死ぬ事はありません)  生命点を回復する手段をあらかじめ用意しておくか、あるいはバッテリーがフルチャージに近い状態の時に訪れた方が良いかも知れません。  簡単な実験が終了すれば、最初の約束通りシャルコーから魔水晶を報酬として貰う事ができます。  また少しだけスリルのある探索を求める場合は、以下のハウスルールを適用してください。   ・セクション291:今回に限り、能力値にエネルギー・ブラスターの修正を加える事はできない。 --------------------------------------------------------------------------------  6.ペール・ラシェーズ墓地 --------------------------------------------------------------------------------  ペール・ラシェーズ墓地では、埋葬された死者がゾンビとして蘇るという怪事件が発生しています。  入口には「怪異検疫法第四十二条に基づき、警察当局の捜査が終了するまで当該墓地を封鎖する」と書かれた物々しい通達まで貼られる始末です。  主人公が園内に入るには、門番を務めている墓守を何とかする必要があります。  墓守を話術だけで説得するのは非常に難しく、交渉が得意な女主人公であっても『催眠術』の魔法を使わなければ説き伏せる事はできません。  ワイロを使えば簡単に入る事ができますが、そのためには100フランが必要です。所持金の持ち合わせがない場合、ここでの探索は後回しにしましょう。  ゾンビ騒動が起きている割には静けさが漂う場所ですが、墓地の何処かをうろついているキャノン・ドッグにだけは注意してください。  機械系の敵であるため、男主人公は魔法の力に頼らないとほとんど勝ち目がありません。女主人公でも旧式のブラスターを装備していないと厳しい相手です。  墓地の最深部には、騒動の元凶であるボスキャラが待ち受けています。非常に強力な相手なので、ここでもやはり魔法の力が必要になります。  この戦闘に勝利すれば、墓地には再び平穏が訪れるようになり、墓守から魔水晶を報酬として貰う事ができます。  また少しだけスリルのある探索を求める場合は、以下のハウスルールを適用してください。   ・セクション110、セクション175におけるボスキャラの能力値を【Magic:8 Technology:6】に変更してください。 --------------------------------------------------------------------------------  7.ブローニュの森 --------------------------------------------------------------------------------  ブローニュの森は現在ほど整備はされておらず、鬱蒼と茂る木々によって見通しが悪い沼地になっています。  森は比較的迷いやすい構造になっていますが、それでも何とか奥地に行くと、前触れもなくテック・ゾンビと遭遇する事になります。  機械系の敵であるため、男主人公にとっては厳しい相手ですが【稲妻】の魔法さえ持っていれば一瞬でスクラップにする事ができます。  チュートリアルで入手した【稲妻】の魔法を、この場面まで温存しておくのも一つの手でしょう。その先には何だか厳格な雰囲気の漂う工場が……  なおテック・ゾンビを倒した直後に森の奥へ進む場合、主人公の状態によっては調査が完全に行き詰ってしまうバグが存在します。  主人公が以下の条件のいずれかを満たしていなければ、必ず引き返すようにしてください。   ・『銅管(Copper Tube)』を持っている。   ・キャラクターの魅力点が5点以上(『催眠術』の魔法が使えるなら、それによる効果を含めても良い)で、さらに科学点が4点以上の状態である。  工場にたどり着くと、男主人公はアルバイトの新人作業員として、女主人公は社会見学に来た学生として潜入する事になります。  ここでの最終的な目的は主人公の行動によって異なるので、一度エンディングに到達された方は、今度は別のルートを試してみてください。  どちらの目的にせよそれを達成する事ができれば、魔水晶を獲得する事ができます。  また少しだけスリルのある探索を求める場合は、以下のハウスルールを適用してください。   ・セクション177:【DOOM HOUND】 Technology:9(Immunity: Shock Spell) (※この場面では戦闘に勝利しないと先に進めません)   ・セクション322:文頭に「もし君の魔力点が4点以上でなければ箱は開かない(322に戻れ)」の一文を追加する事。 --------------------------------------------------------------------------------  8.オペラ座 --------------------------------------------------------------------------------  オペラ座では幽霊に憑りつかれた歌姫の公演が非常に好評で、連日チケットが完売するほどの盛況ぶりです。  世間の噂によれば、幽霊はずっと彼女に憑りついている訳ではなく、公演の間だけ舞台に姿を現すという奇妙な習性を持っているとの事。  魔水晶とはあまり関係がなさそうな探索エリアとは言え、その正体は気になる所です。  チケット代は150フランと高価なので、調査の前にあらかじめフラン硬貨を集めておいた方が良いでしょう。  幽霊の真偽を確かめるには、舞台裏で待つのが手っ取り早いのですが、何食わぬ顔でそこへ向かおうとしても係員に止められてしまいます。  幸いにも歌姫は自分のファンには寛容なので、彼女に事情を話せば舞台裏に行く事ができるでしょう。ただし歌姫の楽屋に入るには正しい合言葉を言う必要があります。  合言葉は三つのリドルの答えを順番に並べたもので、それぞれのリドルについては、主人公と同じように歌姫に会いに来た客から聞き出す事ができます。  楽屋の入口で合言葉を言うチャンスは一度きりなのですが、たとえ失敗してしまっても、まだ一つだけ舞台裏に行く手段は残されています。決して諦めないでください。  上手く舞台裏に行く事ができて一段落かと思いきや、主人公の好奇心から始めた調査は思わぬ展開になだれ込みます。それが何なのかはあなたの目で確かめてください。  チケット代のおかげで中に入るのが難しい事を抜きにしても、調査の難易度は他のエリアと比べて高めになっています。十分な準備をしてから挑みましょう。  オペラ座のオーナーですら知らなかった幽霊の正体を突き止める事ができれば、彼から魔水晶を報酬として貰う事ができます。  また少しだけスリルのある探索を求める場合は、以下のハウスルールを適用してください。   ・セクション172:【Hensel】Magic:5、【Gretel】Technology:4 (※GretelはHenselを倒してから相手にする事になります)   ・セクション195:この場面で行動を起こすには【Outfits】に属する装備品も必要になります。   ・セクション354:アイテムの修正を【魔術点+2】に変更する事。ただしこのアイテムはオペラ座の調査が終了した時に壊れてしまう。   ・ラビリンス内の敵の能力に、君のキャラクターが男主人公なら魔術点+2、女主人公なら科学点+2の修正を加える事。 --------------------------------------------------------------------------------  9.地図とコンパス --------------------------------------------------------------------------------  以下に記すのは、パリ市内の探索エリアの移動先とコンパスによる道中チェックの結果です。  あらかじめメモ用紙などに書き留めておくと、ゲームプレイ中に本書の巻頭と巻末を参照する手間を省く事ができます。 ≪パリ市内の地図≫  【魔法工学校】          → セクション356へ  【レ・アール】          → セクション363へ  【ルーブル美術館】        → セクション323へ  【オペラ座】           → セクション209へ  【ピティエ・サルペトリエール病院】→ セクション260へ  【ペール・ラシェーズ墓地】    → セクション114へ  【ブローニュの森】        → セクション117へ  【エッフェル塔】         → セクション412へ ≪コンパスの結果≫  ※これは6面体サイコロを用いた場合の移動先です。  【出目が1】→ セクション394へ  【出目が2】→ セクション389へ  【出目が3】→ セクション351へ  【出目が4】→ セクション336へ  【出目が5】→ セクション68へ  【出目が6】→ セクション408へ --------------------------------------------------------------------------------  10.FAQ --------------------------------------------------------------------------------  探索エリアの攻略とは関わりの薄いFAQ集です。  Q.セクション52の場面で扉にかけられたマジックロックは、主人公や所持品を対象とする魔法を使っても解除できるのでしょうか?  A.文中の指示は「いずれかの魔法を使ったなら」と述べられているので解除は可能です。ただし魔法の効果が主人公や所持品に影響を与える事はありません。  Q.セクション219で目にする奇妙な彫像は何ですか?  A.あの彫像はエジプトに伝わる幻獣アメミットを象ったものです。  Q.セクション220の戦闘に勝利した場合、文中の指示にあるアイテムを獲得しても良いのでしょうか?  A.文中の指示は「主人公の所持品が怪物に食べられた」事について述べているので、キャラクターが得る戦利品は何一つありません。むしろマイナスイベントです。  Q.セクション378のイラストに魔法の巻物が描かれているのですが、指示がないのに入手しても大丈夫?  A.巻頭のルール説明にも記されている通り、本作には「イラストにアイテムが隠されている」場面も存在します。この巻物を魔法書シートに加えても問題はないと思います。  Q.セクション399の場面で貰ったアイテムに関してですが、それぞれのアイテムに【錬金術】の魔法の効果があるという事でしょうか?  A.文中の指示は「それらの品は【錬金術】の魔法をかける際に役立つ」と述べられているだけなので、魔法の効果が付与されている訳ではありません。  Q.探索エリア間を移動する時のイベントで何か注意するべき点はありますか?  A.あなたがコンパスによる遭遇チェックをサイコロで代用している場合、1の目が出ない事を祈ってください。  Q.男主人公だとフラン硬貨に余裕がなくて困ります。  A.【錬金術】の魔法を上手く利用しましょう。調査が済んだら返却しなければならないアイテムを【錬金術】で換金してしまうのも一つのテクニックです。