--------------------------------------------------------------------------------- ヒーローズオブダークネス(HoD)【種族】    ☆:魔猫 --------------------------------------------------------------------------------- ・魔猫【動物】  読みは「まねこ」。このキャラクターは最終的に人間よりも大きなサイズになる大型の猫。同じく大型のネコ科動物であるライオンや虎と異なり、その外見はイエネコに酷似している(サイズを除いては)。〈魔猫〉の知能は人間と同じか、時に少し高い。単独または少数で暮らすことが多く、体格のわりに食事量は少ない。  このキャラクターは主に大陸南東部(ポロメイア地方)に生息している。近隣に生息するコビット(小人)たちからは神聖視されており、コビット村で神のように崇められ、村の真ん中で堕落した生活を安穏と送っていることもある。  主人公としての〈魔猫〉は主におのれのため、あるいは自分の忠実な下僕たちのために冒険に出る。イエネコと同様に忍び足や不意を打つ襲撃、暗闇への対応力、素早い行動など強力な特殊能力を持ち、身体的な能力が高い。一方で装備品を身につける、あるいは持ち運ぶことができず、従者の数もやや少ない。  行動の選択肢や考えることが少ない、初心者向けの種族。このキャラクターが装備品を持てない一方、多くのお金を必要としないため、装備品が持ててお金がかかる別主人公などと冒険すると相性がいい。   初期能力値と成長限界(10-15レベル) 技量点:0(最大+2) 生命点:6(最大+4) 器用点:4(最大+4) 従者点:5(最大+2)   初期能力値と成長限界(16-24レベル) 技量点:0(最大+2) 生命点:6(最大+6) 器用点:4(最大+6) 従者点:5(最大+4)   初期能力値と成長限界(25-33レベル) 技量点:0(最大+2) 生命点:6(最大+8) 器用点:4(最大+8) 第2能力値:0(最大+12) 従者点:5(最大+5) 特殊技能:【満月のような瞳】【素早い反射】【柔らかい肉球】【狩りの本能】【目も当てられぬ激怒】【獣血注入】 特殊技能:【愛らしい毛づくろい】【しなやかな逃走】【よく食べてえらい】【ふくらんだ尻尾】【気まぐれ案内人】 このキャラクターは【動物】【少数種族】に属する。 このキャラクターの素手による攻撃は【斬撃】の特性を持ち、攻撃修正はない。   初期装備  金貨10枚。   装備欄  このキャラクターは装備品を所持、あるいは装備することができない。所持できるのは100枚未満の金貨や10個未満の食料のような、「装備品欄を使わない装備品」のみである。  このキャラクターは装備欄を持たない。武器や盾のような装備欄を必要とする装備品を使うことはできないが、回復薬やロープのような装備欄を必要としない装備品を使うことはできる。   故郷:装備品の購入  魔猫には特定の故郷がなく、種族固有の装備品はない。    故郷:従者  このキャラクターは基本ルールに登場する従者とともに、【悪の種族】の従者を購入することができる。また、〈コビットの兵士〉を無料で購入することができる。 ・〈コビットの兵士〉(技量点0、生命点1、戦う従者)  〈コビットの兵士〉は〈兵士〉として扱ってもいい。 ■初級の特殊技能 【満月のような瞳】 この主人公は、光源がない場所で行動するとき、暗さによるペナルティを受けない。この特殊技能は副能力値を消費しない。 また、この特殊技能のもうひとつの効果として、この主人公に同行する者はすべて、〈できごと〉が終わるまで暗さによるペナルティを受けなくなる。これはいつでも行使することができ、行動を消費しない。この特殊技能を行使した場合、器用点を1点消費する。 【素早い反射】 【防御ロール】に失敗したとき、1回だけこの特殊技能を行使することができる。 その結果をなかったことにして、再度【防御ロール】を行う。 この特殊技能を行使した場合、器用点を1点消費する。 【柔らかい肉球】 この主人公が先攻を争う、あるいは不意を打たれたかどうかを確認するために【判定ロール】を行うとき、自動的に成功する。 この特殊技能を行使した場合、器用点を1点消費する。 【狩りの本能】 この主人公が〈弱いクリーチャー〉を1体倒したとき、追加で【攻撃ロール】を行う。 この特殊技能を行使した場合、器用点を1点消費する。 【目もあてられぬ激怒】 【攻撃ロール】を行う直前に行使する。 次の【攻撃ロール】が成功した場合、クリティカルでなくてもクリティカルとして扱う。 この特殊技能は1ラウンドに1回だけ行使することができる。 この特殊技能を行使した場合、器用点を1点消費する。 【獣血注入】  冒険の合間、あるいは〈できごと〉の合間に行使できる。従者である「コビットの兵士」1体の技量点を1にする。この従者の名称を〈ケモノコビットの兵士〉へと変更する。これにともない〈コビットの兵士〉が持つ特徴「〈コビットの兵士〉は〈兵士〉として扱ってもいい。」を失う。  この特殊技能を行使した場合、生命点を1点消費する(冒険の合間に行使した場合、冒険開始時の生命点を1点減らす)。 {斜体}ポロメイア地方にあるコビット(小人)たちの村にたどり着いた冒険者は、宿屋の扉を開いて驚く。羊の毛が全身に生えた者、大きな巻き角を持つ者、ひづめをカツカツと鳴らして踊る者……甘ったるい紫煙と獣くささが入り混じった空間は、享楽的な熱狂に包まれていた。  コビットたちの間では【獣血】と呼ばれる行為が流行していた。獣の血を自らの身体の内側に流し込み、その特性を取り込むという{圏点:小さい黒丸}遊び{/圏点}だ。{/斜体} ■中級の特殊技能 【愛らしい毛づくろい】 対象1体から【恐怖】【魅了】といった心に影響を与える状態ひとつを取り除く。 この特殊技能は〈できごと〉の合間に行使することができる。 この特殊技能を行使した場合、器用点を1点消費する。 【しなやかな逃走】 【逃走】を行う際、【器用ロール】を行う(目標値は敵のレベルに等しい)。 成功した場合、敵からの攻撃を省略する。 この特殊技能を行使した場合、器用点を1点消費する。 【よく食べてえらい】 従者や敵など、破壊された〈弱いクリーチャー〉がいるとき、足もとにそのクリーチャーの遺体が転がっていると想定する。 それが【アンデッド】【ゴーレム】【植物】【兵器】【建造物】のいずれかのタグを持たないクリーチャーである場合、この主人公はそれを骨まで食べることができる。 この主人公の生命点を2点回復する。 この特殊技能を行使した場合、器用点を1点消費する。 【ふくらんだ尻尾】 出目表を振ったときにクリーチャーが登場する出目が出た場合、サイコロを振り直すことができる。 この特殊技能を行使した場合、器用点を1点消費する。 【気まぐれ案内人】 冒険開始後、最初の〈できごと〉の前に出目表(d66やd33など)を振り、出目をメモして〈できごと〉の内容を確認してもいい。 このキャラクターは出目表を振る際であればいつでも、サイコロを振る代わりにこの〈できごと〉へと進むことができる。 この特殊技能は冒険1回につき一度だけ行使できる。 この特殊技能は副能力値を使用しない。