新職業(12種) ・魔術点……【からくり術師】【異国魔法使い】【秘術師】 ・幸運点……【呪術師】【錬金術師】【悪魔召喚師】 ・器用点……【怪物狩猟者】【盗賊剣士】【暗殺者】 ・筋力点……【獣使い】【重装兵】【剣闘士】 ------------------------------------------------------------    ◆新職業【錬金術師】と特殊技能名一覧 ------------------------------------------------------------  新職業と、それに対応する特殊技能の名称は次のとおりです。 【錬金術師】初級………【怪物作成】【掘削】【魔力石作成】【装備品作成】 【錬金術師】中級………【魔法の装備品作成】【黄金作成】【肉体補修】【賢者の石作成】  【錬金術師】は【錬金術ロール】を行うことができます。そのさいの基準となる能力値は【幸運点】です。 ------------------------------------------------------------    ◆【副能力値】とその消費 ------------------------------------------------------------ ここからの解説では、副能力値を使って【判定ロール】を行う特殊技能が数多く登場します。 その場合、副能力値を使って判定を行ったとしても、副能力値を1点減らす必要はありません。 そういった特殊技能を使ったときには副能力値を消費します……副能力値を使った場合の消費は、その消費する1点に含まれているとみなされます。  また、もしもこの【判定ロール】で副能力値の代わりに技量点を使ったとしても、同じように副能力値を1点消費します。 --------------------------------------------------------------------------------  【錬金術師】の特殊技能(【幸運点】) -------------------------------------------------------------------------------- 【怪物作成】  冒険の合間に【怪物】を作成して、自分の従者として連れていくことができます。【怪物】の作成方法は、〈弱いクリーチャー〉である場合と〈強いクリーチャー〉である場合で異なります。  それぞれのクリーチャーのデータは、一覧を参照してください。 対象が〈弱いクリーチャー〉の場合: ・カンガルーキャット ・牙うさぎ ・ハーピー  これらの従者を作成したとき、主人公は【秘術ロール】を行い、達成値と同じ数の【怪物】クリーチャーを得ます。ただし、ファンブルしたさいには、そのときの【幸運点】を同じ数になります。   対象が〈強いクリーチャー〉の場合: ・怪力獣(7経験レベル) ・キメラ(9経験レベル) ・コカトリス(8経験レベル) ・バジリスク(9経験レベル) ・ホムンクルス(6経験レベル) ・マンティコア(9経験レベル) ・ミノタウロス(8経験レベル)  これらの従者を作成するとき、対象となるクリーチャー1体の経験レベルを目標値として、主人公は【錬金術ロール】を行い、成功しなければなりません。 この特殊技能を使うと、副能力値を1点消費します。 --------------------------------------------------------------------------------  〈弱いクリーチャー〉の怪物従者 -------------------------------------------------------------------------------- 〈カンガルーキャット〉 (技量点0、生命点1、戦う従者)  これは【怪物】に属するクリーチャーである。  このクリーチャーは【斬撃】の攻撃特性を持つ。  戦闘が起きたマップタイルが「狭い場所」である場合は、〈カンガルーキャット〉の【攻撃ロール】と【防御ロール】に+1の修正が得られる(マップタイルの広さの記述がない場合、1d6を振る。1-3であれば「狭い場所」、4-6であれば「広い場所」である)。 ------------------------------------------------------------ 〈牙うさぎ〉 (技量点0、生命点1、戦う従者)  これは【怪物】に属するクリーチャーである。  このクリーチャーは【斬撃】の攻撃特性を持つ(ただし、【攻撃ロール】に-1の修正)。  従者の〈牙うさぎ〉が3体死亡するたびに、1個の食料を獲得してよい。 ------------------------------------------------------------ 〈ハーピー〉 (技量点0、生命点1、戦う従者)  これは【怪物】に属するクリーチャーである。  このクリーチャーは【斬撃】の攻撃特性を持つ。  このクリーチャーは大きな両翼を広げて飛行しているので、飛び道具だと狙われやすい。そのため、敵の飛び道具を受けた場合は、【防御ロール】に-1の修正を受けてしまう。  〈ハーピー〉は、第0ラウンドに歌を歌うことができる。この歌は【魅了】の効果を持つ呪文として扱う。  敵のクリーチャー1体に対して【魔術ロール】を行うこと(目標値は、対象クリーチャーのレベルに等しい)。  判定に成功したなら、対象のクリーチャーは、その瞬間から第1ラウンドの終わりまで【魅了】状態になり、敵側に対して攻撃を行うようになる。  寝返った敵の【技量点】は、クリーチャーのレベルから4を引いた値である。また【魅了】されている敵は、特殊能力を使うことはできない。  ただし、【アンデッド】【ゴーレム】【植物】【兵器】【建造物】のいずれかのタグを持つ対象には、この歌は効果がない。 --------------------------------------------------------------------------------  〈強いクリーチャー〉の怪物従者 -------------------------------------------------------------------------------- 〈怪力獣〉(技量点1、生命点8、戦う従者)  〈怪力獣〉を従者として連れていく場合は、7点の従者点を必要とする。  これは【怪物】に属するクリーチャーである。  このクリーチャーは、接近戦で2回攻撃が行える。その攻撃特性は【打撃】である。 ------------------------------------------------------------ 〈キメラ〉(技量点1、生命点8、戦う従者〉  〈キメラ〉を従者として連れていく場合は、9点の従者点を必要とする。  これは【怪物】に属するクリーチャーである。  このクリーチャーは、接近戦で3回攻撃が行える。その攻撃特性は【斬撃】である。  〈キメラ〉は、第0ラウンドに炎を吐くことができる。攻撃特性は【炎】で、その攻撃数は1回である。  〈キメラ〉は武器を持って戦っているわけではないため、第1ラウンドに装備品の持ち替えを行う必要はない。  このクリーチャーは大きな両翼を広げて飛行しているので、飛び道具だと狙われやすい。そのため、敵の飛び道具を受けた場合は、【防御ロール】に-1の修正を受けてしまう。 ------------------------------------------------------------ 〈コカトリス〉 (技量点:0、生命点:6、戦う従者)  〈コカトリス〉を従者として連れていく場合は、8点の従者点を必要とする。  これは【怪物】に属するクリーチャーである。  このクリーチャーは、接近戦で2回攻撃が行える。その攻撃特性は【麻痺】である。  〈コカトリス〉は、第0ラウンドに毒の息を吐くことができる。攻撃特性は【麻痺】で、最大で2体まで攻撃対象に選ぶことができる。ただし【アンデッド】【ゴーレム】【植物】【巨大生物】【兵器】【建造物】のいずれかのタグを持つクリーチャーには効果がない。  毒の息は生命点へのダメージはないが、【防御ロール】に失敗したクリーチャーは【麻痺】状態になる(すべての【判定ロール】に-1の修正)。  クチバシによる接近戦で、敵クリーチャーの生命点に1点以上のダメージを与えたときも、相手を【麻痺】状態にすることができる。  ただし、【麻痺】の効果が重複することはない。  〈コカトリス〉は武器を持って戦っているわけではないため、毒の息を吐いた直後であっても、第1ラウンドに装備品の持ち替えを行う必要はない。 ------------------------------------------------------------ 〈バジリスク〉 (技量点:0、生命点:6、戦う従者) 〈バジリスク〉を従者として連れて行く場合は、9点の従者点を必要とする。  これは【怪物】に属するクリーチャーである。  このクリーチャーは、接近戦で2回攻撃が行える。その攻撃特性は【斬撃】である。  第1ラウンド以降、〈バジリスク〉はすべての敵に対して、邪視で睨みつけることができる。-1の修正で【幸運ロール】を行うこと(目標値はクリーチャーのレベルに等しい)。これは1ラウンド分のアクションを必要とする。  判定に成功したなら、対象となったクリーチャーは、〈バジリスク〉の邪視によって【石化】してしまうため、倒したものとして扱ってよい。判定に失敗したなら、何も起きない。  ただし、この特殊能力は、【アンデッド】【植物】【ゴーレム】【兵器】【建造物】のタグを持つクリーチャーには効果がない。  また〈バジリスク〉が、【斬撃】の攻撃に対する【防御ロール】に失敗した場合は【幸運ロール】を行うこと(目標値は、攻撃者のレベルに等しい)。  判定に成功したなら、猛毒の返り血を浴びせることができるので、攻撃者の生命点に1点のダメージを与えることができる。  ただし、この特殊能力は、【アンデッド】【植物】【ゴーレム】【兵器】【建造物】のタグを持つクリーチャーには効果がない。 ------------------------------------------------------------ 〈ホムンクルス〉 (技量点1、生命点5、筋力点4、戦う従者)  〈ホムンクルス〉を従者として連れていく場合は、6点の従者点を必要とする。  これは【怪物】【人間型】に属するクリーチャーである。  このクリーチャーが武器を持たない場合、【攻撃ロール】に-2の修正を受けてしまう(素手の攻撃特性は【打撃】である)。  〈ホムンクルス〉は「相棒」の従者として扱われるが、従者点による強化はできない。  〈ホムンクルス〉は、作成されたときは装備品を持っていないが、武器と防具を扱うことが可能である。  武器は飛び道具と接近戦武器をひとつずつ、防具は盾と鎧をひとつずつだけ持たせることができる。  また、主人公の代わりに、アイテムをひとつだけ持たせることができる(ただし、持ち運んでいるアイテムを〈ホムンクルス〉が使用することはできない)。  〈ホムンクルス〉は、【かばう】の特殊技能を持つ。 ------------------------------------------------------------ 〈マンティコア〉 (技量点1、生命点7、戦う従者)  〈マンティコア〉を従者として連れていく場合は、9点の従者点を必要とする。  これは【怪物】に属するクリーチャーである。  このクリーチャーは、接近戦で2回攻撃が行える。その攻撃特性は【斬撃】である。  〈マンティコア〉は第0ラウンドに、釘のような棘を尾から発射できる。攻撃特性は【斬撃】で、その攻撃数は2回である。  接近戦時には2本の前脚で戦うため、第1ラウンドから攻撃を行うことができる。 ------------------------------------------------------------ 〈ミノタウロス〉(技量点1、生命点5、筋力点4、戦う従者)  〈ミノタウロス〉を従者として連れていく場合は、8点の従者点を必要とする。  これは【怪物】【人間型】に属するクリーチャーである。  このクリーチャーを作成した場合、〈ミノタウロス〉の攻撃特性は、【打撃】と【斬撃】のいずれかを選択すること。  〈ミノタウロス〉は、各戦闘の第1ラウンドに限り、防御を捨てた【突撃】を仕掛けることができる。この能力は【筋力点】を消費しない。  この能力を行使することで、〈ミノタウロス〉は【攻撃ロール】に+1の修正を得るが、それと引き換えに【防御ロール】に-1の修正を受ける。この効果は、第1ラウンドが終わるまで持続する。  ただし、【突撃】を仕掛けた場合は、敵の攻撃を割り当てるときに、優先的に〈ミノタウロス〉が攻撃対象として選ばれてしまう。  〈ミノタウロス〉は、【全力攻撃】【強打】の特殊技能を持つ。   ------------------------------------------------------------ 【掘削】 地下迷宮の壁や洞穴を物質的に破壊する特殊技能です。 この特殊技能を使うと「魔法のつるはし」を持っているかのように、穴を掘ることができます。 「魔法のつるはし」が使用できるとシナリオ中にある場所で、この特殊技能を使えます。 この特殊技能を使うと、副能力値を1点消費します。 ------------------------------------------------------------ 【魔力石作成】 この特殊技能を用いると、「魔力石」を1個作成することができます。 「魔力石」は副能力値を1点回復させる力を持ちます。 「魔力石」は宝石サイズなため、装備品欄を占めることはありません。 この装備品を売却する場合、金貨20枚になります。 この特殊技能を使うと、副能力値を3点消費します。 特殊技能を冒険の合間に行使した場合、冒険を開始する前に副能力値を減らしてください。 {斜線} 「『魔力石』の作成には、とても力を消耗する。だから、冒険の終わり{圏点:小さい黒丸}まぎわ{/圏点}に造るのがいい。体内に燃える我々の魔力が高まっているからな……使い切っていなければ」  師匠はそう言いながら、透明で美しい「魔力石」を手のひらの上で転がした。君が見ていることに気づき、師匠はふところから皮袋を取り出して、中身をテーブルの上に出す。  ジャラジャラと音を立てながら、大量の「魔力石」が姿を見せた。 {/斜線} ------------------------------------------------------------ 【装備品作成】 「ランタン」「ロープ」「木盾」「丸盾」「軽い武器」「片手武器」「スリング」のいずれかを1個作成します。 素材となるものは必要ありません。 特殊技能を冒険の合間に行使した場合、冒険を開始する前に副能力値を減らしてください。 この特殊技能を使うと、副能力値を1点消費します。 ---------------------------------------------------------------------------------  【錬金術師】の特殊技能(中級ルール用) --------------------------------------------------------------------------------- ・【魔法の装備品作成】 ・【黄金作成】 ・【肉体補修】 ・【賢者の石作成】 ------------------------------------------------------------ 【魔法の装備品作成】 基本ルール、自分が拠点にしている都市、(「故郷」のルールを採用しているなら)故郷の都市で購入可能な魔法の装備品を自力で作成することができます。 これによって、価格を半額にすることができます。 なお、「希少な装備品」を作成する場合には、入手するさいと同様の【判定ロール】に成功しなければなりません。 この特殊技能を使うと、副能力値を1点消費します。 特殊技能を冒険の合間に行使した場合、冒険を開始する前に副能力値を減らしてください。 ------------------------------------------------------------ 【黄金作成】 この特殊技能を用いると主人公は、黄金を創造することができます。 これは「賢者の石」の作成と並んで、【錬金術師】の大きな目標のひとつであった事柄です。 この特殊技能は冒険の合間にのみ行使することができます。 【錬金術ロール】を行い、結果の値と同じ枚数の金貨を得ます。 ファンブルが出た場合、何も手に入れることができません。 特殊技能は冒険の合間に行使するため、冒険を開始する前に副能力値を減らしてください。 ------------------------------------------------------------ 【肉体補修】 肉体のパーツ(血液など)を補うことで、【生命点】を2点回復します。 この特殊技能は自分自身にのみ行うことができます。 この特殊技能を使うと、副能力値を1点消費します。 ------------------------------------------------------------ 【賢者の石作成】 「賢者の石」を製作します。 主人公はこの装備品を持っていれば、冒険中に死を迎えた場合、冒険後に生き返ることができます。そのさいの【生命点】と【副能力値】は最大値です。冒険は失敗扱いとなり、経験点は得られません。 「賢者の石」の効果が肉体に及ぶのはいちどきりです。 次に死亡したとき、今度こそ主人公はゲームオーバーを迎えます。 「賢者の石」は作成者自身にしか効果がありません。 この特殊技能を使うと、副能力値を1点消費します。 特殊技能を冒険の合間に行使した場合、冒険を開始する前に副能力値を減らしてください。