第三章・彷徨える人狼 3-1  スワルト帝国の首都スワルトは活気に満ち溢れていた。  同盟軍の勝利により外国から莫大な富が流れ込んできたからである。  これまで市民だけでなく貴族に至るまで徹底した節制を強いていたスワルトにとってこの富は毒であった。  緊張の糸が切れたように人々は富の狂乱に溺れた。  欲望は際限なく広がり、富める者はより富を求め、貧富の差が拡大した。  大陸最強と誰もが疑わなかった鍛えられた市民たちは、妄執と嫉妬の奴隷と化していた。  3-2へ。 3-2  雲ひとつない晴天から強い日差しが照りつける。  あなたは中央広場で人々の流れを目で追う。  探るべき場所には検討がついていた。  吸血鬼退治の実行部隊である銀の騎士団。  皇帝クレオナスの失脚を狙う第二の王ルクルゴス。  貧民街にある盗賊ギルド。  このどこかにエドヴァルトの娘エヴァの居場所を知るものがいるだろう。  司令部のフェデリカは去り際に「日食の日までに見つけたほうが良い」と言った。  吸血鬼だけでなく、人ならざる夜の支配者たちは日食の日には魔力が乱れる。  吸血鬼に何らかの魔術を施すなら日食を選ぶのはさほど特別なことではない。  そして、明日がその日食であった。  3-3へ。 3-3  中央広場にいる。  この場所に来るのが4回目ならば日が変わる。4-12へ。  そうでないなら訪れる場所を選ぶ。なお、先に情報が知りたい場合はカッコ内の項目を調べてもよい。 ・軍事区:銀の騎士団の本部 3-7(情報:3-4) ・貴族街:ルクルゴス王の館 3-22(情報:3-5) ・貧民街:盗賊ギルド 3-39(情報:3-6) 3-4  軍事区には一般の兵士たちの兵舎や訓練所がある。  王都スワルトの軍事区は居住区よりも大きい。なぜならスワルトの男は物心つく前から戦士としての訓練を始め、家族の元でなく兵舎で暮らすからである。それは成人し一人前の戦士と認められた後も同じで、昼は家族のもとで過ごしても夜になれば兵舎に帰る。そのため居住区にいるのは女性と老人、そして七歳未満の子供だけである。  銀の騎士団は軍事区の中でも特殊な位置にいる。銀の騎士団は総勢二百名ほどからなる吸血鬼退治のために編成された隊で、十数頭の銀牙竜(シルバー・トゥース・ドレイク)を操る騎兵隊である。銀牙竜に乗ることができるのは特殊な僧兵だけであったことから、僧兵隊をそのまま転用して構成された。彼らはグレキアの神々を信仰する僧兵である。そのため彼らの訓練所の脇には小さな教会があり、兵舎は修道院と兼用となっている。  彼らの他の一般的な聖職者との違いは妖魔を憎むことだ。グレキアには何人もの神がいるが、銀の騎士団が信仰するのはアストルとボルケスという双子の神である。双子神は戦士の神で、妖魔を退治する神だ。その妖魔の中でも特に吸血鬼や人狼など人型の妖魔は「堕落の子」として非常に強く憎む。それゆえに銀の騎士団の敵は吸血鬼だけでなく、人間との混血種全般である。 ・この場所を訪れる 3-7 ・貴族街の情報を見る 3-5 ・貧民街の情報を見る 3-6 3-5  スワルトの貴族街は他の都市国家に比べ質素であることで有名である。  スワルト市民は貴族でも贅沢をしない。そのため屋敷も敷地も必要以上に大きくはないし、庭も内装も一般市民と大きく違いはない。違いといえば絵画や彫刻を飾ることくらいであろう。  しかし貴族の中でもルクルゴスは特殊な存在である。  スワルトには王が二人おり、ルクルゴスはそのひとりであった。  ルクルゴスの屋敷は他の貴族の何倍も大きい。  彼は贅沢を好み、富を誇示することを好む。  ルクルゴスはこの好景気によって特に富を増やした貴族の象徴のような存在であった。  二人の王の権利は平等であるが、ルクルゴスは単に王と呼ばれクレオナスは皇帝と呼ばれている。それはひとえに軍事での働きによるものであった。  勇敢を好むスワルト市民たちは、常に前線に立って敵を蹴散らし兵を鼓舞する猛将クレオナスを特に愛した。  ルクルゴスは戦闘でも計略においても何倍もクレオナスに見劣りしたが、特に悪いのは彼が臆病な将に映ることであった。  ルクルゴスは次第に発言権を失い、クレオナスの失脚を望むようになった。 ・この場所を訪れる 3-22 ・軍事区の情報を見る 3-4 ・貧民街の情報を見る 3-6 3-6  スワルトの貧民街は特殊な存在である。  スワルト市民は貴族であっても贅沢が許されないため、貧富の差はほとんどなかった。  さらにスワルト帝国には非自由身分のへロトが人口の三分の二を占めるほど存在するため労働力は高い。質素ではあるにせよ市民が飢えることは基本的にはない。  この貧民街に住む者たちは「臆病者」たちであった。  健康で活発でなければ生まれてすぐに捨てられ、7歳から兵舎に入り戦士として育てられるスワルト市民たちにとって、戦で臆病風に吹かれることは何よりの不名誉である。  戦場で臆病者と断定された者は眉を片方剃られ、ひと目でそれと分かるようにされた。眉のないものは全ての共同体から排除され、この貧民街に押し込められる。  スワルトの盗賊ギルドは貧民街に身を隠している。生業は盗みではなく諜報だ。  スワルト市民にとって盗みは日常である。スワルトでは盗みを成功させる者はむしろ戦士の素質ありと称賛されるからだ。 ・この場所を訪れる 3-39 ・軍事区の情報を見る 3-4 ・貴族街の情報を見る 3-5 3-7  銀の騎士団の宿舎にやってきた。  教会の奥には修道院があり、脇に馬や銀牙竜(シルバー・トゥース・ドラゴン)たちの厩舎がある。  すでにこの場所に来たことがあれば3-18へ。来たことがなければ何をするか選ぶ。 ・修道院に忍び込む 3-8 ・厩舎に忍び込む 3-11 3-8  修道院にはこの時間あまり人がいないようで、裏口から入れば人と鉢合わせる心配はさほどなさそうだった。 ・外套を使う(外套が必要) 3-9 ・外套を持っていない、もしくは使わない 3-10 3-9  あなたの持っていた外套は修道士たちの着用しているローブと瓜二つだった。深くフードをかぶればよほど注意して見なければ見咎められることもあるまい。  用心しながら探っていくと、立地的に不自然な壁に巧妙に隠された扉を見つけた。時間をかけて鍵を開ける。扉を開くと、すぐそこに地下への階段が見える。あなたはすぐに中に入ると、扉を元のように閉めて鍵をかける。ここに来るのが初めてなら地下に下りる。3-17へ。そうでないならここにはもう何もない。3-3へ。 3-10  人の気配を感じて空いている部屋に身を隠す。足音が過ぎ去り、辺りを伺いながら廊下に出る。角を曲がると、背後から呼びかけられた。 「誰を探している、『魔獣』よ」  振り返ると金髪の若き女騎士が立っている。  溢(こぼ)れるように咲き誇った薔薇。その中に煌めく冷たい一粒のダイヤモンド。  そのような美であった。  情を捨て去った冷酷な瞳があなたを射る。  尼僧らしからぬ艶やかな美貌によってそれはさらに冷たく見えた。 「ハイジ」  銀の騎士団の軍団長、ヘイズルーンである。 「何の用でこのような場所に来たのか知らんが、ここは貴様のような者が立ち入って良い場所ではない。表に出ろ!」  女は言いながら飛び込み、刀を抜く。  激しい剣戟の音が廊下に鳴り響く。  間一髪。  やはり剣の腕は互角だ。 「待て、やり合うつもりはねえ!」  目にも留まらぬ連撃。  体術や膂力ではこちらに分があるが、スピードと技の練度が違う。  何度も切り結ぶうち、焦りと苛立ちが募る。 「なぜ俺を目の敵にする。お前と遊んでいる暇はねえんだ!」 「ほざけ、獣(けだもの)め!」  このまま戦えばすぐに回りの騎士たちが駆けつけてくるだろう。あなたは飛び退る。 ・決闘を受け、表に誘導する 3-36 ・決闘を避け、この場から去る 3-25 3-11  厩舎には5体の銀牙竜がおり、飼育員に餌をせっついている。今この町にいる銀牙竜はこれで全部のようだ。  銀牙竜とはドレイクの亜種で、ある時期を堺にスワルト帝国に突如現れるようになった。大きさこそ象などと変わらないが、彼らの爪や牙は魔法的な力によって銀に輝き、銀や魔法によってしか傷つけることのできない吸血鬼などの特殊な魔物にも手傷を負わせることができる。  しばらく待っていると飼育員は席を外した。今なら銀牙竜に近づくことができる。 ・肉をやる(非常食が必要) 3-12 ・鎖を切る 3-13 ・意思の疎通をはかる 3-14 3-12  あなたが近づくと銀牙竜たちは興奮し鳴き声を上げ始めたが、肉をちらつかせると興味はすぐにそちらに移り、じっとそれを見つめた。現金なやつらだ。  肉を切り分け、5等分する。順番に放ってやると竜たちはそれを美味そうに食べる。それを食べ終えると、竜たちはあなたを放って思い思いにくつろぎ始めた。非常食を失う。3-3へ。 3-13  銀牙竜に素早く近づくと、最初の竜の鎖に剣を叩き込む。  すると、竜たちは一斉に高い鳴き声を上げ始めた。慌てて飼育員が戻ってくる気配がする。  あなたは鎖を切ることを諦め、その場を離れた。3-3へ。 3-14  銀牙竜はあなたが近づくと警戒をあらわにした。  あなたはどうどう、と彼らをなだめようとし、終いには腹を見せて寝転がるまでに至ったが、そのうち竜たちは大きな声で鳴き始めた。飼育員が戻ってくる気配がする。  あなたは全ての生き物の中で竜が一番嫌いだ、なぜなら臭いからだと捨て台詞を吐いてその場を立ち去る。3-3へ。 3-15 「分からぬか」  込められた力がふと消える。 「この宿舎に住む双子の御子にとって、お前は神の敵そのものなのだ」  ヘイズルーンは刀を収める。 「なぜこのような場所にまで会いに来た。命がいらぬのか?」 「いや、今日はお前をからかいに来たわけじゃない」 「何! ならばなぜ!」  あなたの言葉に女騎士の頬が赤く染まる。 「怒るなよ。仕事なんだ。お前が俺を憎んでいるのは知っているが、これは帝国のためにもなることだ。黙って見逃してくれ──」 「違う!」  ヘイズルーンはあなたの言葉をさえぎった。 「お前に命を助けられたあの日、私は真(まこと)の献身をお前の中に見た。それなのに、いやそれだからこそ、お前の他愛ないイタズラのせいで、私がどれだけ苦しんだか!」  情を殺した青い瞳から、かっと苛烈な激情の炎が湧き上がる。 「なぜ、私を正面から……わぬのだ……!」  彼女は話しながらわなわなと肩を震わせ、再び剣の柄に手をかける。 「おい、ハイジ、よく聞こえねえ。何だって?」 「この、臆病者!」 「危ねえ!」  ヘイズルーンの剣があなたの目の前を通過する。 「抜け、『W』。私と戦え!」 「落ち着け、ヘイズルーン」  突然名前を呼ばれて、ヘイズルーンはたじろぐ。 「何だ。突然、改まって……」 「高ぶった心は、本当の名前に呼びかけると鎮まる。叔母からの受け売りだがな。効果あっただろ?」  あなたはヘイズルーンに背を向ける。 「待て!」 「さっきも言ったが、時間がねえんだ。またな」 「おい、『W』!」  あなたはその場を立ち去った。あなたは今後、ヘイズルーンに呼びかけられたらその時にいる番号から5を引いた数字を調べることができる(3-15にいるなら3-10を調べる)。文章が繋がっていればそのまま読み続け、繋がっていなければ元の番号に戻る。  3-3へ。 3-16  あなたは小さなビンを取り出すと、その中身を振りかける。  竜たちは警戒することなくその肉を食らう。あなたは今後、銀牙竜が地団駄を踏むように地面を踏み鳴らしたらその時にいる番号から4を引いた数字を調べることができる(3-14にいるなら3-10を調べる)。意味が繋がっていればそのまま読み続け、そうでないなら元の番号に戻る。  非常食と竜殺しを失う。あなたは足早にその場から立ち去った。3-3へ。 3-17  そこは地下牢だった。  修道院の地下に牢屋があるとは、潔癖な修道士たちにそぐわないように思えた。特に軍団長のヘイズルーンなどがこれを黙認しているとは考えづらい。この地下牢を管理しているであろう司祭会の上層部は何を企んでいるのだろうか。  ほとんどこの場所は使われていないようだったが、奥にうごめく者がある。 「エヴァか!」  声を掛けたが反応がない。近寄ると、それは若い男性であった。ひどい拷問を受けているようで、体中に痣がある。薄暗い地下でも分かるほどの彫りの深さから美青年であろうと伺えるが、顔は傷ついていないようだった。ぐったりとしているが息はしている。つい先ほど拷問を受けたという体にも見える。  この青年を連れて行きたいならそうしてもよい。(必要なら冒険記録用紙に「コネクション:地下牢」とメモすること)  これ以上ここには何もない。あなたは慎重にその場を離れた。3-3へ。 3-18  宿舎はざわざわと騒がしい。  先ほどはいなかったのに、白い見張り塔にふたりの見張りがいる。  これほど警戒されている場所で諜報活動をするにはそれなりの準備が必要だろう。 ・修道院に忍び込む 3-19 ・厩舎に忍び込む 3-11 3-19  修道院に向かうには手前の教会をくぐり抜ける必要がある。こう警戒されているのではそれも容易ではないだろう。何か身を隠すものはあるだろうか? ・外套を持っていて、使う 3-9 ・外套を持っていないか使わない 3-20 3-20  何とか機会を伺って教会までたどり着く。  裏口へ抜けて、修道院の入口に足をかけた瞬間に甲高い笛の音が鳴り響いた。見張りに発見されていたのだ!  逃げようと思ってももう遅い。前後を騎士たちに囲まれている。 「撃て!」  狭い廊下の前後から弓矢が飛んでくる。  剣を抜き一撃で全てを叩き落とす。 「化物め……!」  指揮官が吐き捨て、第二、第三の矢が発射される。  叩き落とす速度より早く、断続的に矢が飛んでくる。  一筋の矢があなたの首筋を貫いた。  視界が赤く染まる。4-2へ。 3-21  あなたは貧民街の路地裏で目を覚ました。全身がバラバラになるように痛む。あなたは深手を負った。すでに深手を負っていたのであれば4-9へ。  まだ深手を負っていなければ、住民が立ち去った隙に血で濡れた服を井戸で洗濯する。  今後もう軍事区へは立ち寄ることはできない。そうでなければ3-3へ。 3-22  貴族街は今や別の町かというほど活気にあふれている。  商人たちは贅沢を覚えた貴族たちの屋敷にはびこり手を変え品を変え美食や高級品をアピールする。貴族たちはそれを喜び、初めて覚えた贅沢を満喫する。  あなたは商人に話しかけ、その中にルクルゴスの屋敷に行くという者を見つけた。彼と話を続けながら警備員の前を通過すると意外なほどあっさりと貴族街に入ることができた。  流れのままルクルゴスに謁見する。  このスワルトでは珍しい、体中の肉が膨れ上がったような体格の中年の男だ。よく話しよく笑う様は一見陽気に見えるが、視線の端々に神経質そうな癇が走るのをみると、その仮面の下は決して本心から笑ってはいないのではないかと思われる。  先の商人は商品をうまく売りつけたようだ。今度はあなたの番だ。 ・コショウを見せたいと言う 3-23 ・宝を奪う 3-24 3-23  ルクルゴスは目を輝かせ、どういったコショウかと問うた。  以下から選ぶこと。あなたの手元にないものは選べない。 ・ルシア産の黒胡椒 3-26 ・若く麗しい小姓(コネクション:地下牢) 3-27 ・なにもない、または差し出さない 3-37 3-24  あなたは警備兵にちらと目線を走らせる。  8名ほどが王のそばに待機しているが、さほど使うものはいなさそうに見える。 「危ない!」  あなたは出してあった商品を一つ掴むと、部屋の隅に投げつけた。警備兵たちが一斉にそちらを振り向く。  その隙に警備兵の間を駆け抜け、王に刀を突きつける。 「危ないって言ったろ」  あなたは王を盾にするように後ろに回り込み、警備兵に動くなと忠告する。宝のありかに案内するように言うと、ルクルゴスは観念して歩き出した。人が二人通れるかという狭い廊下に立ちふさがる者がいる。ゆったりとした衣服を身に纏った髪の長い異国の男だ。鋭い殺気。相当の手練だろう。 「お、お主は用心棒の。いらん、下がれ。何をしておる」  ルクルゴスの言葉が聞こえないように、男は腰の剣に手をかける。  ゆらりと手首が動いたかと思うと、残像を纏って抜きざまに突き出される。 「ぬうッ!」  あなたの脇腹に鈍い痛みが走る。  激しい血しぶきが男の顔を濡らす。  ルクルゴスが男の刃に貫かれて崩れ落ちた。  人質ごとこちらを突いてきたのだ。  男は刀を振って血油を飛ばすと、刀を鞘に収める。 「手前ェ……!」  あなたの額から冷や汗が流れる。  甘かった。人質を手にしていることで気が緩み、反応が一瞬遅れたのだ。  急所は外したが、浅くはない。  それにしても、何という男だ。  ただ人を斬るということに凝り固まったような男。  あなたの血がざわざわと沸き立つ。  目の前の剣鬼に、殺気を抑えられない。 「俺にとっちゃ、そいつの命なんぞどうでもいい」  男が言いながらブルリと震える。  あなたを見据え、柄に手をかける。 「こういう化物とやりたかったんだ!」  言うが早いか男は飛び込んでくる。 ・相手の攻撃を見て反撃する 3-34 ・こちらから攻撃する 3-35 3-25 「逃げるか、臆病者!」  ヘイズルーンは追ってこなかった。あなたはこの場から立ち去った。  3-3へ。 3-26  持っている胡椒を失う。  ルクルゴスは喉を鳴らして喜び、褒美を取らせようと言った。  テーブルの上に品物が3つ並べられる。  次のうち2つを選ぶ。選び終わったら3-29へ。 ・宝石1つ ・毒薬(受け取ったら3-32で効果を確認する) ・治療薬(受け取ったら3-33で効果を確認する) 3-27  地下牢の青年と別れる。  ルクルゴスは大いに喜び、褒美は何がほしいか問うた。 ・エヴァの行方を教えてほしい 3-30 ・銀の騎士団の司祭会を査問にかけたい 3-31 ・闇商人を知っており、強力な毒薬がほしい(コネクション:闇商人) 3-32 3-28  あなたはエヴァの囚われているだろう場所を発見した。だが、問題はこの護衛の数である。何か手を打っていなければとても安全には奪還できそうにない。4-1へ。 3-29  あなたはルクルゴスの屋敷を後にした。3-3へ。 3-30  ルクルゴスはそのような者は知らないので他の褒美を選べと言う。 ・治療薬を貰う 3-33 ・闇商人を知っており、強力な毒薬を貰う(コネクション:闇商人) 3-32 ・何もいらないという 3-37 3-31  あなたはルクルゴスにその青年が囚われていた場所について報告した。 「困った奴らだ。それではこの貢物が受け取れぬではないか」  あなたはその件を告発しないことを約束した。ルクルゴスは感謝し、非常食と竜殺しの毒薬をくれた。持ち物に加える。あなたは今後、毒薬を使う場面が来たらその時にいる番号に4を足した数字を調べることができる(3-10にいるなら3-14を調べる)。意味が繋がっていればそのまま読み続け、そうでないなら元の番号に戻る。3-29へ。 3-32  ルクルゴスは薄く笑うと、隣りにいる男に目配せした。  男は無表情にうなずくと奥に消え、陶器の小瓶を持って現れた。  竜殺しを持ち物に加える。あなたは今後、毒薬を使う場面が来たらその時にいる番号に4を足した数字を調べることができる(3-10にいるなら3-14を調べる)。意味が繋がっていればそのまま読み続け、そうでないなら元の番号に戻る。3-29へ。 3-33  ルクルゴスは小瓶を差し出す。  治療薬を持ち物に加える。治療薬は傷を癒やすもので、深手を負った時に使えばそれを打ち消すことができる。治療薬はいつでも使うことができる。3-29へ。 3-34  相手は攻撃の瞬間まで剣を抜かず、抜刀とともに斬りつけてくる。  居合だ。  居ながら合わせる、つまりカウンターの剣法である。  あなたは相手の誘いに乗らず、相手の出方を待つ。  男はニヤリと口元で笑い、鋭く踏み込んで来た。  その踏み込みに合わせるように、あなたは地を蹴って男に飛び蹴りを放つ。間合いを外され意表を突かれた格好で男が体勢を崩す。あなたは相手の後ろに降り立ったが、振り向かず左に飛ぶ。さらに廊下の壁を蹴って逆の壁に飛び、今度は天井に向かって飛び上がる。身体を捻って逆さに足をつくと、天井を蹴って相手の後頭部を切り下ろす。 「ぬう!」  男がうつ伏せに倒れる。  後ろから頭を縦に割った、と思ったがギリギリで身体を捻って避けられたらしい。  男の背中がざっくりと切れている。 「何てェ動きをしやがる」  男が振り向き、膝をついて立ち上がる。  男が、笑っていた。  騒ぎを聞きつけて他の警備兵が駆けつける。 「ルクルゴス様!」  王の大事を悟って警備兵たちは押し寄せてくる。  男は唾を吐き捨て、刀を仕舞う。 「邪魔が入っちまったな。俺はシェシだ。生きていたら、また会おうや」  警備兵たちに紛れて男は去る。  あなたは壁を蹴って警備兵の頭上を飛び越える。警備兵は槍を振り回し、あなたを空中から叩き落とす。  脇腹への一撃が思ったよりも効いている。ダメージもそうだが、動きが鈍る。  警備兵はあなたを囲むと、前後左右から一斉に剣を突き出す。  いくつかは叩き落としたが、そのうちのいくつかが体中に突き刺さる。  あなたの目の前が赤く染まった。4-4へ。 3-35  あなたは剣を抜きざま叩きつける。  火花が散るような衝撃。  攻撃が弾かれたのだ。  まるで見えなかった。  男の剣速はあなたの動体視力を越えている。  男は返す刀であなたの肩から袈裟懸けに切りつける。  冷たい刃が胸を通り、熱い血しぶきが吹き上がる。あなたは深手を負った。すでに深手を負っているならもはやこれ以上の深追いはできない。4-9へ。そうでないならあなたは相手の攻撃を見切って反撃する。3-34へ。 3-36 「しょうがねえ、付いて来やがれ」  あなたは裏側の出口から修道院を出る。ヘイズルーンはあなたの誘いに乗って意気揚々と付いて来た。  あなたは剣を抜くと、彼女と手を合わせる。  一進一退の攻防によってお互いが傷つき、あなたは肩にヘイズルーンは足に深手を負った。すでに深手を負っているならもはやこれ以上の深追いはできない。4-9へ。そうでないなら足早にヘイズルーンの元を離れる。3-3へ。 3-37  あなたはルクルゴスの機嫌を損ね、屋敷を追い出された。今後貴族街に来ることはできない。3-3へ。 3-38  あなたは貧民街の路地裏で目を覚ました。全身がバラバラになるように痛む。あなたは深手を負った。すでに深手を負っていたのであれば4-9へ。  まだ深手を負っていなければ、手には宝石1つ、治療薬、毒薬が握りしめられていた。それらを持ち物に加える。あなたは今後、毒薬を使う場面が来たらその時にいる番号に4を足した数字を調べることができる(3-10にいるなら3-14を調べる)。意味が繋がっていればそのまま読み続け、そうでないなら元の番号に戻る。  治療薬は傷を癒やすもので、深手を負った時に使えばそれを打ち消すことができる。治療薬はいつでも使うことができる。  住民が立ち去った隙に血で濡れた服を井戸で洗濯する。  今後もう貴族街へは立ち寄ることはできない。3-3へ。 3-39  盗賊ギルドは貧民街の商店通りにある。  果物屋に偽装しているため一見それとは分からない。  貧民街は元々入り組んでいるが、その中でも通りを一本外れた寂れた通りにあるためその果物屋を見つけることすら難しい。  すでにこの盗賊ギルドに入ったことがあるなら3-45へ。そうでないなら3-40へ。 3-40  あなたは苦労して果物屋を見つける。  果物屋は営業をしているのかしていないのか、品揃えもまばらで店主も見えない。 「金のカクチは入ってるかい」  あなたは店に入ると、諜報班に教えられたとおりに呼びかける。  奥から浅黒い肌をした熊のような大柄な男が現れ、訝しげにあなたを睨む。 「ウチにはないね」 「まだ青いのでも良いんだが」  あなたの返事を聞くと男は押し黙る。やがて仏頂面で手を差し出した。 「お代が先だ」 「何?」  聞くと中に入るには宝石が1つ必要だという。初めて聞く話だ。 ・宝石を渡す(宝石が必要) 3-41 ・傷だらけの男を連れており、それを見せる(コネクション:地下牢) 3-42 ・また来ると言って背を向ける 3-43 3-41  宝石を1つ失う。あなたは店の奥に迎え入れられた。  男は正面の部屋に入らず部屋の壁沿いの廊下を歩く。真っ暗な廊下の途中で急に方向転換する。よく見ると突き当りではなく部屋を回り込むように左に曲がっている。店の中は意外なほど広いようだ。廊下の突き当りで男は屈むと、蓋のようなものを持ち上げた。薄ぼんやりと光が差している。地下室に続く隠し扉だ。  梯子を降りると奥に扉が見える。その部屋から光が差している。扉を開けると赤い絨毯が目に飛び込んでくる。絨毯だけではない。壁に飾られた絵画、艷やかな革張りのソファ、磨き上げられた重厚なマホガニーの机。なんという贅沢な部屋だろうか。質素なスワルトの町には全くそぐわない。これが、スワルトの盗賊ギルドなのだ。  高級な部屋に不似合いなならず者たちが、一斉にこちらを振り向く。肌がピリピリと危険を察知する。流石に大陸最強の兵士を生み出すスワルトの町の盗賊たちだ。一癖も二癖もある歴戦のつわものばかりである。 「あら、可愛いじゃない。坊や、アタシが遊んであげようか」  化粧をした大柄な男が近づいてくる。頭をツルツルに剃り上げ、無駄な肉のない極限まで鍛え込まれた筋肉を持つ男だ。手にしたナイフはギラギラと研ぎ澄まされている。吐き気がするほどの殺気。人を殺すのが生きがい、といった殺人鬼のような気だ。 「引っ込んでろ雑魚。いや、まあお前でいいか。ボスの場所まで案内してくれ」  しん、とあなたの返事に部屋が静まり返る。  ナイフの男は唖然としていたが、やがて吹き出すと大笑いした。 「面白い人ね、アナタ。いいわ、案内したげる。こっちよ」  彼はあなたを奥の部屋に案内し、扉をノックした。  3-44へ。 3-42 「お前ェ、何モンだ。お前ェがやったのか」  男は唸り声を上げるように凄む。  あなたは地下牢での話を男に伝える。男はこの傷だらけの男は盗賊ギルドの一員であり、それもギルド長の弟だという。あなたは盗賊ギルドに迎え入れられた。次の項目では宝石を失うという記述を無視すること。3-41へ。 3-43  あなたは挨拶もそこそこにその場を立ち去った。3-3へ。 3-44 「アガシクレスだ。大したもてなしはできないが、くつろいでくれ」  盗賊ギルドの長アガシクレスは座ったまま目の前の椅子をあなたに促す。  その所作はごくさり気ないものであったが彼の育ちの良さを感じさせた。  まだ四十そこそこといった体であったが、その押し出しは見事であった。整った顔立ちや立ち振る舞いから、場所が違えば貴族と話しているような気分になったかもしれない。  あなたは彼を見た途端に、このギルドから感じた「いかにも洗練され過ぎた」という違和感に合点がいった。 「吸血鬼の娘を追ってる。情報が欲しいんだ」  あなたは『W』と名乗り、用件を切り出す。3-45へ。 3-45  ギルド長アガシクレスの部屋だ。  あなたは傷だらけの男を連れているか?(コネクション:地下牢) 連れているなら3-46へ。そうでないなら何を聞きたいか選ぶ。知っている情報を選ぶことはできない。 ・エヴァの居場所を聞く(宝石が必要) 3-47 ・ルクルゴス王について聞く(宝石が必要) 3-48 ・銀の騎士団について聞く(宝石が必要) 3-49 ・協力を申し出る 3-51 ・もうなにもない 3-54 3-46 「アナク! 無事だったか!」  ギルド長アガシクレスは傷だらけの男に駆け寄ると、彼を胸に抱いて涙を流した。 「馬鹿者め、功を焦って……女狐め、よくも我が弟にこのような仕打ちを。必ずや報いを受けさせてやる」  アガシクレスはギルド員を呼び、弟を治療するよう命じた。  しばらくの後、あなたに向き合うと彼は熱っぽく頷いた。 「友よ、君の望みなら何でも聞こう。吸血鬼の娘の話だったな」  アガシクレスの話によれば、吸血鬼の娘を連れ去ったのは女司教イーダースの手先であるという。イーダースは銀の騎士団を擁するスワルト教会のリーダーで、国王さえ立ち入れぬ絶対的な政治権限を持つ5名の公選内閣のうちひとりらしい。彼女がそれらの任に就いたのも、ひとえに吸血鬼撃退の実績によるものだという。彼女は銀牙竜という新種のドレイクを僧兵隊に持ち込み、それまで為すすべもなかった吸血鬼たちを撃退してみせたのだ。 「奴はこの町では女神が如き扱いを受けている。我らを守る、救いの女神だとな。だが、とんでもない。奴は全ての元凶なのだ」  アガシクレスは独自のルートでその証拠を掴んだ。その後イーダースを張り、彼女が頻繁に白い塔に出入りしていることを掴んだ。アガシクレスの推察では、そこは実験室であろうという。あなたは今後、軍事区で白い塔を見つけたらその時にいる番号に10を足した数字を調べることができる(3-10にいるなら3-20を調べる)。意味が繋がっていればそのまま読み続け、そうでないなら元の番号に戻る。  3-45へ。 3-47 「娘の居場所か。済まないが、それは教えられない」  彼は残念そうに首を振った。 「私たちもそれを追っているのだ。彼女をどうこうしようという訳ではない。匿っている輩の寝首をかくためだ。私たちがこの街で実権を握るには、その敵を排除する必要がある」  つまりモルドヴォールの吸血鬼たちが町を襲うのもその娘をさらったからで、それを匿っていることが知れたら政治的に失脚するというわけだろう。彼は続ける。 「しかし奴らは狡猾で、尻尾を出さない。証拠が必要なのだ」  賄賂や脅迫によって娘を匿っている場所を探り当てたのは良いものの、それを奪還する手段がないとのことだった。渡りに船というべきか、それこそがあなたの任務である。あなたは娘の奪還を買って出た。 「場所を教えることはできない。弟が囚われているのだ」  アガシクレスはあなたの提案を却下した。 「腹違いの弟だが、紛れもない私の弟だ。勇敢で義侠心が強いが、自分の実力を過大評価するところがあってな」  彼は吸血鬼の娘が今いなくなれば報復に弟を殺されるかも知れないという。 ・弟を連れ戻すと約束する 3-50   ・立ち去る 3-54 3-48  宝石を1つ失う。 「ルクルゴスは歴代でも最もスワルト王と呼ぶに躊躇(ためら)う王だ」  アガシクレスは吐き捨てるように言った。  彼の言うにはルクルゴスは自分が王位につくためにスワルト王の名を汚すような卑怯な手を使ってきたのだと言う。質実剛健の戦士らしくない手、つまり陰謀術数を駆使して親兄弟を排除したというわけだろう。おおかた毒殺でもしたに違いない。  さらにルクルゴスは教会から禁止されている男色趣味を持っており、美青年には目がないという。  それにしても、アガシクレスのルクルゴスを評する様の苛烈さはどこか過剰なようにも思える。個人的な恨みでもあるのだろうか?  3-45へ。 3-49  宝石を1つ失う。 「銀の騎士団は一年ほど前に設立された特殊な僧兵団だ」  アガシクレスは語る。 「元々は聖騎士団という名で神官魔法を使う騎兵隊だった。だが銀牙竜という特殊なドレイクを部隊に取り入れてからスワルト軍の主軸となったのだ」  その銀牙竜は銀の爪と牙を持つ新種のドレイクで、銀でしか傷つかない吸血鬼に対して特に有効な戦闘手段であるという。数は二十頭に満たず、どこに生息するかも不明な全くの新種らしい。 「銀牙竜は象よりも大きく、硬い皮膚を持つ。攻城兵器でなければ傷つけることはできぬ」  アガシクレスは、もし銀牙竜と戦闘するつもりならばあらかじめ弱らせておく他ないだろうと言った。スワルトの闇商人で毒を扱う者がおり、彼は独自の調合によってドラゴンをも殺す毒薬「竜殺し」という毒薬を作ることができると言う。  あなたが闇商人の居場所を尋ねると、アガシクレスは苦い顔をして言った。 「貴族街だ。ルクルゴスにはその必要があるからな」  なるほど、毒の一番の需要は貴族だというわけだ。(必要なら冒険記録用紙に「コネクション:闇商人」とメモしても良い)3-45へ。 3-50 「やってくれるか」  アガシクレスは立ち上がると、あなたの椅子の前でひざまずいた。 「弟を頼む。ギルドが動くことができぬ今、頼りは貴公だけだ」  アガシクレスは牢は軍事区の修道院にあるのではないかと言った。  あなたは彼の手を取ると、きっと連れ戻してやると約束した。3-54へ。 3-51  協力を申し出ると、アガシクレスはあなたに感謝を述べて切り出した。 「弟を奪還してほしい」  アガシクレスの言うには、彼の弟が政敵の尻尾を掴むために無茶をして、逆に捉えられてしまったという。 「腹違いの弟だが、紛れもない私の弟だ。勇敢で義侠心が強いが、自分の実力を過大評価するところがあってな」  もしギルドを上げて彼を奪還しようとすれば弟は殺されるかも知れないという。 ・弟を連れ戻すと約束する 3-50   ・立ち去る 3-54 3-52 「面白いものを持っているな。教えよう、彼女は軍事区の白い塔に囚われている」  あなたは今後、白い塔を見つけたらその時にいる番号に10を足した数字を調べることができる(3-10にいるなら3-20を調べる)。意味が繋がっていればそのまま読み続け、そうでないなら元の番号に戻る。  彼はあなたの行動を咎めることはなかったが、話はここで終わりだと切り上げた。今後はもう盗賊ギルドを訪れることはできない。  3-3へ。 3-53 「我々も奴に追われた身なのだ」  アガシクレスはとつとつと話す。 「奴によって我が一族は汚名を着せられ王家から追放された。この町の地下で覇権を争うのも、一族の復興とルクルゴスへの復讐のためだ」  アガシクレスの両親はルクルゴスの謀略によって処刑されたという。彼は今やスワルトの富や権限を牛耳りつつあるが、最終的には法務機関を含むスワルトの全てを掌握し、公的にルクルゴスを断罪するつもりらしい。 ・ルクルゴスは死んだと告げる(コネクション:ルクルゴス王が必要) 3-55 ・何も告げない、そしてアガシクレスの弟を助けた 3-56 ・何も告げない、そしてアガシクレスの弟を助けていない 3-57 3-54  あなたはアガシクレスに別れを告げ盗賊ギルドを去った。3-3へ。 3-55  アガシクレスはあなたに詳しい状況を問いただした。  あなたはハッキリとは覚えていないがと前置きし、きっと生きてはいないだろうと言う。  アガシクレスは沈黙し、目を閉じて深い溜め息をついた。 「そうか、それも因果というものだろう。本来ならば私の手でそれをしたかったのだが……」  アガシクレスはあなたに礼を言うと、何やら考え込んでいるようだった。話しかけても上の空だ。あなたは挨拶をしてその場を離れる。3-3へ。 3-56 「事を為すまでは誰にも伝えるつもりはなかった。我々が王家の一族であることが知れればこれまで積み重ねてきたものを一気に突き崩されてしまう」  アガシクレスは残念そうに言う。 「本来ならば生きて返すわけにはいかない。だが、貴公には恩がある。申し訳ないがこれ以上協力するわけにはいかぬ」  あなたは非礼を侘び、その場を去った。今後はもう盗賊ギルドを訪れる事はできない。3-3へ。 3-57  アガシクレスは机の上にあった鈴を鳴らした。 「このようなことをしたくはないが、仕方がない。聞かれてしまったからには生きて返すわけにはいかないのだ」  扉が乱暴に開けられ、ならず者たちが押し寄せてくる。  ものも言わず剣で切りつけて来たが、返す刀で二人ほど斬り捨てる。  ナイフを持った大柄な男が笑みを浮かべながら歩いてくる。景色が歪むような殺気。一瞬でも躊躇すればやられる。そう思った時、あなたは全身の血が逆流するのを感じた。目の前が赤く染まる。4-5へ。 3-58  あなたは貧民街の路地裏で目を覚ました。全身がバラバラになるように痛む。あなたは深手を負った。すでに深手を負っていたのであれば4-9へ。  まだ深手を負っていなければ、住民が立ち去った隙に血で濡れた服を井戸で洗濯する。  今後もう貧民街の盗賊ギルドへは立ち寄ることはできない。3-3へ。