妖狐

長く生きた狐が妖力を得て、人へと変化する能力が備わった妖怪です。
アランツァ世界の東にある東国の森に居住しています。
人の姿に化け、集落や都市に身を置いている狐たちも少なくはありません。
人の姿をした妖狐の見た目は、子供から老人まで年齢の幅が広く、狐の面影がある特徴(たとえば尻尾や耳など)を見出さない限りは、それが妖狐であるとは気づかないでしょう。
特に強い妖力を持つ妖狐は、そのような獣らしい特徴を完全に隠蔽することができます。

妖狐は幻術を得意とし、相手の心を惑わせたり、自分に好意的な印象を持ってもらえるように働きかけることができます。
妖狐によっては、いざというときに自分自身を守る手段として、西の大陸の魔術師たちが扱う【西法術】の訓練を受ける者もいます。
彼らは通常、故郷である東国を離れるようなことはしません。
しかし、外海を越えた大陸に憧れを抱く者や、あるいは何かしらの罪で群れから追放された者は、冒険者として生きるようになります。


初期能力値と成長限界
10-15レベル16-24レベル25-33レベル
技量点(最大+2)(最大+2)(最大+2)
生命点(最大+3)(最大+3)(最大+3)
魔術点(最大+5)(最大+7)(最大+8)
第2副能力値(最大+11)
従者点(最大+2)(最大+5)(最大+8)


特殊技能(【妖術】、初期作成時習得):
【変化】
特殊技能(【妖術】、初級):
【西法術】【篝火】【空蝉】【花宴】【絵合】【胡蝶】
特殊技能(【妖術】、中級):
【大陸術】【殺生石】【藤裏葉】【蜻蛉】【九尾狐】

妖狐の力は魔法(【妖術】)の呪文の一種です。
ただし、例外として【変化】の呪文によって【人間形態】になっている間には、【西法術】によって覚えた【魔術】を使うことができます。

2点以上の魔術点を持つ主人公は、魔術点2点につき1種類の特殊技能(呪文)を覚えることができます。
ただし、【変化】は習得した特殊技能の数には含まれません

主人公は魔術点を1点消費することで、覚えている呪文を1回使うことができます。
「ローグライクハーフ」では呪文の詠唱に必ず成功します(ただし、敵に避けられるといった「失敗」はあり得ます)。

主人公は成長などによって魔術点の最大値が偶数に達するたびに、覚えている【妖術】の種類を増やすことができます。

覚えている魔法の数は常に魔術点の最大値の半分(端数切捨)です。

一部の呪文は、唱えたさいに【魔術ロール】を行うように指示があります。
この判定時に消費する魔術点は、呪文を唱えるときに支払っているものと考えてください。
つまり、呪文を唱えるのに必要な魔術点は合計で1点です。
妖狐は【狐形態】【人間形態】のいずれかの状態で行動します。
どちらの形態で冒険に出発するのかを選んでください。

★【狐形態】
この形態の妖狐は【妖怪】【動物】のタグを持ちます。
装備欄にある装備品による効果はすべて失われますが、装備欄から外す必要はありません。

【狐状態】のとき、妖狐は【妖術】を行使できます。
素手(牙や爪)による攻撃は【斬撃】の攻撃特性を持ちます(【攻撃ロール】の修正なし)。
★【人間形態】
この形態の妖狐は【妖怪】【人間型】のタグを持ちます。
この状態では装備欄にある装備品を使用することができます。
また、【西法術】(さらには中級魔法の【大陸術】)を取得していれば、基本ルールに記された【魔術】の一部を行使できます。
しかし、この状態になると【妖術】を使うことができなくなります。

素手による攻撃は【打撃】の攻撃特性を持ち、【攻撃ロール】に-2の修正を受けます。


初期装備

  • 金貨10枚
  • 片手武器と木盾
  • 鎖鎧

装備欄

このクリーチャーは「手1」「手2」「鎧」の装備欄を持つ。

故郷

装備品の購入

このクリーチャーは「ローグライクハーフ 基本ルール」に従って、装備品を購入することができる。
また、「カタナ」を金貨45枚で購入してもいい。
小柄(こづか)」を1個あたり金貨5枚で買うこともできる。

〈カタナ(Katana)〉
『カタナ』は両手武器なため、【攻撃ロール】に+1の修正を与える(攻撃力+1)。
この武器を扱うには両手を必要とするため『盾』や『ランタン』を持つ事はできない(両手武器)。

切れ味が鋭いため、冒険における最初の戦闘時には【攻撃ロール】にさらに+1の修正を与える。
2回目以降の戦闘では切れ味が落ちてこの修正がなくなるが、冒険の合間に切れ味を取り戻すことができる。
そのため、冒険における最初の戦闘では常に+1の修正を得ることができる。

この武器は【斬撃】の攻撃特性を持つ。
〈小柄(Throwing Knife)〉
『小柄』は【攻撃ロール】に-1の修正を持つ飛び道具として投擲できる。

【斬撃】の攻撃特性を持つ。
主人公が身につけている武器が『カタナ』であれば、第0ラウンドにカタナを手に持ったまま『小柄』で攻撃(投擲)することができる。

クリーチャーに『小柄』が命中した場合、その時に投擲した『小柄』は装備品から失われる。

従者

このキャラクターは基本ルールの従者に加えて、次の従者を連れていくことができる。
彼らは憑物神(つくもがみ)と呼ばれる。
この主人公は故郷から憑物神を最大1体まで連れていくことができる。
憑物神は冒険の合間に補充あるいは差し替えをすることができるが、1体を越えて連れ歩くことはできない。

憑物神の従者
〈提灯お化け〉(技0、戦う従者):無料
提灯が憑物神となった妖怪。
このクリーチャーは【妖怪】に属する。
このクリーチャーの攻撃は【炎】の特性を持つ。
このクリーチャーは「ランタン持ち」と同じ能力を有する。
(かたな)ざや〉(技0、戦う従者):無料
このクリーチャーは【妖怪】に属する。

このクリーチャーの攻撃は【打撃】の特性を持つ。
このクリーチャーは武器を収めることのできるさや(・・)であり、これを従者とする主人公は、指定する接近戦武器ひとつの最初の【攻撃ロール】に+1の修正を得る。
この能力は〈できごと〉1回につき1度ずつ使うことができる。どんな武器でも有効。

〈古空穂〉(技0、戦う従者):無料
このクリーチャーは【妖怪】に属する。
このクリーチャーの攻撃は【打撃】の特性を持つ。
このクリーチャーは矢筒であり、これを従者とする主人公は、弓矢による攻撃時の【攻撃ロール】に+1の修正を得る。
(おい)の化物〉(技0、戦う従者):無料
このクリーチャーは【妖怪】に属する。
このクリーチャーの攻撃は【打撃】の特性を持つ。
笈とは竹で編んだ箱で、背負って運ぶ。
このクリーチャーは「荷物持ち」と同じ能力を有する。


特殊技能(初級)

【変化】

この呪文を唱えると、妖狐は【人間形態】になることができる。
これは〈できごと〉の合間、あるいは戦闘で1ラウンドの行動を消費することによって、行使することができる。

【狐形態】に戻る場合には、この呪文を解く。
その際にも同様に〈できごと〉の合間に行うか、あるいは戦闘で1ラウンドの行動を消費して【狐状態】に戻る。

この特殊技能は、魔術点を消費することはない。


【西法術】

冒険を開始する前に、基本ルールの魔術(【気絶】【氷槍】【炎球】【速撃】【武具創造】【友情】)のいずれか1つを選ぶ。
選んだ呪文は【人間形態】であるときにのみ、行使が可能となる。

呪文は、冒険の合間に差し替えることができる。

この特殊技能を行使した場合、魔術点を1点消費する。


【篝火(かがりび)】

この呪文は〈鬼火〉を作成する。
魔術点の最大値の半分(端数切り捨て)に等しい数だけ、〈鬼火〉を召喚することができる。
これは【妖怪】のタグを持つ「戦う従者(技量点0、生命点1)」として扱われる。
攻撃特性は【炎】で、【攻撃ロール】に-1の修正を受ける。
同行させるには、1体につき従者点1点が必要になる。

従者の〈鬼火〉は、主人公がランタンを持っているときと同様の効果を与える。
現在の〈できごと〉が終わると、召喚された〈鬼火〉はいなくなる。

この特殊技能を行使した場合、魔術点を1点消費する。


【空蝉(うつせみ)】

キャラクター1体の幻影を作り、敵の攻撃をやり過ごす。
すべてのキャラクターが【防御ロール】を振った後で、割り込んで呪文を行使することができる。
1d6を1回振ること。
その出目は、キャラクター1体の【防御ロール】のサイコロと差し替えることが可能である(対象はプレイヤーが選ぶこと)。
使用しなかったサイコロは、【防御ロール】が終わったときに破棄される。

この特殊技能を行使した場合、魔術点を1点消費する。


【花宴(はなのえん)】

相手にとって親しい存在、または地位の高い存在の幻を見せる。
遭遇したクリーチャーの反応が【友好的】だった場合、それは【歓待】に置き換わる。
また反応が【ワイロ】だった場合、それは【友好的】に置き換わる(主人公がワイロを支払う必要はない)。

この呪文は【善の種族】【悪の種族】【少数種族】【動物】いずれかのタグを持つクリーチャーに対して効果を発揮する。

この特殊技能を行使した場合、魔術点を1点消費する。


【絵合(えあわせ)】

出目表(d66やd33など)を振ったさい、十の位と一の位を交換することができる。
または【魔法の宝物表】を振ったさい、サイコロを引っくり返すことができる
(たとえば出目が5だった場合、下になっているサイコロの目は2なので、2が出たことにできる)。
この効果は、出目の結果を見た後で、使うかどうかを選ぶことができる。

この特殊技能を行使した場合、魔術点を1点消費する。


【胡蝶(こちょう)】

遠くから誰かが嘲る声や物音、視覚効果などを発生させる幻術の呪文。
この呪文は、反応表を振る前に行使する。
対象となるクリーチャーの反応表にある「逃走」あるいはそれと同様の反応をする目に影響を与え、同じ反応をする目がふたつ増える(もともとの反応はスライドせず、塗りつぶされる)。

  • たとえば、反応表の出目1が【無視(逃走と同様)】で、出目2から6までが【敵対的】の場合、
    出目1から3が【無視(逃走と同様)】で出目4から6が【敵対的】に変化する。
  • たとえば、反応表の出目1が【無視(逃走と同様)】、出目2から4までが【友好的】、5と6が【敵対的】の場合、
    出目1から3が【無視(逃走と同様)】で出目4が【友好的】、出目5から6が【敵対的】に変化する。

    この特殊技能を行使した場合、魔術点を1点消費する。


特殊技能(中級)

【大陸術】

この特殊技能は【西法術】を取得している場合にのみ取得が可能となる。

【西法術】によって覚える魔術の呪文を1個から3個へと増やす(初級魔術のみ)。
選んだ呪文は【人間形態】であるときにのみ行使が可能である。

呪文は、冒険の合間に差し替えることができる。

この特殊技能を行使した場合、魔術点を1点消費する。


【殺生石】

妖狐自身の生命力を触媒にすることで、1体の〈殺生石〉を作成する。
このクリーチャーは、常に最大1体まで召喚が可能である。

従者の〈殺生石〉は【ゴーレム】のタグを持つ「戦う従者(技量点0、生命点1)」として扱われる。
攻撃特性は【打撃】である。

戦闘で〈殺生石〉が死亡した場合、割れた〈殺生石〉から毒ガスが噴出する(攻撃特性は【毒】である)。
この反撃は味方も含めて、すべてのクリーチャーが対象となる。
それぞれの敵に対して、-1の修正で【攻撃ロール】を行う。
成功したなら、対象の生命点に1点のダメージを与える。

味方に対しては、各キャラクターが【防御ロール】を行う(目標値:4)。
判定に失敗したなら、対象の生命点に1点のダメージを与える。

この毒ガスは【アンデッド】【ゴーレム】【精霊】【神霊】【兵器】【建造物】には効果がない。

この特殊技能を行使した場合、生命点と魔術点を1点消費する。


【藤裏葉(ふじのうらば)】

精神の内側に響き渡る甲高い笛の音が、相手の五感を狂わす。
これは【音】の攻撃特性を持つ。

1体のクリーチャーを対象に【魔術ロール】を行う(目標値はクリーチャーのレベルに等しい)。
判定に成功したなら、次のラウンドに限り、対象のクリーチャーは【麻痺】の状態になる。
各キャラクターは、【麻痺】したクリーチャーを対象とした【判定ロール】に+1の修正を得る。
この呪文は【アンデッド】【ゴーレム】【精霊】【神霊】【兵器】【建造物】には効果がない。

この特殊技能を行使した場合、魔術点を1点消費する。


【蜻蛉(かげろう)】

1体の「戦う従者」に、妖狐自身の力を分け与える。
従者は妖怪の力を一時的に得るが、それと引き換えに、生命力を消耗するリスクがある。

対象のキャラクターは【妖怪】のタグを持つようになり、すべての【判定ロール】に+1の修正を得る。
このボーナスは、〈できごと〉が終わるまで持続する。

毎ラウンドの終わり(非戦闘時なら【判定ロール】をするたび)に、対象のキャラクターは【生命ロール】を行うこと(目標値:4)。
判定に失敗するたびに、力の限界を越えた代償として、生命点を2点減らさなければならない。

この特殊技能を行使した場合、魔術点を1点消費する。


【九尾狐】

狐たちの英雄である〈九尾狐〉を1体召喚する。
〈九尾狐〉は従者であり、戦闘に参加させるには、従者点が7点必要になる。
〈九尾狐〉は1ラウンドの間だけ、戦闘に参加して消える。

この特殊技能を行使した場合、魔術点を2点消費する。

〈九尾狐〉
技量点:生命点:攻撃数:ダメージ:魔術点:15
このクリーチャーは召喚したラウンドから攻撃に参加する。
これは【妖怪】【悪魔】に属するクリーチャーである。
このクリーチャーは【斬撃】の攻撃特性を持つ。



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Last-modified: 2024-12-02 (月) 15:15:50 (195d)