空間を統べる者 -The Space Unifier-

レベル:9生命点:13攻撃数:パーティ全員宝物:なし
反応表
常に【中立】


これは【ゴーレム】に属するクリーチャーである。

〈空間を統べる者〉に遭遇したさい、主人公で【幸運ロール】を行うこと(目標値:2)。
判定に成功したなら、〈空間を統べるもの〉は、その場を通り過ぎてしまうため、自動的に戦闘に勝利したことになる。
判定に失敗したなら、〈空間を統べるもの〉は、空腹を満たすために、その反応は【死ぬまで戦う】になる。

戦闘において〈空間を統べる者>は、通常の攻撃は行わない。
不思議な力によって、目標を立方体の箱にしてしまうのだ。
攻撃の対象となった各キャラクターは、【対魔法ロール】を行うこと(目標値:6)。
判定に成功したなら、何も起きない。
判定に失敗したなら、そのキャラクターは、人間サイズの箱に化してしまい、一切の行動がとれなくなる。

立方体の箱になったキャラクターは、正確には死亡していないが、自力で移動することができないため、主人公または〈荷物持ち〉に運んでもらわなければならない。
運ぶには、装備欄2つを必要とする。
この状態は【祝福】の奇跡を2回行使することによって、元の姿に戻ることができる。



***

空間を統べる者はアランツァ世界でもっとも手を出してはならない存在のひとつである。
危害を加えないかぎりはほとんど安全で、その縄張りに入らないことが肝心である。
そういう意味では同じポロメイアに生息する象(エレファス)に対するのと同じように接するのがいい──遠巻きにして、刺激しないことだ。
だが、空間を統べる者の知能は象はおろか、平均的な人間よりもずっと高い。

空間を統べる者は「生きた」ゴーレムであると言われている。
ゴーレムであるにもかかわらず、人間型種族に創造できる知能を超えており、意思疎通ができないなど、不可解な点が多い。

空間を統べる者は箱(立方体)を並べた十字架のような外見をしている。
宙に浮いた状態で移動し、多くの目とごく小さな口を持っている。
繁殖はせず、分裂を繰り返して増殖するがその頻度は低い。

空間を統べる者は獲物をとるさい、あるいは迫る危険から身を守るためにその力を行使する。
目に見えない圧力をかけられて、あわれな犠牲者はもともとの体積に応じた大きさの、立方体の箱と化してしまう。
空間を統べる者が犠牲者を獲物として狙いはじめると、箱は少しずつ小さくなり、しまいには消えてなくなる。
捕食行為の一種と思われるが、空間を超えて犠牲者が消えてしまう光景は異様の一言に尽きる。
単に身を守ろうとして力を行使したのであれば、箱はその場にあわれな姿のまま放置される。
どういう原理でこの力が働くのか、詳細はいっさい分かっていない。

このおそるべき怪物はさいわいなことに頻繁には食事をしないし、人里を襲うこともなければ意図的に人間を狙うこともない。
ただし、一ヶ月に一回ほどの腹が空いているタイミングには、何であれ出会った生き物を積極的に食べようとする。

ポロメイアの砂漠民は空間を統べる者を神聖視し、神のごとき存在とみなしている。






【ゴーレム】

クリーチャー


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Last-modified: 2023-11-04 (土) 16:10:17 (196d)