豊穣の魔女 -Witch of Abundance-

レベル:5生命点:4攻撃数:1宝物:通常
反応表
1-4【中立】
5-6【ワイロ】
(1d3+3個の食料 or 〈強いクリーチャー〉1体)


これは【魔法使い】【人間型】に属するクリーチャーである。
このクリーチャーは【斬撃】の攻撃特性を持つ。

〈豊穣の魔女〉に遭遇したとき、このクリーチャーは、2d6+3体の〈野生の獣たち〉を同行させている。

戦闘が起きた場合、〈野生の獣たち〉が代わりに戦うため、〈豊穣の魔女〉を攻撃の対象として選ぶことはできない。
ただし〈豊穣の魔女〉も、戦闘で行動することはない。


野生の獣たち -Wild animals-

出現数:2d6+3(下限は9体)レベル:4宝物:なし
反応表
常に【敵対的】


これは【動物】に属するクリーチャーである。
このクリーチャーは【斬撃】の攻撃特性を持つ。

〈豊穣の魔女〉が生きている間、〈野生の獣たち〉に対する【攻撃ロール】は、出目が2以下のときにファンブルが発生してしまう。
なお、〈野生の獣たち〉が【逃走】した場合、〈豊穣の魔女〉は魔法によって転移してしまうため、自動的に戦闘に勝利したものとする。



***

ゴーブ地方のカオス平野には我々が抱く常識をはるかに超えた者が存在する。
豊穣の魔女は、混沌の神カルネーが女性化した地母神を信仰する集団の長である。
人間型種族が豊穣の神に対して、命を含めたすべてを捧げることを誓うことによって誕生する。
豊穣の魔女は厳粛な儀式を経た結果生まれ変わった存在で、神の力の介在によって以前にはなかった力を身につける。
男性であってもこの呪われた魔女になることはできる。
その力は産卵である。
豊穣の魔女はそれまでに身につけてきた魔法の他に、卵を産む能力を得る。
その能力には2種類ある。

1つは倒した相手の心臓を食らった後に卵を産むことで、その相手と同じ性質をもつ子を産む能力である。
獅子の心臓を食らえば獅子を産み落とし、マンティコアの心臓を食らえばマンティコアを産む。
人間の心臓を食らえば、その人間と(記憶以外は)完全に同じ特徴をもった子が産まれる。
子たちは豊穣の魔女を親として慕うため、異種族たちが仲良く暮らす楽園めいた家族集団を形成する。
食料が尽きないかぎりその規模は大きくなることができるため、ゴーブは常に平野に存在する魔女グループを監視、警戒している。

もう1つは豊穣の魔女を産む力で、親である魔女の力をすべて受け継いでいる。
これは志願する魔女(男でもいい)が必要で、先に挙げた儀式とはこれである。
志願者は数日をかけて豊穣の魔女に、頭から足の爪の先まですべて食べられて、数日後に卵として再び産まれる。
産まれた魔女は親である魔女と同様の力を身につけている。
彼らは親子の情で結ばれているが、縄張りがかぶらないように離れたところで暮らす。
豊穣の魔女はこの力を用いて増えていく。

一部の地域において、豊穣の魔女は破壊と再生の象徴とされている。
そのいっぽうで彼女たちを生理的に受け付けられず、忌み嫌う者も少なくない。
彼らはカオス平原の一角で、密やかに暮らしている。
望むものは繁栄であり支配ではないが、近隣諸国にとって脅威となるのは間違いないだろう。

種々の怪物に囲まれた女性の一団に会うことがあったなら、次のことを思い出して欲しい。
そこにいる怪物は彼女たちの子どもであり、うかつに手をだせば彼ら全体を敵にまわし、報復を受けることを!






【魔法使い】

【人間型】


クリーチャー


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2023-12-07 (木) 21:44:46 (162d)