【からくり術師】

からくりを扱う職業を【からくり術師】と呼びます。
アランツァ世界では機械を操る術は、魔法の一種とされます。

からくり神テクアはノームをはじめとする知的種族に、&ruby(インスピレーション){ひらめき}:というカタチでその力をもたらしました。

【からくり術師】は【魔術点】の副能力値を持ちます。

【からくり術師】の初期装備

からくり部品について

【からくり術師】は、『からくり部品』と呼ばれる装備品を消費することによって、ゴーレムの生命点を回復させたり、新しい装備品を作成することができます。

冒険の合間であれば、『からくり部品』は1個につき金貨10枚で購入することができます。
商店では金貨5枚で売却できますが、遭遇したクリーチャーが【ワイロ】で金貨を要求した場合、これを金貨5枚分の価値があるアイテムとして支払うことも可能です。

◇〈からくり部品(Golem Parts)〉【金貨10枚】
この装備品を1個消費することで、【ゴーレム】のタグを持つキャラクター1体の生命点を1点回復することができる。

冒険中に【ゴーレム】のタグを持つ〈弱いクリーチャー〉の従者が死亡した場合、その〈できごと〉が終了した直後に『からくり部品』を1個消費することによって、対象のキャラクターは生命点が1点の状態で復活できる。

各種ドールを復活させた場合は、機能を停止した状態に戻っているため、新たに1点の経験点を消費することによって、対象のドールを再び起動させることができる。

なお、死亡したゴーレムに『からくり部品』を使用する場合、対象となるゴーレム以外に、行動可能なキャラクターが同行している必要がある。

1個の『からくり部品』を持つには、装備品欄ひとつを必要とする。


【からくり術師】の特殊技能

新職業【からくり術師】に対応する特殊技能の名称は次のとおりです。
この特殊技能は呪文ではないため、10経験レベル以上の主人公はすべての初級技能を習得しています。

【からくり術師】の特殊技能(初級)
【構造看破】
【解体】?
【ゴーレムの従者】?
【からくり武器の作成】?
【からくり術師】の特殊技能(中級)
【兵器作成】?
【弾道計算】?
【兵器修理】?
【からくり大発明】?


【からくり術師】の特殊技能(初級)

【構造看破】

この特殊技能は第0ラウンドに、攻撃の代わりに行使することができます。
〈強いクリーチャー〉1体、または〈弱いクリーチャー〉1集団に対して効果があります。

対象のレベルを目標値に【魔術ロール】を行って成功すると、この戦闘の終わりまで、すべての主人公と従者が行う【攻撃ロール】に+1の修正を得ます。
この効果は【ゴーレム】【兵器】【建造物】いずれかのタグを持つクリーチャーに対してのみ発揮されます。

【構造看破】を行使したとき、消費する【魔術点】は合計で1点です(【魔術ロール】を行った後で必ず消費します)。


【解体】

破壊されたばかりの【ゴーレム】【兵器】【建造物】が目の前にある場合、そのうちの1体だけを【解体】することができます。

対象のレベル(従者の場合は、技量点+4)を目標値として【魔術ロール】を行い、判定に成功した場合は、対象が敵クリーチャーならレベルの半分(端数切上)の個数だけ『からくり部品』を入手します。
対象が従者なら同行に必要な従者点に等しい個数だけ『からくり部品』を入手することができます
(ただし〈カスタム・ゴーレム〉を解体した場合は、どれだけ改造を施していたとしても1個しか入手できない)。

これにはひとつにつき金貨5枚の価値があり、金貨と同じように使うことができます。
1個の『からくり部品』を持つには、装備品欄ひとつを必要とします。

この特殊技能を使うと【魔術点】を1点消費します。


【ゴーレムの従者】

冒険の合間に、1体の〈ゴーレム〉を作成して従者にします。
ゴーレムの作成には、魔術点を1点消費します。

この〈ゴーレム〉に対して主人公は、追加で魔術点1点と『からくり部品』1個を消費することで、次の能力を与えることができます。
1体につき追加できる能力は、最大3種類です。

ただし、すでに〈ゴーレム〉に与えられている能力は選択できません。
また、同じ能力のボーナスを重複させることもできません。
能力を追加した〈ゴーレム〉は、以後〈カスタム・ゴーレム〉に名称が置き換わり、〈強いクリーチャー〉の従者として扱われます。
『からくり部品』によって能力をひとつ追加するたびに、生命点の最大値に+1、同行させるのに必要な従者点が+2されます。

また、からくり都市チャマイで購入できる〈ゴーレム〉も、この特殊技能の対象となります。

◇〈ゴーレム(Golem)〉(技量点0、生命点1 戦う従者)
これは【ゴーレム】に属するクリーチャーである。
このクリーチャーは、毒や麻痺の影響を受けることはない。
購入した場合、ゴーレム(の武器)の特性として【打撃】と【斬撃】のいずれかを選ぶこと。
それとは別に、次のオプションのうち1つを与えることができる。
  • 【ダーツ射出装置】
  • 接近戦の【攻撃ロール】に+1の修正。
  • 接近戦の【防御ロール】に+1の修正。

◇ダーツ射出装置
第0ラウンドに、ダーツ(飛び道具)による射撃を行うことができる。
このダーツは【攻撃ロール】に-1の修正を与える。
攻撃数は2回で、攻撃特性は【斬撃】である。
ダーツによる攻撃でクリティカルが発生しても、連続攻撃は行えない。

ダーツは目や口などから発射されるため、〈ゴーレム〉は第1ラウンドに武器を持ち替える必要がない。
ダーツの数は冒険に必要な数を十分に持っているとみなされ、戦闘のたびに射撃を行うことができる。


【からくり武器の作成】

「銃」「石弓」「爆弾」「からくり武器」が拠点となる街で売られているとき、その金額を50%引きにします(端数切捨)。
たとえば、からくり都市チャマイでは『ラッパ銃』『屠龍槍』『爆弾』を購入するさい、北方都市サン・サレンと山岳都市カザド・ディルノーでは『プロッド』を購入するさい、城塞都市ドラッツェンでは『ド』『ゴーレム鎧』を購入するさいに、この特殊技能を行使することができます。

この特殊技能は【魔術点】を消費しません

***

作れるといっても、いつどこでも作れるわけじゃない。工房があって、素材が手に入って、時間をかければ……市販品を買うよりも安上がりになるだけだ。


【からくり術師】の特殊技能(中級ルール用)

【兵器作成】

冒険の合間に、以下の兵器のいずれかを1体作成することができます。
兵器の作成には、魔術点2点と、作成するための費用(金貨)を消費する必要があります。
このとき『からくり部品』を1個消費するにつき、金貨10枚分だけ費用を減らすことができます。

◇〈大砲(Cannon)〉(技量点1、生命点1 戦う従者)【金貨50枚】
これは【兵器】に属するクリーチャーである。
このクリーチャーは、毒や麻痺の影響を受けることはない。

このクリーチャーは、第0ラウンドも含めて、各ラウンドで射撃を行うことができる。
攻撃数は1回で、その攻撃特性は【打撃】である。
射撃には【からくり術師】が1ラウンドの行動を消費する必要がある。

このクリーチャーが【攻撃ロール】に成功した場合、対象クリーチャーの生命点に2点のダメージを与えることができる。

〈大砲〉を同行させるには、それを牽引するための【騎乗生物】がいることに加えて、従者点を1点必要とする。
ただし、1体の【騎乗生物】につき、牽引できる【兵器】は1基だけである。

***
大砲はアランツァ世界後期に登場する兵器で、街壁や船に備えつけるのが一般的。
サイズの条件を満たせば、騎乗生物に乗せることもできる。
平地であれば冒険者でも運用が可能で、飛行するクリーチャー相手に投入されることがある。

◇〈カッロバリスタ(Carroballista)〉(技量点1、生命点1 戦う従者)【金貨50枚】
これは【兵器】に属するクリーチャーである。
このクリーチャーは、毒や麻痺の影響を受けることはない。

このクリーチャーは、第0ラウンドも含めて、各ラウンドで射撃を行うことができる。
攻撃数は1回で、その攻撃特性は【斬撃】である。
射撃には【からくり術師】が1ラウンドの行動を消費する必要がある。

このクリーチャーが【攻撃ロール】に成功した場合、対象クリーチャーの生命点に2点のダメージを与えることができる。

〈カッロバリスタ〉を同行させるには、それを牽引するための【騎乗生物】がいることに加えて、従者点を1点必要とする。
ただし、1体の【騎乗生物】につき、牽引できる【兵器】は1基だけである。

***
カッロバリスタは移動弓座。都市攻防戦などで攻城側が運び込んで使用する。

◇〈兵士の戦車(Chariot of Soldiers)〉(技量点0、生命点1 戦わない従者)【金貨30枚】
これは【兵器】に属するクリーチャーである。
このクリーチャーは、攻撃手段を持たない。
このクリーチャーは、毒や麻痺の影響を受けることはない。

このクリーチャーは、接近戦武器による攻撃を行わない主人公の【防御ロール】に+1の修正を与える(複数の〈兵士の戦車〉を同行させていたとしても、このボーナスは重複しない)。
ただし、対象の主人公が【防御ロール】でファンブルを出した場合は〈戦車〉から転落するため、戦闘が終了するまでの間、このボーナスを得ることはできない。

また、主人公の代わりに、装備品を6つまで持つことができる(ただし、持ち運んでいるアイテムを〈戦車〉が使用することはできない)。

〈兵士の戦車〉を同行させるには、それを牽引するための【騎乗生物】がいることに加えて、従者点を1点必要とする。
ただし、1体の【騎乗生物】につき、牽引できる【兵器】は1基だけである。

***
戦車は騎乗生物で牽引する二輪馬車で、平坦な地形であれば軽快に走行できるうえ、小回りもきく。
1基の戦車で、2人の人間を乗せることが可能だが、装備品を運搬するさいにも役立ってくれる。

◇〈ゴーブの灯火(Flame Thorower)〉(技量点0、生命点1 戦う従者)【金貨70枚】
これは【兵器】に属するクリーチャーである。
このクリーチャーは、毒や麻痺の影響を受けることはない。

このクリーチャーは、第0ラウンドも含めて、各ラウンドで射撃を行うことができる。
1回の射撃で、最大2体の敵を攻撃対象に選ぶことができる。
攻撃特性は【炎】である。射撃には【からくり術師】が1ラウンドの行動を消費する必要がある。

このクリーチャーが【攻撃ロール】でクリティカルを発生させた場合、連続攻撃を行うことはできないが、対象のラウンド終了時に、追加で生命点に1点のダメージを与える。

〈ゴーブの灯火〉を同行させるには、それを牽引するための【騎乗生物】がいることに加えて、従者点を1点必要とする。
ただし、1体の【騎乗生物】につき、牽引できる【兵器】は1基だけである。

***
ゴーブの灯火は、火のついた燃料を敵に向かって噴射する兵器である。
凄まじい炎は、集団戦闘において恐るべき威力を発揮し、敵の士気をくじく効果もある。

◇〈ゴーレム砲(Golem Disruptor)〉(技量点1、生命点1 戦う従者)【金貨120枚】
これは【兵器】に属するクリーチャーである。
このクリーチャーは、毒や麻痺の影響を受けることはない。
このクリーチャーは、接近戦攻撃を行うことができない。
このクリーチャーは、第2ラウンドの開始時に、戦闘から離脱する

このクリーチャーは、第0ラウンドに射撃を行うことができる。
攻撃特性は【雷】で、射撃には【からくり術師】が1ラウンドの行動を消費する必要がある。

〈強いクリーチャー〉に対しては、サイコロの修正なしで【攻撃ロール】を行うこと(目標値はクリーチャーのレベルに等しい)。
攻撃が命中した場合、敵の生命点に与えるダメージは、通常よりも1点多い
ただし、クリティカルが発生しても連続攻撃は行えない。

〈弱いクリーチャー〉に対しては、【炎球】と同じ効果を発揮する。
ただし、その達成値は【魔術ロール】ではなく【攻撃ロール】で求められる(判定の修正はない)。

〈ゴーレム砲〉を同行させるには、それを牽引するための【騎乗生物】がいることに加えて、従者点を3点必要とする。
ただし、1体の【騎乗生物】につき、牽引できる【兵器】は1基だけである。

***
ゴーレム砲は、ゴーレムの胴体部分を砲塔に用いた戦争兵器である。
破壊光線を発射する機能を備えており、城塞都市ドラッツェンでは、巨大生物に対して先制攻撃を加えるために運用されている。


【弾道計算】

技能の行使者が【兵器】のタグを持つ従者で射撃を行うさい、または手に持っている「銃」「石弓」のいずれかで射撃を行うさいに、技能の行使者の【魔術点】を基準に【攻撃ロール】を行うことができます。
この特殊技能の行使には、1ラウンドの行動を消費することはありません。

この特殊技能を用いた【判定ロール】を行った後、【魔術点】を1点消費します。


【兵器修理】

【兵器】のタグを持つ従者、あるいは種族が【ゴーレム】の主人公が死亡してしまった場合、現在の〈できごと〉が終わった直後に『からくり部品』を消費することによって、そのキャラクターを復活させることができます。

消費する『からくり部品』の個数は、【兵器】の従者であれば、2個必要になります。
【ゴーレム】の主人公であれば、5個必要になります。
もし、死亡した【ゴーレム】の主人公の復活に必要な『からくり部品』が足りなかった場合、冒険はその時点で失敗したものとして扱われます。

この特殊技能によって復活したキャラクターの生命点は、【兵器】のタグを持つ従者なら1点、【ゴーレム】の主人公なら3点まで回復しています。

この特殊技能を使うと【魔術点】を1点消費します。


【からくり大発明】

冒険の合間に、以下の装備品を1個作成することができます。
装備品を作成するには、魔術点1点と、作成するための費用(金貨)を消費する必要があります。
このとき『からくり部品』を1個消費するにつき、金貨10枚分だけ費用を減らすことができます。

冒険している間は、〈できごと〉の合間に1個だけ装備品を作成できます。
この場合は、魔術点の消費に加えて、費用のすべてを『からくり部品』で支払う必要があります。

特別な指示が記されていない限り、【からくり大発明】で作成した発明品は、職業が【からくり術師】の主人公のみ使用することができます。

◇〈工匠のバックパック(Artificer Pack)〉【金貨10枚】
装備品欄とは別に、最大2個まで『からくり部品』を所持できるようになる。
『工匠のバックパック』は装備品欄を必要とせず、1人の【からくり術師】につき1個だけ所持できる。

◇〈音ダマ(Whistling Ball)〉【金貨10枚】
この装備品は、すべての主人公が使用できる。

この花火球に似たボールは、【音】の攻撃特性を持つ「飛び道具」として扱われる。
【からくり大発明】の技能を1回行使することによって、入手できる『音ダマ』は1個だけである。

投擲による【攻撃ロール】に成功した場合、対象となる敵を1体【逃走】させる。
達成値が敵のレベルを2上回るごとに、さらに1体の敵を【逃走】させることができる。

クリティカルが発生した場合は、連続攻撃を行う代わりにサイコロをもう一度振り、出目を達成値に加えること。これを何度でも行う。

『音ダマ』は【動物】または【鳥類】のタグを持つ〈弱いクリーチャー〉に対してのみ効果を発揮する。
ただし、対象が【アンデッド】のタグを持っている場合は、この装備品は効果を発揮しない。

『音ダマ』は、3個で装備品欄ひとつを必要とする。
命中の成否に関わらず、使用した『音ダマ』は消費される。

◇〈捕縛弾(Capture Sphere)〉【金貨10枚】
この装備品は、すべての主人公が使用できる。

この黒い球体は「スリング」用の弾として扱われる。
【からくり大発明】の技能を1回行使することによって、入手できる『捕縛弾』は1個だけである。

これを発射すると、空中で球体が割れた後、その中に収められていた網が広がり、対象を捕縛する。

『捕縛弾』によって〈弱いクリーチャー〉を倒した場合、対象のクリーチャーは死亡せず、戦闘に勝利したときに〈捕虜〉として扱うことができる。
この〈捕虜〉を同行させるには、従者点を1点必要とする。

『捕縛弾』は、3個で装備品欄ひとつを必要とする。
命中の成否に関わらず、そのときに発射した『捕縛弾』は装備品から失われる。

◇〈ぬめり落とし(Powerful Soap)〉【金貨10枚】
この装備品は、すべての主人公が使用できる。

キャラクター1体を対象とする。
対象のキャラクターが、【水場】で回復可能なペナルティを受けている場合、その状態から回復できる。

『ぬめり落とし』は、1個につき1回だけ使用できる。

◇〈携帯加熱機(Portable Stove)〉【金貨10枚】
〈できごと〉の中で、食料が使い物にならなくなるペナルティを受けたとき、その指示を無視することができる。

『携帯過熱機』は、1個につき1回だけ使用できる。

◇〈爆弾(Hand Granede)〉【金貨20枚】
この装備品は、すべての主人公が使用できる。

これは【炎】の特性を持った「飛び道具」として扱われ、第0ラウンドでのみ使用できる。
扱うには片手を必要とする。片手で使うことができる消耗品である。

〈強いクリーチャー〉に対して用いる場合、【攻撃ロール】に修正のない、通常の飛び道具として扱う。

〈弱いクリーチャー〉に対して用いる場合、【炎球】と同じ効果を発揮する。
ただし、その達成値は【魔術ロール】ではなく【攻撃ロール】で求められる(判定の修正はない)。

『爆弾』を使用したさいの【攻撃ロール】でファンブルが発生した場合、味方陣営で爆発してしまうため、投げようとしたキャラクターが生命点に1点のダメージを受けてしまう。

命中の成否に関わらず、そのときに投げた『爆弾』は、装備品から失われる。

◇〈雷撃銃(Taser Gun)〉【金貨20枚】
この銃は片手で扱う「接近戦の武器」である。
対象が【ゴーレム】【兵器】いずれかのタグを持っている場合は【攻撃ロール】に+1の修正を得る。
攻撃特性は【雷】である。

【攻撃ロール】に成功した場合、敵の生命点にダメージを与えることはできないが、対象が次に行う攻撃回数を1減らすことができる(この効果は重複する)。
ただし、対象となるクリーチャーが【アンデッド】【巨大生物】【植物】【神霊】【精霊】いずれかのタグを持っている場合は、効果がない。

『雷撃銃』は、1個につき2回だけ使用できる。
1回射撃を行うたびに数が減っていく(クリティカルが何度発生しても、消費は1回分だけで良い)。

◇〈地雷(Mine)〉【金貨20枚】
この装備品は、戦闘の第0ラウンドに行動を消費することによって設置できる。
ただし、川や海上のような【水場】がある場所では、使用することができない。

『地雷』を設置した場合は、戦闘の第1ラウンドで主人公側の行動が終わった後、敵の行動に移る前に、使用者は【幸運ロール】を行うこと(目標値はクリーチャーのレベルに等しい)。

判定に成功した場合、地雷の爆発に巻き込むことができるので、ランダムで敵1体の生命点に2点のダメージを与えられる。
この爆発の攻撃特性は【打撃】である。

命中の成否に関わらず、そのときに設置した『地雷』は、装備品から失われる。

◇〈銀照弾(Holy Light Bullet)〉【金貨20枚】
この装備品は、戦闘の第0ラウンドでのみ使用できる。
使用には1ラウンドの行動を消費する。

使用者は【器用ロール】を行うこと(目標値はクリーチャーのレベルに等しい)。
判定に成功したなら、神聖な輝きが敵をひるませるため、次に行われる敵の攻撃回数を2減らすことができる。

『銀照弾』は【アンデッド】または【悪魔】のタグを持つ〈弱いクリーチャー〉に対してのみ効果を発揮する。

これとは別に、現在の〈できごと〉が終わるまでの間、ランタンなどの攻撃を手に持っているのと同様の効果を与える。

『銀照弾』は、1個につき1回だけ使用できる。
判定の成否に関わらず、使用した『聖光弾』は消費される。

◇〈洗脳兜(Mind Controler)〉【金貨20枚】
【敵対的】な反応をとった〈弱いクリーチャー〉が逃走したさいに、技能の行使者は【魔術ロール】を行うこと(目標値はクリーチャーのレベルに等しい)。
判定に成功したなら、敵クリーチャー1体を従者にできる。

これは【善の種族】【悪の種族】【少数種族】【人間型】【ゴーレム】【怪物】のタグを持つクリーチャーに対してのみ、効果を発揮する。

こうして得た従者の技量点は、クリーチャーのレベルから4を引いた値である。生命点は
同行させるには、従者点を1点必要とする。

【悪の従者】一覧に同じ名称のクリーチャーがいる場合、同じ特殊能力を備えている。

判定の成否に関わらず、そのときに使用した『洗脳兜』は、装備品から失われる。

◇〈潜水ボンベ(Scuba Cylinderl)〉【金貨20枚】
この装備品は、すべての主人公が使用できる。

主人公1人、または1種類の従者は【水中】のタグを持つようになる。
この効果は、現在の〈できごと〉が終わると失われる。

『潜水ボンベ』は、1個につき1回だけ使用可能である。

◇〈自動展開式バリケード(Automation Barricade)〉【金貨20枚】
この装備品は、戦闘の第0ラウンドでのみ使用できる。
使用には1ラウンドの行動を消費することはない。
使用したときは、以下の中からひとつの効果を得ることができる。

  • 各キャラクターは、【防御ロール】に+1の修正を得て、さらに【攻撃ロール】に-1の修正を得る。
    この効果は、第0ラウンドの間だけ発揮される。
  • 現在のマップタイルが「広い場所」だった場合、それを戦闘終了まで「狭い場所」に変更できる。

    『自動展開式バリケード』は、1個につき1回だけ使用可能である。

◇〈歯車式計算機(Gear Mechanics Calculator)〉【金貨30枚】
戦闘以外の状況で、特殊技能でない【魔術ロール】を行うさい、使用者は判定に+1の修正を得る。

『歯車式計算機』は、1個につき3回だけ使用可能である。

◇〈からくり翼龍(Ornithopter)〉【金貨30枚】
『からくり翼竜』は、中間イベントが終わった直後でのみ、使用するかどうかを選ぶことができる。

この装備品を使用する場合は、使用者で【幸運ロール】を行うこと(目標値:3)。
判定に成功したなら、基本ルール、または拠点にしている都市の装備品をひとつだけ購入することができる(ただし「希少な装備品」と従者を購入することはできない)。
この判定でファンブルが発生すると、からくり翼龍はアクシデントにより消息不明となる(装備品から消すこと)。

『からくり翼龍』1体につき、各冒険の中間イベントで1回だけ判定を行うことができる。

◇〈からくりロケット(Rocket Belt)〉【金貨30枚】
この装備品は、すべての主人公が使用できる。

この装備品の使用者は、以下の中からひとつの効果を得ることができる。
  • 使用者がトラップによる被害を受けないための【器用ロール】において、判定に+1の修正を得る。
  • 戦闘では、第0ラウンドでのみ使用可能である。
    使用者を対象とした敵の遠距離攻撃(魔法も含む)をすべて回避することができる(飛び道具の効果を受けない)。
    『からくりロケット』は、1個につき2回まで使用できる。
    使い切ると、燃料が無くなってしまうため、ガラクタも同然になってしまう(装備品から消すこと)。

◇〈自走砲(Self Propelled Artillery)〉【金貨30枚】
【兵器】のタグを持つ従者1体を選ぶ。
対象の従者は、自らを牽引してくれる【騎乗生物】がいなくても、パーティに同行できるようになる。

『自走砲』は装備品の数には含まれないが、これを作成した場合は、ベースにした【兵器】が自ら移動できるようになったことを記入しておくこと(たとえば〈兵士の戦車〉に『自走砲』を適用した場合は〈兵士の自走戦車〉になる)。

◇〈龍炎返し(Dragon Bleath Reflecter)〉【金貨30枚】
戦闘の第0ラウンドで使用者が攻撃を行っておらず、敵から弓矢または【炎】を用いた遠距離攻撃を受けたさいに使用可能である。

使用者は【器用ロール】を行うこと(目標値はクリーチャーのレベルに等しい)。
成功した場合、人工的な強風が敵の攻撃をそらすため、そのときの攻撃をすべて無効化できる。
このときに敵が【炎】を用いた攻撃を行っていれば、判定に用いる技量点を「敵のレベル-4」として、1回だけ【攻撃ロール】が行える(技量点の下限は0点)。

『龍炎返し』は、1個につき1回だけ使用できる。

◇〈避雷針(Lightning Rod))〉【金貨30枚】
この装備品は、1個しか所持することができない。

パーティに【兵器】のタグを持つ従者が同行している状態で、敵から【雷】の特性を持つ攻撃を受けたさいに、各キャラクターはそれによる被害を受けないための【判定ロール】に+2の修正を得る。
この効果は、1ラウンドの間だけ発揮される。

条件が満たされれば、この装備品は自動的に効果が発揮される。

『避雷針』は、1個につき1回だけ使用できる。

◇〈魔法の手(Magic Hand)〉【金貨30枚】
技能の行使者が身につけている「接近戦の武器」を、戦闘の第0ラウンドで「飛び道具」として扱うことができる。
この攻撃は、クリティカルが発生しても連続攻撃を行うことはできない。
また、遠距離攻撃をするさいの【攻撃ロール】でファンブルが発生した場合、対象の武器を地面に落としてしまう。
落とした武器を拾い直す場合は、1ラウンドの行動を消費しなければならない。

『魔法の手』は、1個につき3回まで使用できる。
使い切ると、部品が破損してしまうため、ガラクタも同然になってしまう(装備品から消すこと)。

◇〈エール醸造機(Ale Maker)〉【金貨30枚】
この装備品は、職業が【からくり術師】の主人公のみが使用できる。
また、この装備品は1個しか所持することができない。

冒険開始時に1食分の食料を消費すると、中間イベントが終わった直後に、2回分の酒が入った『エール酒の大瓶』を1個作成する。

『エール醸造機』は、各冒険につき1回だけ使用できる。
☆〈エール酒の大瓶〉
『エール酒の大瓶』は【善の種族】【悪の種族】【少数種族】【人間型】いずれかのタグを持つクリーチャーが、【ワイロ】として金貨を要求した時に使用できる。
〈弱いクリーチャー〉であれば、これを1回分消費するごとに、クリーチャー1体分のワイロを無視していい。ただし最低でも1体分のワイロは支払わなければならない。
〈強いクリーチャー〉であれば、これを1回分消費するごとに、ワイロに必要な金貨が5枚ずつ減っていく(もし0枚以下になれば、相手は酔い潰れたことになるので、金貨を払う必要はない)。

『エール醸造機』によって作成された酒は、1個につき2回だけ使用できる。

◇〈氷結放射器(Glacier)〉【金貨40枚】
この銃は両手で扱う「飛び道具」として扱われ、【攻撃ロール】に+1の修正を与える。
攻撃特性は【氷】である。

【動物】【虫類】いずれかのタグを持つ〈弱いクリーチャー〉に対して用いる場合は、「狭い場所」で【炎球】を行使したときと同じ効果を発揮する。
ただし、その達成値は【魔術ロール】ではなく【攻撃ロール】で求められる。
クリティカルが発生した場合は、サイコロをもう一度振って、出目を達成値に加える。これを何度でも行う。
『氷結放射器』は、1個につき2回だけ使用できる。
1回射撃を行うたびに数が減っていく(クリティカルが何度発生しても、消費は1回分だけで良い)。

◇〈火龍の仮面(Mask of Fire Drake)〉【金貨40枚】
これは「頭部に装備する」装備品である。

戦闘の第0ラウンドで、着用者は仮面の口から炎を噴出させることができる。
これは「飛び道具」による攻撃として扱われる。
攻撃特性は【炎】である。このときの【攻撃ロール】でクリティカルを発生させた場合、連続攻撃を行うことはできないが、対象のラウンド終了時に、追加で生命点に1点のダメージを与える。

『火龍の仮面』は、1個につき3回だけ使用できる。
1回射撃を行うたびに数が減っていく。

◇〈咬狼剣〉(The Devourer)〉【金貨60枚】
この武器は、刀身の縁に連なるように取り付けられた小さな刃を高速回転させることで、対象を容易に切り裂くことができる。

これは両手武器であるため、接近戦の【攻撃ロール】に+1の修正を与える。
攻撃特性は【斬撃】である。

【攻撃ロール】でクリティカルが発生した場合、そのラウンドにおいて対象の生命点に与えたダメージの合計は、通常よりも1点多い

また、対象クリーチャーが【怪物】【動物】【水中】いずれかのタグを持っている場合は【攻撃ロール】に+1の修正が得られる(本来の性能と合わせると【攻撃ロール】に+2の修正)。

『咬狼剣』は、3回まで使用することができる。
戦闘では、1ラウンド分の使用が1回分に相当する。

使い切った場合、磨耗した部品を交換しなければならない。
冒険の合間に、金貨15枚を支払うことで、『咬狼剣』の使用回数は3回分まで回復する。

◇〈狩猟甲冑(Knight Golem Type-Luchs)〉【金貨90枚】
この装備品は、すべての主人公が使用できる。
これはナイトゴーレムとも呼ばれる、鎧のように装着する防具(金属鎧)である。

『狩猟甲冑』を着用するには従者点1点を必要とする。
また、重いため、装備品欄をひとつ(鎧の欄とは別に)必要とする。

『狩猟甲冑』は、着用者の【防御ロール】に+1の修正を与える。
着用者が特殊技能でない【器用ロール】を行うとき、技量点を3として扱うことができる(装備品や魔法の効果が他にあれば、この3点に上乗せして計算できる)。

器用点を基準とする特殊技能を行使するときにも、基準となる器用点を3として扱うことができる。
基準とする点数が3になるだけで、特殊技能の行使に必要な器用点は通常どおりに消費する。

※……この鎧の能力は【攻撃ロール】には使うことができない。





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