最終イベントをクリアするたびに、主人公は1点ずつ経験点を獲得する。 最初のクリア時には、村人たちは大喜びで君に感謝する。だが、数日後、不死者と化した『黄昏の騎士』が村に現れる。 二度目のクリアを果たすと、『黄昏の騎士』はついに闇へと葬られる。だが、騎士を不死化したのはいったい誰だったのだろうか? その疑問に答えるかのように、黒いローブを着た不吉な魔術師があらわれて、この村の支配を宣言する。かつてこの地を支配していた魔術師セグラスが、闇のノードの力を得て蘇ったのだ。 最終イベントを三度クリアした場合、この地を守るという君の任務は完全に達成される。村人は安堵して、君を称える。冒険は成功だ。
任務の達成を公示人に告げると、彼は一帯に聞こえるほどの大声でそのことを触れてまわる。陽気な〈パンと赤ワイン亭〉は、いや聖フランチェスコの街はふだんにも増して盛り上がる。宴会がはじまる。主役はもちろん、君だ。 冒険と酒でほてった身体を覚ますために、ゴンドラの漂う水路のそばに腰かける。と、赤いワンピースを着た少女が、君のそばに歩み寄る。声をかけるが、恥ずかしいのかもじもじと身体を動かすばかりで答えない。やがて彼女は言葉の代わりに、ひと束の野の花を差し出して、君に手渡す。「ありがとう」消えそうな小さな声で少女はそう言うや、走り去って姿を消す。 冒険は終わりだ。今はしばしの休息のときを過ごそう。次の冒険が君を待っている。 よくやった。おめでとう!