レベル5: | 攻撃回数:2 | 宝物:修正+1 | |
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反応表 | |||
1-2 | 【中立】 | ||
3-6 | 【死ぬまで戦う】 |
これは【アンデッド】に属するクリーチャーである。
このクリーチャーは【斬撃】の攻撃特性を持つ。
このクリーチャーは常に【死ぬまで戦う】。
もしも主人公のいずれかが「ニンニク」を持っているなら、第1ラウンドの【防御ロール】はファンブルを除いてすべて成功する。
〈吸血鬼〉は「再生」の能力を持ち、主人公側の【攻撃ロール】がファンブルするたびに1点の生命点を回復する(ただし、初期の値を越えることはない)。
〈吸血鬼〉は銀の武器または神聖な武器によるダメージを生命点に受けると、その戦闘中「再生」の能力を失う。
〈吸血鬼〉は太陽の光を浴びると即座に死亡する。
***
〈吸血鬼〉の歴史は人類とほとんど同時にはじまる。
闇神オスクリードの悪意によって、闇神の血を入れられて身体を変えられた1人の男がいた。
血を飲まなければ生きていけず、太陽の光を浴びると滅んでしまう。
三日続けて血を飲まれた者はその男の眷属となり、同じ体質へと変化していった。
頸動脈を狙って長い牙を突き刺して直接血を吸うため、人々は彼らを〈吸血鬼〉と呼ぶようになった。
長い歴史のなかで、〈吸血鬼〉は野生種と闇人に分かれていった。
野生種とは単独で暮らし文化をもたない〈吸血鬼〉のことである。
身体は死体そのもので、肌は生前の張りがなくぶよぶよしている。
顔には血の気がなく、身体からは終始腐敗臭が漂う。
血を前にすると理性を失い、獣も同然になる。
能力値は野生種のものが掲載されている。
野生種でも闇人でもない吸血鬼もいるが、ごく少数である。
〈吸血鬼〉は不死の怪物のなかでも非常に強力な部類に属する。
ふつうの武器では傷つけることもできない。
銀製の武器であれば通常どおり生命点にダメージを与えることができる。
この方法で倒された〈吸血鬼〉は倒された瞬間に灰になるが、そのなかから一匹のコウモリか狼が飛び出して逃げ去る。
これは〈吸血鬼〉の根源的存在(精)であり、捕まえるには【器用ロール】に成功しなければならない(目標値:4)。
失敗すると逃げて、49日の時を経て〈吸血鬼〉は復活する。
捕まえた場合には、速やかに燃やすか日光にさらせば、すべてが決着する。
ニンニクは〈吸血鬼〉を近づけないために役立つが、万能ではない。
寝ている間に殺してしまうのは、いちばん確実な〈吸血鬼〉退治の方法である。
どこかにある〈吸血鬼〉の寝床――通常は棺桶のなか――を探しだして、ふたを開けて心臓に木の杭を刺す。
それだけで〈吸血鬼〉は灰と化し、二度と復活することはない。
複数の宗教が共通して主張するところによると、〈吸血鬼〉はその姿になってなお人間の魂を失ってはいない。
逆に言えば、怪物の身体に人間の魂が残っているのが〈吸血鬼〉なのである。
その肉体が滅んださいに魂は地獄へと送られて、長い時間をかけてさまざまな苦痛を味わうはめになる。
そのため彼らはみずからの身が滅ぼされることを恐れている。
クリーチャー