大食らい虫 -Gluttony Worm-

レベル:4生命点:14攻撃数:1(後述)宝物:通常
反応表
常に【ワイロ】(2d6個の食料。~下限は5)


これは【虫類】に属するクリーチャーである。
このクリーチャーの攻撃は【打撃】の特性を持つ。

『大食らい虫』に対して【打撃】の特性を持った武器で攻撃した場合、柔軟な皮膚が衝撃を吸収してしまうため【攻撃ロール】に−1の修正を受けてしまう。
逆に【斬撃】の特性を持った武器で攻撃した場合、クリーチャーの皮膚を簡単に切り裂けるため【攻撃ロール】に+1の修正が得られる。

『大食らい虫』に対する【防御ロール】に失敗したキャラクターは、ダメージを受けると同時にその体内に取り込まれる(【かばう】場合には、かばったキャラクターが取り込まれる)。
体内に取り込まれたキャラクターは(生きていれば)【攻撃ロール】に+1の、【防御ロール】に-1の修正を得る

『大食らい虫』は通常の攻撃数は1だが、それとは別に、体内にいる対象すべてに対して一度ずつ攻撃を行うことができる。
体内と体外に分かれているキャラクターどうしは【かばう】を行うことができない。


「本気で大食らい虫を駆除するつもりなら、この私ではなく、熟練した兵士の一団を送り込むべきだ。
奴の動きは無作為で、手勢が多いほど勝率は格段に跳ね上がる」
剣士は仮面を外して素顔を見せ、苦笑いしながら依頼主に言った。
「正確に言うなら、食われずに倒せる確率(・・・・・・・・・・)が跳ね上がる、ですがね」


***

ゴーブ地方には世界が生まれたばかりのころの名残りを残す生物が数多く現存する。
大食らい虫はそのなかでももっとも有名な大型怪物である。
大きさは人間が使う洞窟ほどで、人間を含むほとんどの知的種族を丸呑みにする。
外見は蛇に似て手足がない。
目も耳もなく、白色で色素もほとんどない。
ものを食べるためのひたすらに大きな口と、ごく小さな鼻孔が存在するのみである。
その体は柔軟で、地下迷宮の床、天井、そして壁に合わせて目いっぱいに広がる。
すべてのものを呑み込みながら進む、万物の食らい手である。

大食らい虫を撃退する方法はほとんどない。
あまりにも大きく、向かい合った人間は毎ラウンド運だめしをして吉と出なければ食べられてしまう。
撃退よりは退散するほうが賢く、そのほうがいくばくかの望みを持てる。
大食らい虫はなんでも食べる生き物で、誰かを特別に狙うことがない。
曲がり角をなるべく曲がることが大事で、分かれ道に出会うたびに違う方向に進んでくれる可能性が増す。

屋外で出会う大食らい虫にはそれほどの脅威はない。
口にはいるものすべてを食らいながら進み、意図的に人間に寄ってくることはない。
いる方向に来たとしても偶然で、よほど運悪く進行方向が重ならないかぎりたいていは口の中まで運ばれはしないだろう。






【虫類】

クリーチャー


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