魔犬獣

 魔犬獣はヘルハウンドとも呼ばれる。犬に似た外見をしているが、ふたまわりは大きい。頭を複数持っている場合もあり、発達した犬歯と暗闇でも見える秀でた視力、優れた嗅覚をもつ。毛並みは灰色か黒、茶色など濃い色が多い。大陸中央部にあるスォードヘイル山脈を中心に、山岳地帯で生を営むひとつの種族で、2頭から7頭の魔犬獣がひとつの群れをつくる。肉食であるためお互いの縄張りを侵さないように生活するが、組織的な襲撃に遭った場合には隣接する群れが集結して戦争をはじめる。そういった戦争で戦力不足を感じるときや、単に好条件を提示されたさいには、オークや蛮人と契約を結ぶこともあり、そのときには彼らの騎乗生物となる。知能が高く、さまざまな生き物の言葉を解する。いっぽうで魔犬獣の言葉を理解できる人間は少ない。  四足の外見をしているため誤解を招きやすいが、魔犬獣は独自の文化をもった優秀な種族である。文字こそないものの自分たちの言葉をもち、その知能は高い。掟に従って行動し、契約を守る。誇り高い種族であり、それを忘れて家畜と同様に扱う者を容赦なく引き裂く。

【悪の種族】


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