不死者に対する知識と理解を深め、生命に関連する呪文を扱う者たちのことを【呪術師】と呼びます。
【呪術師】は【幸運点】の副能力値を持ちます。
【呪術師】は【幸運点】2点につき1種類の【呪術】の呪文を覚えることができます。
主人公は幸運点を1点消費することで、呪文を唱えることができます。
「ローグライクハーフ」では呪文の詠唱には必ず成功します。
この特殊技能は従者点が最大値(最大従者点)に達しているときには使うことができません。
この呪文は〈できごと〉が終わった直後に行使することができます。
従者や敵など、破壊された〈弱いクリーチャー〉がいるとき、足もとにそのクリーチャーの遺体が転がっていると想定してください。
ただし、破壊されたクリーチャーが【アンデッド】である場合、遺体は残りません。
この遺体1体を対象に【アンデッド】のタグを持つ「戦う従者」を作成することができます。
遺体が味方の従者だった場合、技量点を1点下げた値を、新たな従者の技量点とします。
遺体が敵の〈弱いクリーチャー〉だった場合、レベルから4を引いた値を技量点として算出します。
この数字に対応して、作られる従者は次のとおりとなります。
これらは〈弱いクリーチャー〉として扱われ、その生命点は1点です。
技量点がマイナス:〈ゾンビ・ファイター〉ただし、技量点は0として扱う。
技量点0なら〈スケルトン・ウォリアー〉
技量点1なら〈アシッド・グール〉
技量点2なら〈ホーント〉
技量点3以上なら〈ワイルド・レイス〉
いずれの場合でも、クリーチャーが持っていた特殊な能力はすべて失われます。
【アンデッド】【ゴーレム】【植物】【兵器】【建造物】のいずれかのタグを持つ対象には、効果がありません。
この呪文を行使した場合、遺体に他の用途(食料にするなど)があったとしても、それを使うことはできないものとして扱われます。
この特殊技能を使うと【幸運点】を1点消費します。
現在の〈できごと〉が終わった直後、【アンデッド】【ゴーレム】【神霊】【精霊】【兵器】【建造物】に属さないクリーチャーの遺体(生命点が0点になった状態)があるときに限り、この呪文を1回だけ行使できます。
この呪文を唱えたとき、その遺体を破壊することで、2つの効果のどちらかを得ることができます(プレイヤーが選択すること)。
この特殊技能を使うと【幸運点】を1点消費します。
この呪文は〈できごと〉の合間に行使することができます。
【アンデッド】【ゴーレム】【植物】【兵器】【建造物】のいずれにも属さない、〈弱いクリーチャー〉の従者1体を破壊します。
この特殊技能を使うと【幸運点】が1点回復します。
この呪文は自分自身を対象とします。
【不死化】の呪文は、冒険の合間に唱えることができ、1回の冒険の間だけ効果が持続します。
この呪文をかけた【呪術師】は【アンデッド】のタグを持ち、【悪の種族】のタグを持つ一部の種族を従者として雇えるようになります(【悪の種族】の従者については、後述を参照すること)。
ただし、【アンデッド】と化した状態では、自分自身に食料(食べることができる装備品も含む)を使用することはできません。
また、呪文の効果が切れる前に死亡した場合、その主人公は【ゴーレム】化することができません。
呪文の効果が切れた後、次の冒険開始時に再び【不死化】の呪文を行使しない場合は、雇った【悪の種族】の従者はパーティから離脱してしまいます。
この特殊技能を使った場合、冒険を開始する前に【幸運点】と【従者点】を1点消費します(冒険が終われば、このときに消費した従者点は回復します)。
・ゴブリンの一般兵(技量点0、生命点1 戦う従者):無料
・ゴブリンの突撃兵(技量点0、生命点1 戦う従者):金貨3枚
・オークの戦士(技量点0、生命点1 戦う従者):金貨5枚
・闇エルフの弓兵(技量点1、生命点1 戦う従者):金貨10枚
・魔犬獣(技量点1、生命点1 戦う従者):金貨20枚
この呪文は【アンデッド】【ゴーレム】【植物】【兵器】【建造物】のいずれにも属さない、〈弱いクリーチャー〉の従者1体(または1体の〈捕虜〉)を破壊します。
さらに、敵のクリーチャー1体を対象にして、呪文の行使者は【幸運ロール】を行います(目標値はクリーチャーのレベル+2)。
成功した場合、戦闘が終わるまでの間、対象のレベルを1点下げます。
この呪文は同じ対象に重ねてかけることはできません。
この特殊技能を使うと【幸運点】を1点消費します。
【魅了】は第0ラウンドにのみ唱えることができます。
1体の敵を対象に、呪文の行使者は【幸運ロール】を行います(目標値はクリーチャーのレベルに等しい)。
成功すれば対象は第1ラウンドの終わりまで【魅了】状態になります。
敵が1体の場合、【魅了】されたクリーチャーは攻撃をしません。
敵が複数の場合、【魅了】されたクリーチャーを味方として扱えます。
攻撃や防御などの【判定ロール】を行う場合、クリーチャーの技量点を「レベル-4」として扱います(マイナスになった場合、対象の技量点は0点として扱います)。
この呪文は【アンデッド】【ゴーレム】【植物】【兵器】【建造物】のいずれかに属するクリーチャーには、効果がありません。
この特殊技能は【幸運点】を消費しません。
この呪文は、〈できごと〉の合間に1回だけ行使することができます。
1体の【アンデッド】のタグを持つ〈弱いクリーチャー〉の従者を対象に選びます。
それとは別に、技量点が1点以上の能力を持つ、【アンデッド】のタグを持つ〈弱いクリーチャー〉の従者1体を消費することで、対象の従者の技量点は1増え、基本的な呪術【不死者召喚】に対応したクリーチャーに変化します(たとえば、この呪文によって技量点が2点になった場合、対象の従者は〈ホーント〉に変化する)。
この特殊技能を使うと【幸運点】を2点消費します。
***
君が呪文を唱えると、スケルトンたちの骨格がぐにゃぐにゃに崩れて混ざり始める。その光景を眺めていた〈死せる砂漠の道化師〉が、思わず息を呑む。やがて変化が終わると、そこには青白い肉のついた1体のグールが立っていた。高度な呪術の成せる技だ。道化師が感服したように頭を下げる。
「呪術を極めるということは、先人が歩んだ道を順当にこなすもの……それが当然だと思っていた。私は貴方よりも90年は長く生きているが、これまで独創性の鍛錬を怠っていたようだ。おみそれしました」
【アンデッド】のタグを持つ〈弱いクリーチャー〉の従者5体を消費することで、〈骨の棘壁〉を作成することができます(不足している従者1体につき、呪文の行使者の生命点1点を消費することでも代用が可能)。この〈強いクリーチャー〉の従者は、パーティに1体だけ同行させることができます。
| 〈骨の棘壁(Skeltal Spiked Wall)〉 | ||
| 技量点:1 | 生命点:5 | 攻撃数:後述 |
このクリーチャーは【アンデッド】【建造物】に属する。
このクリーチャーの攻撃特性は【斬撃】である(※このクリーチャーは、自分から攻撃することができない)。
このクリーチャーは【防衛】の奇跡などの【防御ロール】にボーナスを与える技能(または装備品)の効果を受けることはない。
このクリーチャーが【斬撃】による攻撃を受けたさい、【防御ロール】に+1の修正を得る。
このクリーチャーが、敵からの接近戦攻撃を受けたさい、敵の攻撃番であっても【攻撃ロール】を行うことができる(このときに限り〈骨の棘壁〉は攻撃可能である)。
このクリーチャーを同行させるには、従者点を7点必要とする。
敵からの攻撃を防御するさい、主人公とその従者は〈骨の棘壁〉の陰に隠れることができます。
そうする場合、敵からの攻撃はすべて〈骨の棘壁〉が受けることになります。
敵の攻撃数と同じ回数だけ、〈骨の壁〉による【防御ロール】を行ってください。
〈骨の棘壁〉の陰に隠れるかどうかは、ラウンドごとに決めることができます。
〈骨の棘壁〉が敵の攻撃数の一部だけを引き受けることはできません。
この特殊技能を使うと【幸運点】を2点消費します。
【対魔法ロール】を行うさい、現在の生命点に等しい人数を最大値として、キャラクターを好きなだけ選びます。
呪文の対象となったキャラクターは判定に+1の修正を得ることができます。
サイコロを振った後で、誰に効果を適用するかを決めることができます。
この呪文の行使には、1ラウンドの行動を消費します。
この特殊技能を使うと、対象に選んだキャラクター1体につき、呪文の行使者の【生命点】を1点ずつ消費します。
***
呪術師にとって、未練の念だけで彷徨うゴーストは頼りになる味方だ。彼らの未練と嘆きの矛先を、敵の魔術師に向けさせると、君と従者に向かって放たれた【炎球】が霧散する。周囲を舞うゴーストたちから、彼らの未練を昇華させる導き手が君だという思念を感じ取った。
この呪文は、それぞれの〈できごと〉で1回だけ行使できます。
【善の種族】【少数種族】【アンデッド】いずれかに属する〈弱いクリーチャー〉を対象に、【幸運ロール】を行います(目標値はクリーチャーのレベルに等しい)。
クリティカルが発生したなら、サイコロをもう一度振って、出目を達成値に加えます。これを何度でも行います。
判定に成功したなら、対象1体を味方にすることができます。
判定の達成値が、相手のレベルを2点上回るごとに、さらにもう1体を味方にすることができます。
この呪文によって、味方となったクリーチャーは「戦う従者(生命点1)」に変化します。
対象の攻撃特性とタグは引き継がれますが、技量点はクリーチャーのレベルから4を引いた値が、新しい技量点になります(下限は0点)。
ただし、味方になったときの特殊能力について言及されていない場合、その特殊能力は引き継ぎません。
これらのクリーチャーを同行させるには、1体につき従者点1点を必要とします。
もし、呪文を行使した戦闘中であれば、従者点で同行させることができない味方クリーチャーは、戦闘から離脱したことになります(その場にいないものとして扱われる)。
【カリスマ】の呪文を行使した結果、すべてのクリーチャーが味方になった場合、その反応は【友好的】に置き換わります。
もし、この呪文を行使したさいの【幸運ロール】でファンブルが発生した場合、それが戦闘以外の状況であれば、相手の≪反応表≫の出目は最大値が出たものとして扱うこと(その結果が【同行】であれば【中立】に置き換わる)。
戦闘中であれば、相手の反応は【死ぬまで戦う】に置き換わります。
この特殊技能を使うと【幸運点】を1点、【生命点】を2点ずつ消費します。
***
君は、苦境に立たされた従者たちを鼓舞する。激励の言葉に対して、【善の種族】と【アンデッド】の兵士たちが、手に持った剣を掲げて応えてみせる。精神を支配せずとも、優れたカリスマ性は人を惹き尽きる。それは生者と死者を区別することもない。