【戦鍛冶】

【鍛冶職人としての技術を持ち、また洞窟での戦い方にも習熟している職業のことを【戦鍛冶】と呼びます。
【戦鍛冶】は【筋力点】の副能力値を持ちます。

【戦鍛冶】の初期装備

【戦鍛冶】の初期技能

【戦鍛冶】は、【下位ルーン彫り】の特殊技能を習得しています。
それ以外の技能については、以下の中から2つを選んでください。

【戦鍛冶】の特殊技能(初級ルール用)

【戦鍛冶】は【魔術点】2点につき1種類の【秘術】の呪文を覚えることができます。

【戦鍛冶】の特殊技能(初級ルール用)
【武具作成】
【刀研ぎ】
【坑道探し】
【装備強化】
【下位ルーン彫り】

【戦鍛冶】の特殊技能(中級ルール用)
【武勲の刃】
【武具熟達】
【盾突撃】
【頭突き】
【上位ルーン彫り】


【戦鍛冶】の特殊技能(初級ルール用)

【武具作成】(Weapon Craft)

冒険の合間に、以下の鉱物をひとつだけ購入することができます。
これらの鉱物は1個につき、装備品をひとつ必要とします。

上記に加えて、【山岳都市カザド・ディルノー】を「故郷」に選んでいない状態であっても、必要な鉱物と金貨さえ持っていれば、「武具の鍛造」を行うことができます。

この特殊技能を使った場合、冒険を開始する前に【筋力点】を1点減らしてください。


【刀研ぎ】(Blade Grind)

この特殊技能は、〈できごと〉の合間でのみ行使することができます。

【斬撃】の攻撃特性を持つ「接近戦の武器」ひとつを対象に選んでください。

対象に選んだ武器は、次に行う【攻撃ロール】を1d3+3で決定することができます。
ただし、そのときの1d3のサイコロの出目が1だった場合は、ファンブルが発生したものとして扱われます。

この特殊技能を使うと【筋力点】を1点消費します。


【坑道探し】(Search Corridor)

この特殊技能は、屋内(ダンジョンや建造物など)で冒険しているときに、行使することができます(GMの判断による)。

出目表を振ったさい、その結果を大きいほうへ、ひとつだけ進めることができます。
たとえば、d66の結果が26だった場合、この技能を行使することで、出目31の結果に置き換わります。
重複していた場合は、通常のルールに従って、重複が出なくなるまで番号をひとつずつ増やします。

出目表の結果に対して、副能力値が尽きない限り、この技能は何度でも行使することができます。

この特殊技能を使うと【筋力点】を1点消費します。
技能を行使するさい、『魔法のつるはし』などの採掘手段を1回分使用した場合は、副能力値を減らす必要はありません。


【装備強化】

この特殊技能は、冒険の合間に行使できます。

従者である「兵士」1体を「軽戦士」へと変更します。または「剣士」1体を「剣匠」へと変更します。
攻撃特性は、従者の種類が変わる以前のものを引き継ぎます。
技能の行使者がレベル15以下なら最大で1体、レベル16以上なら最大2体まで【装備強化】をすることができます。

この特殊技能を使うたびに、冒険開始時の【筋力点】を1点減らしてください。

〈軽戦士(Lightly Armored Soldier)〉(技量点0、生命点1 戦う従者)
これは【善の種族】【人間型】に属するクリーチャーである。
このクリーチャーは、【攻撃ロール】と【防御ロール】に+1の修正が得られる。
また、【防御ロール】でクリティカルが発生した場合、敵の攻撃番であっても1回だけ【攻撃ロール】が行える。
〈剣匠(Sword Master)〉(技量点1、生命点1 戦う従者)
これは【善の種族】【人間型】に属するクリーチャーである。
このクリーチャーは、【防御ロール】に+1の修正が得られる。
また、【防御ロール】でクリティカルが発生した場合、敵の攻撃番であっても1回だけ【攻撃ロール】が行える。


***

もしも戦闘技術が互角であれば、その戦いは「装備の差」でお前が勝つ。


【下位ルーン彫り】(Lower Rune Carve)

冒険の合間に、基本ルールで購入できる「魔法の武器」ではない接近戦の武器、または【武具作成】の特殊技能(これには「武器の鍛造」で作成した武器も含まれる)によって作られた武器ひとつに「下位ルーン」を刻むことができます。

作りたての【戦鍛冶】は、以下の中から「下位ルーン」を2種類習得しています。
それ以外の「下位ルーン」を習得するには、1種類につき金貨20枚が必要になります。

これとは別に、習得した「下位ルーン」を武器に刻むためには、金貨30枚が必要になります。

ひとつの武器につき、刻むことができる「下位ルーン」と「上位ルーン」はそれぞれ1種類だけです。
ルーンが刻まれた装備品は、以後「魔法の武器」として扱われます。

「下位ルーン」は装備欄に含まれませんが、ベースにした「武器」に紋章を刻んだことを記入してください

この特殊技能を使うと、冒険開始時の【筋力点】を1点消費します。

【疾風のルーン】
反応表の結果によりクリーチャーとの戦闘が発生した場合、または「不意打ち」を受けた場合、敵が遠距離攻撃を行わないのであれば、装備者だけが敵より先に【攻撃ロール】を行うことができます。
【炎のルーン】
戦闘の第0ラウンドでは、装備者は武器から炎を投射することができます。
この攻撃は【炎】の攻撃特性を持ち、【攻撃ロール】の修正がない飛び道具として扱われます。
ただし、この攻撃でクリティカルが発生しても、連続攻撃は行えません
【破邪のルーン】
【アンデッド】のタグを持つクリーチャーに対して、装備者は【攻撃ロール】に+1の修正を得ることができます。
【鋼のルーン】
装備者は、【巨大生物】などの「防御点」を持つクリーチャーに対しては、連続で攻撃を命中させることでダメージを「通す」ことができます。
たとえば、1点の防御力を持つ【巨大生物】に、連続して3回の攻撃が命中した場合、通常はすべての攻撃が防がれますが、2回目以降の攻撃が当たるたびに【巨大生物】の生命点を1点ずつ減らし、合計2点の生命点を奪うことができます。
【勇猛のルーン】
装備者が【攻撃ロール】でクリティカルを発生させたさい、連続攻撃を行う代わりに、現在のラウンドでの敵の攻撃数を1減らすことができます。
敵の攻撃数が1回である場合、相手の攻撃数を減らすことはできませんが、装備者はそのラウンドでの【防御ロール】に+1の修正が得られます。
この効果は、他の特殊技能と併用することはできません
【憤怒のルーン】
 装備者が【防御ロール】でファンブルを発生させた場合、次に行う装備者の【攻撃ロール】に+2の修正を得ることができます。この効果は重複しません。
【保護のルーン】
装備者が【防御ロール】を行うさいに、1d3+3で判定することができます。
ただし、そのときの1d3のサイコロの出目が1だった場合は、ファンブルが発生したものとして扱われます。

この効果は、装備者の生命点が2点以下のときに行使できます。
【名誉のルーン】
装備者が【交渉】を行うさいの【判定ロール】に+1の修正を得ることができます。
また、【善の種族】【少数種族】いずれかのタグを持つクリーチャーに対して反応表を振るさい、サイコロの出目を1増減させることができます。


【戦鍛冶】の特殊技能(中級ルール用)

【武勲の刃】(Power of Thy Sword)

「両手武器」を片手で扱えるようになります。

この特殊技能はパッシブ(常時発動)であるため、【筋力点】を消費しません


【武具熟達】(Arms Mastery)

武器や盾、鎧などの「身につける装備品」に、装備とは別に「装備品欄」を消費する効果があった場合、そのペナルティを無視することができます。


***

武具の重量に見合った「身体の動かし方」さえ学んでおけば、戦いで長く立ち回ることができる。


【盾突撃】(Shield Charge)

戦闘の第0ラウンドと第1ラウンドの行動を消費することによって、盾を使った体当たりを仕掛けることができます。
この技能を行使するには「盾」が必要です。

この体当たりは【攻撃ロール】に-2の修正を持ちますが、それに盾の生命点ボーナスを【攻撃ロール】の修正として加えることができます。
攻撃特性は【打撃】として扱われます。

【盾突撃】は、クリティカルによる連続攻撃は発生しませんが、対象クリーチャーの生命点に1点以上のダメージを与えた場合、そのラウンドでの敵の攻撃数を1回分だけ減らすことができます。

この特殊技能は【筋力点】を消費しません


【頭突き】(Headbutt)

装備者が「頭部に装備する」装備品を身につけていた場合、各ラウンドの接近戦攻撃とは別に、頭突きで1回攻撃することができます
(たとえ2つ以上の頭部を持つ種族であっても、頭突き攻撃は1ラウンドにつき1回だけです)。

頭突きは【打撃】の攻撃特性を持ち、【攻撃ロール】の修正がない接近戦攻撃として扱われます。
ただし、この攻撃でクリティカルが発生しても、連続攻撃は行えません。
この特殊技能を行使した場合は、そのときに身につけていた「頭部に装備する」装備品の使用回数が1回消費されてしまいます(使用回数が尽きてしまったときは、装備品から失われます)。

この特殊技能は【筋力点】を消費しません。


***

乱戦の最中に頭突きをするのは簡単だが、武器攻撃と組み合わせた連携技を繰り出すのは難しい。カザド・ディルノーで知られた「ブロンズヘッド式格闘術」に習熟することにより、そのような戦闘技術を身につけることができる。


【上位ルーン彫り】(Higher Rune Carve)

冒険の合間に、基本ルールで購入できる「魔法の武器」ではない接近戦の武器、または【武具作成】の特殊技能(これには「武器の鍛造」で作成した武器も含まれる)によって作られた武器ひとつに「上位ルーン」を刻むことができます。
これらの「上位ルーン」は中級技能として扱われるため、1種類を習得するには、金貨50枚と経験点が1点必要になります。

これとは別に、習得した「上位ルーン」を武器に刻むためには、金貨50枚が必要になります。

ひとつの武器につき、刻むことができる「下位ルーン」と「上位ルーン」はそれぞれ1種類だけです。
ルーンが刻まれた装備品は、以後「魔法の武器」として扱われます。

「上位ルーン」は装備欄に含まれませんが、ベースにした「武器」に、刻んだルーンの名称を記入しておいてください

この特殊技能を使うと、冒険開始時の【筋力点】を2点消費します。

【王者のルーン】
装備者の接近戦攻撃によって〈強いクリーチャー〉を倒した(または【逃走】させた)さいに、装備者の副能力値が1点回復します。
このとき、敵が宝物を持っていれば、サイコロの修正なしで【宝物表】を1d3+3で決定することができます(通常の手順で宝物を決めてもよい)。
【王者のルーン】を刻んだ武器を複数身につけても、それによるボーナスの効果は重複しません
【不屈のルーン】
装備者の【筋力点】または【器用点】いずれかの最大値に+1の修正を与えます。(このルーンを刻んだときに、どちらの副能力値に影響するのかを選ぶこと)。
【不屈のルーン】を刻んだ武器を複数身につけても、それによるボーナスの効果は重複しません
【叡智のルーン】
装備者の【魔術点】または【幸運点】いずれかの最大値に+1の修正を与えます(このルーンを刻んだときに、どちらの副能力値に影響するのかを選ぶこと)。
【叡智のルーン】を刻んだ武器を複数身につけても、それによるボーナスの効果は重複しません
【光明のルーン】
このルーンを刻んだ武器は【光】の攻撃特性を持つようになります。
各戦闘において、【アンデッド】または【悪魔】のタグを持つクリーチャーに対して、装備者の攻撃が初めて命中した場合、敵に与える生命点へのダメージの合計は、通常より1点多くなります。
【循環のルーン】
【植物】または【動物】のタグを持つクリーチャーに対して、装備者は【攻撃ロール】に+1の修正を得ることができます。
また、効果の対象となる〈強いクリーチャー〉との戦闘に勝利した場合、装備者の生命点が1点回復します。
【循環のルーン】を刻んだ武器を複数身につけても、生命点の回復ボーナスの効果は重複しません
【魂のルーン】
【善の種族】【悪の種族】【少数種族】いずれかのタグを持つクリーチャーに対して、装備者は【攻撃ロール】に+1の修正を得ることができます。
ただし、【アンデッド】【ゴーレム】【植物】いずれかのタグを持つクリーチャーに対しては、このボーナスを得ることはできません。


▼ 武具の鍛造について

必要な鉱石と金貨さえ持っていれば、山岳都市カザノ・ディルノーの武具職人に依頼して、武器または防具を作成してもらうことができる。

武具の鍛造は、冒険の合間にひとつだけ依頼することができる。
鉱石と料金を支払ったら即座に完成するわけではなく、1回の冒険を終えた後、ようやく依頼した武具が完成する。

【ウーツ鋼】
【ウーツ鋼】は【斬撃】の特性を持つ「接近戦の武器」の素材として用いることができる。
各武器の攻撃修正は、基本ルールを参照すること。

【ウーツ鋼】1個と金貨40枚を支払うことで、『ウーツ鋼製の軽い武器』を2個入手できる。
または、【ウーツ鋼】1個と金貨20枚支払うことで、『ウーツ鋼製の軽い武器』を1個入手できる。
【ウーツ鋼】1個と金貨30枚支払うことで、『ウーツ鋼製の片手武器』を1個入手できる。
【ウーツ鋼】1個と金貨80枚を支払うことで、『ウーツ鋼製の両手武器』を1個入手できる。

【ウーツ鋼】の武器は、各戦闘で最初の【攻撃ロール】に+1の修正を与える。
また、敵が【斬撃】による攻撃に対してペナルティを与える特殊能力を持っている場合、その指示を無視できる。

【ウーツ鋼】によって作られた武器は、敵の特殊能力によって破壊されることがない。


【アダマンタイト】
 【アダマンタイト】は【打撃】の特性を持つ「接近戦の武器」または「板金鎧」の素材として用いることができる。各武器の攻撃修正は、基本ルールを参照すること。

【アダマンタイト】1個と金貨40枚を支払うことで、『アダマンタイト製の軽い武器』を2個入手できる。
または、【アダマンタイト】1個と金貨20枚支払うことで、『アダマンタイト製の軽い武器』を1個入手できる。
【アダマンタイト】1個と金貨25枚を支払うことで、『アダマンタイト製の片手武器』を1個入手できる。
【アダマンタイト】1個と金貨75枚を支払うことで、『アダマンタイト製の両手武器』を1個入手できる。
【アダマンタイト】2個と金貨250枚を支払うことで、『アダマンタイト製の板金鎧』を1個入手できる。

【アダマンタイト】の武器は【攻撃ロール】でクリティカルが発生したさい、次の【攻撃ロール】に+1の修正を得る。

【アダマンタイト】の板金鎧は、着用者の生命点の最大値に+3の修正を与え、【防御ロール】に+1の修正を与える。
強固に作られているので、敵の特殊技能によって『アダマンタイト製の板金鎧』の生命点ボーナスが減少することはない。

【アダマンタイト】で作られた装備品は重く、通常とは別に装備品欄をひとつ必要とする。


【カーグ鋼】
【カーグ鋼】は【斬撃】の効果を持つ「接近戦の武器」または「丸盾」の素材として用いることができる。
各武器の攻撃修正は、基本ルールを参照すること。

【カーグ鋼】1個と金貨40枚を支払うことで、「カーグ鋼製の軽い武器」を2個入手できる。
または、【カーグ鋼】1個と金貨20枚支払うことで、『カーグ鋼製の軽い武器』を1個入手できる。
【カーグ鋼】1個と金貨25枚を支払うことで、「カーグ鋼製の片手武器」を1個入手できる。
【カーグ鋼】1個と金貨75枚を支払うことで、「カーグ鋼製の両手武器」を1個入手できる。
【カーグ鋼】1個と金貨75枚を支払うことで、「カーグ鋼製の丸盾」を1個入手できる。

【カーグ鋼】の武器は【攻撃ロール】でクリティカルが発生したさい、次の【攻撃ロール】に+1の修正を得る。

【カーグ鋼】の丸盾は、着用者の生命点の最大値に+3の修正を与える。

【カーグ鋼】で作られた装備品は重く、通常とは別に装備品欄をひとつ必要とする。


【ナイトシルバー】
【ナイトシルバー】は「金属鎧(鎖鎧、板金鎧)」の素材として用いることができる。
鎧本来の性能は、基本ルールを参照すること。

これは【夜銀鉱】とも呼ばれる(正確には【夜銀鉱】が鉱石名、【ナイトシルバー】が加工後の鋼の名称)。
暗い色をしており金属にしては軽いという特徴があり、不意打ちを好むキャラクターが好んで鎧の素材とする。

【ナイトシルバー】1個と金貨150枚を支払うことで、『ナイトシルバー製の鎖鎧』を1個入手できる。
【ナイトシルバー】2個と金貨250枚を支払うことで、『ナイトシルバー製の板金鎧』を1個入手できる。

【ナイトシルバー】は、「暗い(=明かりがなければペナルティを受ける)場所」での〈できごと〉において、着用者が行う最初のラウンドの【判定ロール】すべてに+1の修正を与える。


【幸鉄鉱】
【幸鉄鉱】は「金属鎧(鎖鎧、板金鎧)」の素材として用いることができる。
本来の性能は、基本ルールを参照すること。

【幸鉄鉱】1個と150枚を支払うことで、「幸鉄鉱製の鎖鎧」を1個入手できる。
【幸鉄鉱】2個と金貨250枚を支払うことで、「幸鉄鉱製の板金鎧」を1個入手できる。

【幸鉄鉱】は着用者に幸運を授けると言われており、装備しているキャラクターの【幸運ロール】に+1の修正を与える。





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