#author("2023-11-22T19:35:19+09:00","","") #author("2023-11-28T21:38:38+09:00","","") **精霊 [#t65e5143] 神が世界中に残した痕跡(ノードと呼ばれる魔力だまり)を中心に発生する、魔力の塊です。~ 基本的には人間に関心がなく、その場に突っ立っているか暴れているだけです。意識はありますが自我がなく、攻撃などに反応はしますが対話はできません。~ 精霊はその種類ごとに意識を共有しています。~ どこかで精霊があなたを見かけたら、世界中の精霊があなたを知ることになります。~ ただし、精霊は世界中から情報を得ているため(また、人間とは意識の構造そのものが異なるため)、ほとんどそのことを気に留めないでしょう。~ -[[風の精]] -[[ガリンカの精霊]] -[[光球]] -[[氷の精]] -[[シャドー]] -[[土の精]] -[[ドライアド]] -[[光の精]] -[[炎の精]] -[[水の精]] ~ ~ ~ *** 精霊は生命体ではない。~ 『精』という言葉には「元気の源」「混じりけのないもの」という意味がある。~ アランツァ世界において精とは、人でないものに存在する魂を指す。~ 自然の力である地火風水のような、もともと魂を持たないものに精が宿るときに精霊と呼ばれる(魂が眠ってしまった樹木のようなものに宿る例もある)。~ たとえば、樹木が大地に根を張って、水と養分を吸い、育っていく。~ この樹木には精霊が宿る。~ だが、これが切り出されて材木になると、精が抜けてしまうため、そこに精霊はもういない。~ ~ 精霊は基本的に、生物に対する特別な攻撃の意思を持たない。~ 彼らは言うなれば魔力の塊であり、そこにあるだけの存在だ。~ 膨大な魔力が溢れるにともなって、地震、雷、火災、水害など無差別な破壊を引き起こすことはある。~ しかし、特定の誰かを攻撃するようなことは、魔法使いや、もっと超越的な存在が精霊をコントロールしていないかぎりあり得ない。~ ~ 精霊は生命体のような感情を持っているわけではないため、魔法使いの呼び出しに応じるときも、魔術師の名を覚えたり親しみを感じたりすることは通常ない。~ しかし、長い時間をこちらの世界で過ごしている精霊のなかには、人格のようなものを備えている(ように見える)ものもいる。~ ジンと呼ばれる古い精霊には、人に似た形を取って人間と対話するものもいる。~ ~ 精霊には「共有意識」が存在する。~ ブランシェンバイクの山奥で土の精霊に出会ったとしよう。~ さいわいにも人格のある精霊で、さらに幸運にも君の顔を覚えてくれた。~ それからしばらく経って、今度は西方砂漠で土の精霊に出会った。~ すると、その精霊は「久しぶりだな」と言うのである。~ ただし、このような例はまれで、共有意識が精霊の行動に影響を与えることはあまりない。~ ~ 精霊というのは、水や火、土や風の象徴であり、神の力の顕現でもある。~ 土はどこにでもあるが、活性化している部分は限られている。~ 精霊というのはその活動的になっている部分、魔力の塊である。~ ~ 精霊たちに自我がないときは、我々にとって危険な状態である。~ 泉にある水の精霊と、暴風雨と化した水の精霊とではすべてが異なる。~ 洪水はこちらの呼びかけに応じることなく、なにもかも呑み込んでしまう。~ ~ ~ ~ ~ ~ [[クリーチャー]]