出現数: レベル: 宝物: ≪反応表≫ 【】 【】
エルフは太古の森をのぞく、ほとんどの森に生息する。
人間よりも頭ひとつ背が高く、きゃしゃな体格ととがった耳をもつ。
寿命が長く、200年あるいはそれ以上生きると言われている。
その歴史は古く、寿命が長いため文化継承に必要な文字が発達するのを待たずして古代文明を形成した。
しかし、文化的な生活に行き詰まりを感じた彼らは結局都市での生活を捨て、森や砂漠のような自然の世界で、大地の魔力と一体化して生きる道を選ぶ。
エルフというときには闇エルフ以外のすべてのエルフを指す。
冒険の舞台となるラドリド大陸では森エルフと砂漠エルフがよく知られるが、山岳部にもその土地に適応したエルフがいる。
いっぽうで都市部に住み着いたエルフは生活環境が同じなためか混血が進んだためか、人間に似た雰囲気を持つようになった者も少なくない。
エルフといえば真っ先に思い浮かべられるのが森エルフである。
色白で長身、人間でいえば白色人種に似た外見的特徴をもつ。
森エルフの民の大半は善良で、他の種族に対する害意をもたない。
だが、その一方で、自分たちの種族を存続させることに最大の関心があって、その目的のためであれば他種族と自分たちの間にキッパリと一線を引くことができる。
自分たちの領域に侵入して破壊しようとするオークのような輩には、矢と剣をもって対処する。
ドワーフと仲が悪いと言われるが、実際には関わりが薄いというほうが近い。
お互いのことをあまり知らないのだ。
エルフは森の統治者であるが、その支配が及ばない地域もたくさんある。
くさびらの森はきのこ人が、太古の森は闇エルフが牛耳る地域として知られている。
桜森は樹木の精が支配しているといっていい。
名前を挙げたきのこ人、闇エルフ、樹木の精は、エルフとは仲がいいとはいえない。
森エルフと仲がいい種族の筆頭は樹人で、同じ森に住んでいることが珍しくない。
アラネアと呼ばれるクモ人たちは少数種族だが、これもエルフと友好関係にあるか、少なくとも中立であることが多い。
獣人たちとは仲がいいことも悪いこともある。
砂漠に生息するエルフは色黒で、しばし黒エルフと同一視される。
厳密には彼らは黒エルフではない。
過酷な砂漠の環境で、すっかり日にやけたに過ぎない。
砂漠エルフは強い日差しのなかで鍛えられ、忍耐強い性格をしている。
また、エルフにしては口数が多く、筋肉質であることが多い。
砂漠エルフはオアシスの精霊とつながっている。
どのような精霊であるかは不明だが、水の精霊の一種で、オアシスの自然が具現化した存在であると言われている。
山岳地帯に住むエルフたちは少数行動が多いためか寡黙で、過酷な地域での生活に慣れた屈強な者が多い。
よそ者を嫌っているわけではないが、自分たちの生活には不要と考えており、愛想のいい態度は望めない。
しかし、冒険者が慣れない豪雪地方の雪山で遭難しかけているときは、自分たちの生活が脅かされない範囲において助けてくれることもある。