概要

トーンは500年代初頭、つまり約190年前に神聖都市ロング・ナリクから独立して誕生した。
二神教を信仰(特にエスパダ神)する貴族ニューラント2世によって、当時のロング・ナリクの宗教姿勢に不満を持つ民が「新しい大地」を目指して移住。
大陸の東沿岸部に今のトーンのもととなる集落を形成した。


トーンは歴史の浅い新しい街で、挑戦の気風が街に溢れている。
活気があり、精力的でもあるが、孤独を感じ堕落してしまう人々も一定数いる。
優秀な人間は高みを登っていけるいっぽう、ダメになってしまう人も多い。

なりたち

トーンは500年代初頭、つまり約190年前に神聖都市ロング・ナリクから独立して誕生した。
二神教を信仰(特にエスパダ神)する貴族ニューラント2世によって、当時のロング・ナリクの宗教姿勢に不満を持つ民が「新しい大地」を目指して移住。
大陸の東沿岸部に今のトーンのもととなる集落を形成した。

情報

トーン人は「ナリク民」と同じ血を引いている。
混血が進み、ドワーフ、エルフ、人間の三種族が混じり合っていて、団結の中心点にあるのは種族ではなく信仰である。

トーンは「新しい都市」として知られる。
町並みは整然としていて、機能的。~海岸部には崖が多く、港が狭い。
海岸線の防衛機能は高いが、交易はそれほど盛んではない。

街の雰囲気

街の人々は明るく、健康的な雰囲気を有している。
いわゆる「開拓者精神」が宿った人々で、エネルギッシュで未来に希望を持つ人々である。
その一方で、種族、宗教、経済の問題が複雑に絡み合った街でもあり、特にマイノリティである鳥人や獣人(ヴェルディア神や獣神セリオンを信仰する)を危険視する二神教徒とのあつれきが事件につながることもあり、治安は決していいとはいえない。

とはいえ、獣血を入れていない善の種族であれば、こういった問題に巻き込まれることはあまりない──自分から首を突っ込むのでないかぎり。

魚人と街

トーンの沿岸部は断崖絶壁の場所が多く、その地域には末裔と呼ばれる魚人種族が生息している。
彼らは交易を通じてトーンの成立期から街の発展に貢献してきた。
街の人口が増える過程に末裔たちは街に取り込まれて、今は新市街と呼ばれる貧民地域に生息する。
彼らの外見は善の種族とはかけ離れているが、トーンに住むナリク民は必ずしも彼らを毛嫌いしているわけではない。
末裔たちは陰気で無口な存在だが、貴重な海からの財産をもたらした。
それがトーンの発展には欠かせなかったことは間違いない。
そして、末裔と過ごした歴史によって、彼らが他の種族と同じように、「安全な者もいれば危険な者もいる」ことを、トーンのナリク民は知っているのだ。
とはいえ、末裔たちの放つ湿気た生臭いにおいや、何を考えているか読み取れない魚顔を不気味に思う気持ちを、彼らが失ったわけではない。



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