ここから「32:戦う従者と戦わない従者」までのルールでは、
あなたの分身となるキャラクター(主人公と呼びます)と、1人プレイのさいにはあなたが連れていく従者について解説します。
主人公がどのような出自を持ち、どのような性格をしているかを決めるのはあなたです。
あなたは自分のキャラクターを、そのような出自や性格に沿ったものとして作成していくことができるでしょう。
主人公の能力値 †
すべての主人公は次の4種類の能力値を、基本的な能力値として持っています。
- 技量点:
- 主人公の運動神経や知識などを幅広く指します。
- 生命点:
- 主人公の生命力を指します。これが0点になったら、主人公は死亡してゲームオーバーとなります。
- 副能力値:
- 主人公にとっての得意ジャンルで、【技量点】の代わりに使用することができますが、使うたびに1点ずつ減っていきます。
「14:副能力値の決定」で選択します。
- 従者点:
- 【従者点】は1人プレイ専用の値で、連れている従者の数を指します。
その最大値を上まわる数の従者を連れて歩くことはできません。
それぞれの能力値には最大値があり、従者点以外の能力値はその最大値からゲーム(シナリオ)がスタートします。
副能力値の決定 †
主人公は4種類めの能力値を、次のなかからひとつを選んで冒険記録紙に記入します。
これは主人公が得意とするものを指し、この副能力値に応じて方向性が決定します。
- 魔術点:
- 魔術を使う力です。主人公が呪文を行使したいなら、少なくとも2点の魔術点が必要です。
魔術は一度使うたびに(使った後で)魔術点を1点消費します。
- 幸運点:
- 奇跡を使う力です。主人公が奇跡を行使したいなら、少なくとも2点の幸運点が必要です。
奇跡は一度使うたびに(使った後で)幸運点を1点消費します。
- 筋力点:
- 筋力を用いる力です。攻撃時に、技量点の代わりに使います。
一度使うたびに(使った後で)筋力点を1点消費します。
- 器用点:
- 器用さを駆使する力です。盗賊技や防御、射撃などを行使するさいに、技量点の代わりに使います。
一度使うたびに(使った後で)器用点を1点消費します。
小さな物音に気づくなどの知覚力を表してもいます。
経験点とその振り分け †
主人公は初期作成時に10点の経験点を与えられています。
冒険を開始する前か、終了した後に、この経験点を消費して主人公を成長させることができます。
経験点を消費することで、あなたは次のように能力値の最大値を上昇させることができます。
ただし、伸ばせる値(最大値)には限界があります。
()内にあるのは、その能力値の基礎点です。
経験点を振り分けない状態では、能力値はその値です。
副能力値については「13:副能力値の決定」を確認してください。
- 技量点(0):4経験点ごとに1点上昇。最大+2点まで上昇可能。
- 生命点(4):1経験点ごとに1点上昇。最大+4点まで上昇可能。
- 副能力値(2):1経験点ごとに1点上昇。最大+4点まで上昇可能。
- 従者点(7):2経験点ごとに1点上昇。最大+2点まで上昇可能(「従者」の項を参照)。
それぞれの能力値に関する説明は、次のとおりです。
- 技量点:
- キャラクターの持つ総合的な技量を示します。【判定ロール】を行うときには、この能力値を使うことができます。
- 生命点:
- キャラクターの生き延びる力を示します。体力と生命力の両方を示しています。
「ダメージを受ける」とある場合、生命点を減らします。これが0点になると、主人公は死亡します。
「10:【生命ロール】」の項を参照してください。
- 副能力値:
- キャラクターが得意とする事柄に関する能力値で、【魔術点】【幸運点】【筋力点】【器用点】などがあります。
「14:副能力値の決定」の項を参照してください。
- 従者点:
- 主人公が連れ歩いている従者の数です。最大値までの数を連れ歩くことができます。
「31:従者」を参照してください。
成長と経験レベル †
主人公の経験レベルは10からはじまります。
1つの迷宮を攻略するごとに1経験点を取得して、経験レベルが1つ上昇します。
この経験点を使って、初期作成時と同様に能力値を伸ばすことができます。
これができるのは冒険が開始する前か、終了した後です。
本作品では、経験レベルは「これまでに受け取った経験点」の合計になるように設計されています。
特殊技能 †
主人公は選択した副能力値に従って、次の技能を獲得します。
- 魔術点:【魔術】
- 幸運点:【奇跡】
- 筋力点:【全力攻撃】【全力防御】【かばう】
- 器用点:【宝物の獲得】【察知】
これらの技能は、対応する副能力値を持つ主人公のみが使用することができます。
18〜23番を参照してください。
基本ルール