青い空と白い砂浜!!
夏にぴったりな明るい海洋冒険!!!
待ち受ける巨大なクリーチャーとの戦い!
【シナリオ紹介 by 杉本=ヨハネ(著者)】
「ローグライクハーフ」のもっとも典型的なd66シナリオは、地下迷宮の探索ものだと考えています。しかし、それは「遊びやすく、作りやすい」のがそうだというだけでして、少し応用するだけでさまざまなシナリオが制作できることを示すことが、今作の目的のひとつでした。
青い空、緑の海。
大海原へと出港する帆船に張られた、真っ白な帆。
オープンフィールドの冒険です☆
冒険における目玉は〈巨大なクリーチャー〉の登場です。
アランツァ世界には主人公よりも肉体的に大きく、倒すことが困難なクリーチャーが存在します。そのようなクリーチャーを表現する方法として、私は「できるだけシンプルなルール」でこれを表現したいと考えていました。
最終的なその着地点が、次のふたつのルールです。
〈巨大なクリーチャー〉
・敵への攻撃に成功したとき、生命点に2点のダメージを与える。
・敵からの防御に失敗したとき、受ける生命点へのダメージを1点減少する。
めちゃくちゃ雑に言うなら「ダメージ2点、防御点1点」です。
このふたつのルールによって、〈巨大なクリーチャー〉どうしは「お互いにダメージを与え合える」のに対して、巨大でないクリーチャーは〈巨大なクリーチャー〉に対して、基本的にはダメージを与えられないことが明らかです。
このような〈巨大なクリーチャー〉は地下迷宮よりも屋外、広い空間でこそ登場させやすいと考えていました。
この冒険の開始地点になっているのは貿易都市ビストフです。
この街はアランツァ世界ではかなり北方にあるにも関わらず、温暖な気候を保っています。温暖な海流の上を通ってきた東からの風が一年中吹いているためだと言われています(偏西風や偏東風のようなものですが、アランツァ世界には自転がないため、厳密には異なります)。
しかし、その風がどうして一年中吹いているのか、本質的な理由は分かっていません
時期にふさわしい冒険として──大海原に。
出港してみませんか、夏にふさわしい冒険ができると思います。
【新職業】は【異国魔法使い】!
気になるイラストレーターは「KILLING ME / KILLING YOU」などで知られる漫画家、成田芋虫先生です!
ローグライクハーフでは『ドラゴンレディハーフ』『〈四猫亭〉の幽霊』などのイラストを手がけていただき、いずれも好評発売中です!
プレイ人数…1-2人
プレイ時間…20-40分
対象年齢… 10-99歳
GM… 不要
ジャンル… ファンタジー
適正レベル…13-15
難易度… 普通
形式… シナリオ(d66)
世界… 共通世界(アランツァ)
【この作品が好きな中山将平の一言では終わらない解説】
『エメラルド海の探索』はアランツァ世界の貿易都市ビストフを拠点とした海洋冒険!
なんと、実はこのTRPGの3作目として2023年に7月にメールマガジンのFT新聞にて発表されたシナリオでもあります!
ローグライクゲームのイメージから、やや地下迷宮シナリオが多かったローグライクハーフ(以下RLH)の中で当時異彩を放っていました。
様々な事情によりこれまで書籍化されてきませんでしたが、2025年の夏、満を持しての刊行となりました。
冒険の目的は海の魔物クラーケンを倒すこと。
しかし、このクリーチャーはあまりにも巨大であり、簡単にはダメージを与えることすらできない存在なのです。
困難な目標を達成するために船で旅する主人公たちの航海は、輝く宝石のような色とりどりの出来事に彩られていきます。
立ち寄った島で耳にする財宝の噂。
襲い来る荒波や落雷の嵐等のトラブル。
危険な海賊船や不気味な幽霊船との遭遇。
人魚やシー・サーペント、サメやフジツボお化け等々の海の生物との出会い。
率直に言って、全てに海のロマンが溢れています!!!
システム面では、出目30番台と60番台が2種類ずつ用意されており、d66のサイコロを振る前に「探索重視」か「航海重視」のどちらかを選ぶことになります。
また、〈巨大なクリーチャー〉である「船」に乗った状態で冒険が始まり、「船の装備」によってカスタマイズすることができます。
従者も特別なものが用意されており、舞台が海ならではの冒険を心ゆくまで楽しんでいただけるようになっています。
個人的に、本作は暑い夏に遊びたくなるワクワクするような冒険を提供してくれるシナリオだと感じています!
ぜひ貴方のキャラクターと共にエメラルド海への航海に繰り出していただけましたら。
↓この作品の通販・更なる情報はこちらからどうぞ