盗賊剣士(ゲームブック)

これは悪事ではなく、盗賊という生き方。
【ストーリー紹介by杉本=ヨハネ】
歴史ある港湾都市ネグラレーナには、平穏が訪れることがなかった。裏切り、盗み、暴行、詐欺……あらゆる悪徳が繰り返されるなか、今日も1人の盗賊が、闇をまとってこの都市へと潜り込む。生と死、光と闇、聖と俗。人間と怪物、男と女、秩序と混沌。全てが混在する街。夜の闇を盗賊剣士が駆ける。数々の秘密を暴き、真実が闇のすき間から顔を覗かせるとき、そこで見るものは……。

【著者杉本=ヨハネの一言では終わらない解説】
盗賊剣士のシステムは、古典的なゲームブックのものと同様です。 3つの能力値と、金貨や食料、持ち物を冒険記録紙で管理して、サイコロ2個を使用して判定や戦闘を行います。 盗賊剣士は都市内の冒険を描いたシティ・アドベンチャーです。 1回の冒険は準備にあたる昼間パートと、ギルドから与えられるミッションを行う夜間パートに分かれます。 昼間は2〜3箇所の場所(武器屋、賭博塔、スラム街など多岐にわたります)を好きなように訪れることができます。 夜間に予定しているミッションに対応して、ここで下調べなどの事前準備を行います。 夜間には選んだミッションを行います……ここでは昼間に登場した人物の「裏の顔」を知ることになるでしょう。

 次の昼間パートに至ったさい、その裏の顔が役立つことがしばしばあります。 たとえば、どこかで起きた殺人事件の犯人を、夜間パートで知った場合……その人物をゆすって、次のミッションに必要な情報を得られるかもしれません。 昼間と夜間の往復を繰り返して、最終目的である「怪物商人」の捕縛に至るとき……あなたはこの街そのものの裏の顔を目の当たりにするでしょう