かえる沼を抜けて(ゲームブック)

胸躍る、ファンタジーの大大大冒険!
【ストーリー紹介by杉本=ヨハネ】
主人公は貿易商人。目的は交易で成功を収めて、大金持ちになること。冒険の舞台はかえる沼。異種族たちが共存する、利益と危険の交差点。敵でもあり、味方でもある沼の住人。旅でもあり、冒険でもある物語。冒険を彩るのは多くの仲間と装備。何を選ぶかは本人のスタイル次第。舞台は沼から川、街、城、海……と様々に変化し、君に適応をせまる。能力値は戦力点、体力点、魅力点。それぞれ戦い、旅、商売に役立つ。1057パラグラフ、101枚のイラスト。色とりどりの冒険が君を待つ!

【著者杉本=ヨハネの一言では終わらない解説】
かえる沼を抜けてのシステムは、古典的なゲームブックに近いものです。 3つの能力値と、金貨や食料、持ち物を冒険記録紙で管理して、サイコロ2個を使用して判定や戦闘を行います。 この作品に登場する能力値は、戦闘点、体力点、魅力点のみっつです。 主人公は交易商人で、冒険の目的は交易商として確固たる地位を築き、大金持ちになること。 そのために主人公は、かえる沼と呼ばれる、かつてかえる人が支配した沼地に足を踏み入れます。 この冒険の特徴は、戦闘と交易という、ふたつの焦点を持っているところです。 手に入れたお金を戦闘の装備に費やすことで、かえる沼にある財宝を狙っていくのか。 それとも、村や街での交易のために、もとでとしてお金を貯める、あるいは交易に有利な服装(装備)を準備するのか。 ふたつの方向性が、それぞれの方向に引っ張り合うカタチで冒険が進みます。

 この作品のもうひとつの特徴は、その舞台の大きさです。 合計で1057パラグラフ101枚のイラストとともにお送りします。 作品は双方向性と単方向性を組み合わせたつくりになっていて、章ごとに地域が区切られています。 ゲームブックで一般的なひとつながりの番号(1からはじまり400などで終わる)ではありませんが、この章ごとの区切りがあることによって、番号を飛んださいの選び間違いなどが起こりづらく、読み手にやさしいつくりになっています。 新しい章へと進むたびに、魅力ある種族との新しい出会いが主人公に訪れます。 そして、かえる沼がどんな背景を持った土地であるか、冒険が進むにつれて明らかになっていき……最後には思いもよらなかった高みへと、主人公をいざなってくれることでしょう。